2019年11月18日発売の週刊ヤングマガジン2019年51号で、『 センゴク権兵衛』156話が掲載されました。
北条軍の隠し門を無用ノ介改め有用ノ介の機転により、隠し門を開門し制圧に成功した仙石隊。
森村吉、鷺見藤兵衛両人は部下を引き連れ、虎口に向けて突入を敢行します。
虎口に突入したという報告を受ける権兵衛。
北条軍が権兵衛めがけて集まってきているため、援軍を出す余裕がありません。
権兵衛も必死に戦っていますが、戦い続けることが厳しい状態に陥ります。
権兵衛を遠くから見ている秀吉。
権兵衛と仙石隊は北条軍の虎口を攻略できるのでしょうか?
本記事では、センゴク権兵衛156話『付け入り出来(しゅったい)』のあらすじと感想を紹介していきます
※ここから先はネタバレ注意です。
<< 前話 | 一覧 | 次話 >> |
センゴク権兵衛156話のあらすじネタバレ
有用ノ介が隠し門を開けたことを森村吉は褒めました。
さらに有用ノ介、先駆け(先頭に立って敵中に攻め入る人)できるか?と尋ねました。
口から血を流し、肩に刺さった矢を抜き、森村吉に矢を見せながら有用ノ介は答えます。
この状態を見てみろ、俺は隠し門を開ける役目を果たし、死を迎えようとしていると言いました。
森村吉は、有用ノ介が死なぬよう励まします。今死ぬのは良くない、門の影に隠れ待機しておれと命令します。
森村吉は、奥田兄弟が到着したかと尋ねました。
奥田兄弟は外の北条兵の戦っていると報告が、鷺見藤兵衛からありました。
森村吉は隠し門付近にいる、森村吉と鷺見藤兵衛、少数の部下で虎口(城の危険な場所)に突入するしかないのか?と 鷺見藤兵衛の顔を見て確認します。
鷺見藤兵衛は慌てて否定します、仙石隊の精鋭か命知らずの連中の到着を待つ戦術を提案しました。
森村吉は、精鋭と命知らずの連中はもっとも戦闘の激しい場所におった、生きているかどうかも判らんと答えます。
額から汗を流し、鷺見藤兵衛は森村吉に相談しました。
鷺見藤兵衛と森武吉で虎口に突入するしかないのか?二人は悩んでいます。
少数で突入するかどうか、悩んでいる二人の姿をずっと見ていた有用ノ介。
二人の煮え切れない態度に激怒しました。
何のために俺が門を開けたのだ、早く突撃しろと血を口から流しながら、必死な顔で二人に突撃を促します。
有用ノ介に怒られた、森村吉と 鷺見藤兵衛ビックリし突撃すると返事をしました。
森村吉と鷺見藤兵衛は周りにいる部下3人に、我ら仙石隊の精鋭で虎口に突入するぞと命令します。
3人は私は馬番ですが、陣幕を張る係ですが、飯炊きですがと答えました。
木の盾を掲げ、虎口に突入していく森武吉と鷺見藤兵衛、戦闘部隊でない3人。
【北条軍守備隊に場面は変わる】
隠し門が破られたと報告を受ける笹原正厳。
笹原正厳は崩れ落ちそうになりますが、副将が笹原正厳を励まします。
合戦は時の運、笹原正厳の失敗ではない、虎口は仙石隊でも容易には突破できません。
しっかりこの場で戦の指揮を執るよう発破をかけました。
【権兵衛の戦場の場面に変わる】
隠し門の開門に成功した仙石隊ですが、まだ北条軍と激戦を繰り広げています。
仙石隊の伝令が
付け入り、出来ッ
(機会に乗じて攻め込んだ)
と報告しました。
鈴をたくさんつけた陣羽織を羽織っている権兵衛を倒せば、戦況がひっくり返ると考えている北条軍は、必至に権兵衛を討ち取ろうと集まってきています。
伝令の報告を聞いた権兵衛、鈴の音を鳴らしながら必死に北条軍と戦いながら、ここから動くことができんと怒鳴りました。
権兵衛の周りで戦っている仙石隊の一人が、北条軍が逃げて虎口への道が開いたと報告します。
