2019年12月23日発売の週刊少年ジャンプ2020年4・5合併号で、僕のヒーローアカデミア255話が掲載されました。
254話では、急な連絡で刑務所に集められたイレイザーヘッドとプレゼントマイクがかつての友人、白雲朧が素体となり生み出された脳無、黒霧と改めて対峙しました。
イレイザーヘッド、相澤はかつて白雲朧が引っ張ってくれたためにこうして教師をしていると、そして彼のような志半ばで倒れるヒーローを生まないようにと後身の育成に心血を注いでいることが明らかになりました。
その相澤の声にわずかな反応を示した黒霧、まだその対峙は続きます。
本記事では僕のヒーローアカデミア255話「ヒーロー志望」のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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僕のヒーローアカデミア255話のあらすじネタバレ
白雲の名を呼び、揃いのゴーグルを突き出して、もう一度3人でヒーローになろうという相澤の悲痛な叫びに、黒霧の脳波波形に異常が現れます。
相澤の言葉に、動揺を示したのです。
もしかしたら情報を聞き出せるかもしれない、と塚内は脳無の製造元と死柄木の居場所を聞くように相澤とプレゼントマイクに指示します。
相澤はただひたすらに目の前の存在を「友の遺体」としながら、必死に呼びかけます。
還ってくるわけでもない、そう分かっていながらも、どうしてか白雲のことを諦められなかった心がそうさせるのでしょう。
しかし、明確に黒霧に変化が表れ始めます。
それを認めたプレゼントマイクも身を乗り出し呼びかけます。
黒霧はそれらの声に対して意地として「死柄木弔を守る者」という態度を崩すことはありませんでしたが、さらに二人は畳みかけます。
「雄英高校2年A組俺たちとヒーローを志した白雲朧」と相澤とプレゼントマイクが叫ぶと、不意にその霧が揺らぎました。
その霧の奥に、見慣れた顔が現れたのです。
プレゼントマイクは驚き、言葉を失います。
モニタリングをしていた看守たちも驚き声を上げそうになりますが、その些細な刺激すら危ないと考えた塚内はそれを叱責します。
何か意味の分からない文字列を吐き出しながらも、何かを伝えようとするその姿に、相澤は目の前の強化ガラスに張り付き、白雲を励まします。
その時、三人の頭の中に、同じような思い出が浮かぶのでした。
懐かしい学園生活で交わした何気ない約束です。
「ホラ、3人いればさ、誰かがミスっても、残りの2人がカバーしてくれるし。」という誰が言い始めたわけでもない、3人が共に在った理由でした。
そして、黒霧の中で、白雲は「病院」とやっと伝えるのでした。
その瞬間に霧が舞い上がり、黒霧の体はこと切れたかのように動かなくなってしまいます。
そこで塚内から切り上げるという旨のアナウンスが入るのでした。
プレゼントマイクは相澤に対して、目の心配をします。
相澤は涙をながしながら、乾いてしょうがない、と吐き捨てるのでした。
その二人は刑務所をあとにしようとしていた時でした。
塚内とグラントリノには、もう少し具体的な話を探れそうであったのにそれがかなわず、と相澤が謝罪をします。
しかし、塚内はかなりの進展であったことを二人に伝えます。
黒霧は、ショートでもしてしまったかのように動かなくなってしまったものの、死んだわけではないと言います。
そしてグラントリノは、敢えて辛い話をさせたことを詫び、この音には必ず報いると宣言します。
脳無とはなんなのか、そう問いかける相澤にグラントリノの脳裏でオールフォーワンが「ワインと同じだ」と言っていたことを思い出します。
踏みにじって絞り出した味を楽しむだけのものだという言葉を思い出しながらも、それを相澤に伝えることはしませんでした。
そしてやるせない表情ながらも進展を期待する、と言い残し、二人は雄英高校へ帰っていくのでした。
それを見送った塚内とグラントリノは即座に情報の伝達を行います。
情報伝達とはまた別に、小さな事件の救援要請をぱっぱと断りながら、ホークスは解放軍内でトゥワイスに解放軍についての授業をしていました。
彼にもまた、「病院」というワードが伝えられ、その顔は、ピースがそろったと自信に満ち溢れていました。
そしてそのころ、死柄木の実験は着々と進んでおり、すべてが想定内に進んでいるという恐ろしいまでの悪意が成長しつつありました。
僕のヒーローアカデミア255話の感想と考察
死体ですら素体にできるという技術力の高さもさることながら、それを親友の声で呼び戻してしまうという熱い展開に心が苦しくなりました。
もう戻ることはない3人組ではありますが、本当に3人でチームを組んで欲しかったと心の底から思います。
そして何より、進みつつある死柄木の進化です。もはや実験というより、殺戮現場と化しているその実験場の凄惨さが、4か月後のものと被るのは恐怖でしかありません。
なんとか、デク達に頑張ってもらいたいですね。
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