2019年10月7日発売の週刊ヤングマガジン2019年45号で、『センゴク権兵衛』152 話が掲載されました。
前話では、敵を釣りだすために、鈴をつけた陣羽織を羽織りながら派手に逃走を始めた権兵衛。
今話では、鈴なり陣羽織の権兵衛はどこへ向かうのでしょうか?
門の上から権兵衛隊の撤退を見た、北条勢は何を思うのでしょうか?
本記事では、センゴク権兵衛152話のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
<< 前話 | 一覧 | 次話 >> |
センゴク権兵衛152話のあらすじネタバレ
敵に背を見せ、陣羽織につけた鈴を鳴らしながら味方の誰よりも先に、城門から逃げ出す権兵衛、北条の民兵に笑われ、煽られます。
北条の将、笠原正厳(かさはらしょうがん)、逃げる権兵衛を笑う民兵に不快感を示します。権兵衛を笑い、煽る民兵に罰を与える命令をだしました。
副将、慌てて命令を了承した後、閉じて守っていた門を開門し、権兵衛の逃げ出した部隊を追撃して全滅さしますかと部下は笹原に問いました。
笹原は全滅させる必要はありません、人質を取るのが最善と主張。北条の正しき戦をする事、交渉の道を残すことが大事と、副将に力説しました。
しかし副将は、笹原の過去の裏切りを持ち出し笹原を煽りました。
笹原を激昂させました、敵を全滅させれば、こちらも全滅させられる可能性もある、その覚悟はあるかと部下に言いました。
覚悟無きは笹原様だけだと副将は言いました。さらに副将は言いました。民兵の声を聞けと。
民兵、熱狂し、逃げる敵に鉄砲、弓を撃ち、怒声をあげ逃げる敵を全滅させろの大合唱。何度も村を略奪されてきた民兵の怒りです。と部下は言いました。
笹原冷や汗をかき黙りこみました。
ここで北条勢の主力を迎え撃っている、権兵衛隊の別部隊に場面が変わります。
可児(かに)才蔵が吠え槍で北条兵を貫くも、疲労困憊です、近くの味方に前線を任せれる強い者いるかと問いました。
強い者は別の持ち場で戦っおりそちらで手一杯です、こちらの前線に交代できる強い者はいないとの返事でした。
可児の疲労困憊を北条兵は見て取り、近接戦闘部隊を下げ、鉄砲部隊を前線へと繰り出し、可児側陣地に向け一斉射撃しました。
可児は鉄砲部隊に気づき慌てて米俵の影に逃げ込みました、致命傷は負いませんでしたが、左足のスネに鉄砲傷を負いました。
可児、鉄砲対策に盾をだせと命令をくだしました、北条兵すばやく鉄砲部隊を前線より素早く下げ、近接戦闘部隊を前線へと繰り出しました。
可児、慌てて北条兵の迎撃に向かいました、しかし左足のスネの鉄砲傷が開きました。
その隙を見逃さず、北条兵一斉に可児個人目掛けて突撃するも、可児奮戦し3~4人を槍で薙ぎ払いますが、北条兵の槍の柄にて、頭に殴打を食らい倒れました。
とどめを刺そうと別の北条兵が金棒を振り上げた瞬間、どこからともなく飛んできた鉄砲にて肩を撃ち抜かれ、金棒を落としました。
北条兵が指をさす先に、僧兵姿の鉄砲兵の姿がありました。
可児は死を免れました。四つん這いになり頭から血を流し意識が朦朧としています、可児の耳に鈴の音が聞こえてました、いらつく鈴の音だと悪態をつきました。
その瞬間、四つん這いになっている可児の背を踏み台にし、大きく跳躍し北条方前線に飛び込み、槍を振るい北条兵をなぎ倒す武者が現れました。
前線に飛び込んだ武者と、可児の目が合いました。双方驚いた顔をした後、悪態をつきました。
二人並んで立ち上がりました。旧知の仙石権兵衛と可児才蔵は、窮地で再開しました。
センゴク権兵衛152話の感想と考察
<隊の意識の差>
笹原隊の民兵は、小田原城周辺から集められた農民中心の民兵。民兵は小田原城に侵入してきた敵への憎しみで権兵衛隊と戦っています。
笹原個人への、信頼、忠誠は皆無です。
権兵衛隊は、権兵衛となら武功をあげれると思い集まった者、死に場所を求めて集まった者、 過去失敗して他の部隊に入隊できず、仕方なく集まった者。集まった理由はそれぞれ違う人物の集まりが権兵衛隊です。
ぶっちゃけ寄せ集めの浪人部隊です。かつての猪突猛進の権兵衛であればまとめあげる事はできなかったでしょう。
しかし、権兵衛は浪人生活時代に落ち着き、行動でなく、会話によりばらばらの達を巧くまとめあげていると思います。
<可児と権兵衛の再会>
逃げたと思った権兵衛隊は可児の部隊と合流しました。可児と権兵衛が同じ戦場で戦ったのは二度。金ヶ崎撤退戦、小谷城の虎口攻略。どちらの戦場も厳しい戦いでしたが、二人は生き残りました。
二人が並びたつ姿は頼もしいものがあります。
前衛を権兵衛、可児が固め、後方には鉄砲名手の津田杉ノ坊妙算が二人を援護。虎口攻略が見えてきたような今週のお話でした。
<< 前話 | 一覧 | 次話 >> |