虎口への道を確認する権兵衛の目に、北条軍を十文字槍を振り回し北条軍を蹴散らしながらノシノシと歩く可児才蔵の姿が見えました。
可児才蔵の姿を見て、腰を抜かす者や槍を捨てて逃げ出す北条軍が続出、虫を追い払うが如く、ズンズンと可児才蔵は権兵衛の元に歩いてきました。
可児才蔵と権兵衛は槍を交換しました、可児の槍の重さに驚く権兵衛。
先に帰ると可児才蔵は権兵衛に言いました。驚く権兵衛に可児才蔵は答えます。
城攻めは嫌いじゃ、俺の十文字槍持ってたら北条軍も寄ってこないだろう、ぶんぶんと槍を振り回し北条軍を蹴散らしながら可児才蔵は帰っていきました。
権兵衛は可児才蔵と交換した槍をぐっと握り考えます。
おもいやりかよ・・・
可児才蔵が帰ると安心した北条軍は仙石隊に襲いかかりました。
後方に下がり休憩をする可児才蔵の元に、医者と軍功を書く二人が訪れます。
医者は左足のケガを見てよく戦うことができたと驚きます、楽しくなって痛みなんぞ感じなかったと可児才蔵は答えます。
軍功を書く者、敵将の首を獲ったあなたの名前は?と可児才蔵に尋ねました。
沢蟹(さわがに)が敵将獲ったことにしとけ、二人は合戦に戻れといい放ちました。
【豊臣秀吉の画面に変わる】
日本刀を左手に持ち、右手をアゴにあて何かを考えている様子の豊臣秀吉。
豊臣秀吉の目の前で次々と虎口に突入していく仙石隊が見えます。
たかが虎口一つのために必死になってと心の中でつぶやきました。
豊臣秀吉は、権兵衛と出会ってすぐの柴田隊と木下隊の試し合戦を思い出します。
必死に失敗を取り戻そうとする権兵衛の姿、馬鹿が頑張っているのにあきれめ動かない木下隊を怒鳴り散らす秀吉の姿を思い出しました。
仙石隊の戦いの場に背を向け立ち去る豊臣秀吉。
【権兵衛の戦場に場面は戻る】
ゼェゼェと息をし疲労困憊の権兵衛に、周りの部下が虎口への道が見えましたと報告しました。
年考えい、動くことできんと答えようとした権兵衛に”ダンゴ”と叱咤する幻聴が聞こえました。
ビクっと驚き虎口への突入を了解する権兵衛に、びっくりする周りの部下達。
鈴の音と共に過去の戦友、部下達の声が権兵衛に聞こえます。
その声に励まされるように、大声で城内突入と号令をかけ権兵衛は城内に突入しまた。
仙石隊の突入を見守った掘隊の副将、川を挟んでこれ以上の助力は不可能、我らは待機と命令しました。さらに伝令を呼び堀久太郎殿へ
早川に 鈴の音 鳴り響く
伝えるよう命令しました。
センゴク権兵衛156話の感想と考察
隠し門に一番乗りした森武吉と鷺見藤兵衛ですが、彼らは戦闘向きの人材ではありません。
しかし有用ノ介に怒鳴られ虎口へ一番乗りします。あの二人が先駆けで大丈夫かな・・・
圧倒的武力を見せた可児才蔵戦えなくなった自分の代わりに十文字槍を権兵衛に託します。
権兵衛に怪我をしてることを隠し気をつかわせない気配り、敵将を討った手柄を放棄する豪胆な性格。
男ならこうありたいと憧れる可児才蔵ですね。
豊臣秀吉は権兵衛と出会った頃をついに思い出しました。
昔を思いだしてからの、秀吉がどんな表情をしているのか確認できませんでした。
秀吉が何を思っているのか、どんな表情をしていたのか気になります。
動けなくなりそうな権兵衛を、おそらく死んでいった織田信長、竹中半兵衛や権兵衛の昔の部下が叱咤激励するシーンうるっときちゃいました。
ただ戸次川の戦いで死んだ部下の声は聞こえてきませんでした。
彼らは権兵衛を許していないのでしょうか?
ついに虎口へ侵入した権兵衛。どんな活躍をするのか楽しみです。
<< 前話 | 一覧 | 次話 >> |
