2020年9月7日発売の週刊ヤングマガジン2020年41号で、『サタノファニ』143話が掲載されました。
サタノファニ143話は、あやは龍野の後をついていくうちに、龍野が防犯カメラの顔認証システムで千歌達が潜入したのを補足していた事を知ります。
そして千歌は七瀬と戦っていましたが、彼女は小夜子が放った猛毒を受けても、千歌のナイフの一撃を首に命中しても全然怯まずに攻撃を繰り出していきます。
友坂が自分の事を利用している事は分かっているが、それでも戦うのは彼女を愛しているからだと言う七瀬。
果たして、そんな七瀬に千歌達は勝てるのでしょうか。
本記事では、サタノファニ143話『愛の戦士』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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サタノファニ143話のあらすじネタバレ
あやは警備隊員を気絶させ、龍野についていっていましたが、その道すがら、何で自分があそこにいるのが分かったのか、と尋ねます。
あの頃みたいに先生と言ってもいいんだよ、と寂し気な表情で言う龍野でしたが、あやは無言でした。
やれやれと言った様子をしながら、防犯カメラに顔認証システムが導入されていて、それによって皆が九龍城に入ったのが分かった、と言う龍野。
同時に心の中で、あやを横取りされたくないから教団には報告してないんだけどね、と呟いていたのです。
話を聞いていたあやは、そんな事だろうと思った、と思いつつ歩いていました。
そしてカレンは信者達と激しい戦いを繰り広げており、一人の信者の顔を怪力で滅茶苦茶にしてその際に取れた目玉をしゃぶっていたのです。
信者達は、化け物め、と叫びながら棒による攻撃を次々と叩き込みましたが、元々ドM気質のカレンには殆ど効果が無く、むしろ喜ばせているだけでした。
この状況に信者達は非常に焦っていました。
その頃、七瀬は相撲の構えを取りながら千歌に対して、出てこい、と言っていました。
小夜子は胸元から試験管を取り出し、千歌に意識を向けている七瀬に試験管に入っている液体をかけたのです。
小夜子がかけたのは致死量の猛毒であり、実際効果が出たのか七瀬の目から血が流れ始めます。
しかし、七瀬は気にならないと言わんばかりに小夜子に張り手を叩き込み、壁に激突させたのです。
その間に千歌が出てきて、自分達と一緒にするなストーカー女、と罵ると七瀬は、好きで溢れてるんだ、と怒って襲い掛かります。
千歌は七瀬の突進を避けるも、向かってくる七瀬の右手がスカートを捕まえてしまい、そこから下着をがっちり掴まれてしまうと七瀬の仏壇返しを喰らいそうになります。
それでも千歌は右手で受け身を取り、左手に持っていたナイフで七瀬の首を斬りつけると彼女の首から血が流れたのです。
しかし、脂肪のせいで急所まで届かず、千歌はすぐさま七瀬から距離を取ります。
七瀬は、千歌達は自分とは違うし、友坂が男好きなのも、自分を利用しているのも全部分かっているが、それでも愛しているんだ、と吠えたのです。
彼女のマーダーモデルはアイリーン・ウォーノスであり、1年間で7人の男性を始末した殺人鬼でした。
アイリーンは子供の頃に母親に捨てられ、母方の祖父母の下で育ったが祖父が性的虐待等アイリーンに行い、11歳の頃にはアイリーンは行為をする事を覚えて兄と関係を持ったのです。
そして14歳で祖父の友人と行為をして妊娠しましたが、世間体を気にした祖父母は産まれた子供を里子に出しました。
祖母が命を落とした後、アイリーンは家を出て、多くの男性と行為をしてきたが次第に男性を憎むようになったのです。
そんな中、アイリーンはティリアと言う女性と恋に落ち、関係を持ったのだがティリアは働かないのでアイリーンが自らの体で稼いでいったのです。
しかし、高齢になってそれも不可能になったので、その結果客の男性を始末して金品を奪うようになり、ティリアも協力しました。
それから2人は逮捕されたのだが、ティリアは司法取引で警察に協力してしまったのです。
それでもアイリーンはティリアを庇って、死刑を望んだのです。
それ故に七瀬にとって友坂がティリアであり、決死で守ろうとしていました。
そんな七瀬の思いを知って知らずか、友坂はカチュアに絶望を与えるために若本と行為をしようとしていましたが、そのためには洋子が邪魔でした。
そこへ儀式を終えた楊が現れ、自分がやる、と言いました。
サタノファニ143話の感想と考察
前回の話でもそうですし、今回の話でもそうでしたが七瀬がただひたすらに哀れと言いますか、可哀そうだなと思いますね。
マーダーモデルのアイリーンの意志がそうさせているのか、七瀬の事を利用し、しかもアイリーンが嫌いだった男が好きな友坂の事をかなり愛してしまっている様子でしたね。
しかも小夜子に致死量の猛毒をぶっかけられても、千歌のナイフの一撃を受けても、平気ではないでしょうけどそれでも愛の戦士故に奮闘しているように見えますね。
それでも七瀬の愛する人に裏切られてしまっても、利用されてしまっても自分は愛すると言う言葉が胸に刺さると共に、ゲスな事を考えている友坂が醜く思えてしまってなりません。
しかし、友坂は洋子が邪魔だと思っており、洋子さえ取り除く事が出来ればカチュアと若本は如何にかなると思っている様子ですので、一体どんな策があるのか気になりますね。
次回144話は、楊が洋子と戦い、その間に友坂がカチュアと若本に何かを仕掛けるのではないでしょうか。
友坂は洋子さえ如何にかできれば、あとは自分の力で何とかなると思っている口ぶりです。
そこへ天童組を滅茶苦茶されたことで千歌達に恨みを持っている楊が現れたので、七瀬の時みたいに上手くけしかけて争わせている隙に、策を弄するのではないかと思います。
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