2020年9月2日発売の週刊少年マガジン2020年40号で、『彼女、お借りします』154話が掲載されました。
『彼女、お借りします』154話では、小百合おばあちゃんのお通夜へ向かう和也と和おばあちゃん。
淡々と受付をする水原を見て、とても強い女性だと改めて思いました。
しかし、それでも何かしてあげたいという思いで思い出したのが、墨の存在でした。
本記事では、『彼女、お借りします』154話「思いきりと彼女」のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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彼女お借りします154話のあらすじネタバレ
レンタル彼女として一時間だけ、墨とデートをすることにした和也。
墨と会うのはビラ配りの時以来です。
墨は手でOKの形を作り、映画製作は大丈夫だったかと聞いてきます。
墨のジェスチャーだけでも、理解ができる和也は笑顔で答えます。
和也は墨に、相談があると伝えます。
墨は周りを見渡し、少し感動したような表情で和也に迫ります。
和也は顔を赤くしながらも、墨が話を聞いてくれる姿勢に感心します。
一旦落ち着こうと和也に言われ、頭を下げる墨を見て癒される和也。
喫茶店にでも入ろうと、二人は歩き始めます。
テーブルにうつ伏せ、静かに号泣している墨。
小百合おばあちゃんの話を聞き、墨は泣いているようです。
先程から一変し、全然癒されないと和也は青ざめます。
勢いよく頭をあげ、水原の名前を言いかけた墨は、慌ててスマホに文字を打ち込みます。
墨が喋るかと思った和也は、少しがっかりします。
墨が見せてきた画面には、水原のことを心配している内容でした。
和也はゆっくりと、水原の様子について話し始めます。
唯一の肉親が亡くなり、悲しいはずなのに気丈に振る舞う水原。
そんな水原が心配で、何か助けてあげたいけれど笑顔で平気と言われ、何も出来ずにいます。
友達に、一人で生きていける女は居ないと言われたが、水原は生きていけるのではないかと和也は思っています。
それで、墨なら水原の気持ちがわかるかもと思い、今日相談しに来たと話します。
墨はダージリンティーを一気に飲み干し、和也の手を引いて喫茶店を出ます。
和也が連れてこられたのは新宿駅です。
訳も分からず混乱している和也をよそに、改札を通っていく墨。
墨はきょろきょろとしたかと思うと、人差し指を一本たて和也の方を振り向きます。
一番線のことかと察し、時刻表を見ると行き先は湘南です。
まさか海に行くのかと驚いていると、墨はスマホを取り出し、悩みには海がいいと書かれた画面を見せてきます。
あまりの思い切りの良さに戸惑う和也。
そもそも今日は一時間の約束だと話すと、墨はスマホをカバンにしまいます。
自分も水原の為に何かしたい、ここからはお友達だと顔を真っ赤にして声を発する墨。
墨が喋ったことに驚き、固まっている和也。
海に行くと決めた墨の背中は、覚悟が決まっていました。
彼女お借りします154話の感想と考察
墨に相談するために、レンタル彼女を利用した和也でした。
久しぶりにこのシステムを見て、ああそうだったなと思い出しました。
相談してくれると分かり、気合が入っていた墨でしたね。
やはり相談されるイコール頼られていると思い、少し嬉しいですよね。
ある程度の信頼もないと相談はされません。
それで墨は嬉しくなったんでしょうね。
水原のことを心配し、和也から水原の様子を聞いた墨は、何をどう思ったのでしょう。
誰がみても、今の水原は無理をして気丈に振る舞っていると思います。
しかし和也は、水原を強い女性だと思っていますが、それは女と男の思考の違いなのか、それとも和也は、水原のことが好きだからこそわからなくなっているのか、どちらなんでしょうね。
傍について助けてあげたいけれど、一度断られたので臆病になっているのでしょうか。
水原の気持ちが少し落ち着くまで、時間も必要だとは思います。
とても難しい問題ですよね。
そんな和也を海に連れて行こうとする、墨の思い切りの良さと行動力に驚きました。
いつもとは違い、和也を引っ張って行っている姿はとても逞しいですね。
確かに人は悩むと海に行く傾向があります。
あれは何でなのか不思議です。
広大な海を見て、気持ちを落ち着かせるためでしょうか。
臆病になっている和也の背中を押すためでしょうか。
あの墨がスマホではなく、自分の口で喋ったことにも驚きました。
海に行き、和也の悩みは解決するのでしょうか。
次回も楽しみです。
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