2020年7月20日発売の週刊ヤングマガジン2020年34号で、『アンダーニンジャ』第38話が掲載されました。
『アンダーニンジャ』第38話は、九郎に敗れた隈取り女子マコに、今度は蜂谷が挑みます。
マコのケガを治療してあげる蜂谷。
すでに忍法・戯術を発動済みでした。
保健室のベッドの上で二人きり。
生まれて初めてイケメンに優しくされた彼女の胸はトクン…
マコの悩みにそっと寄り添う蜂谷。
トクン…トクン…高鳴るマコの鼓動…
はたして蜂谷の戯術にマコは正気を保てるのか!?
本記事では、『アンダーニンジャ』第38話[ラブ・ストーリーは突然に]のあらすじと感想を紹介していきます
※ここから先はネタバレ注意です。
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アンダーニンジャ38話のあらすじネタバレ
【 講談高校・保健室 】
蜂谷は九郎にケガを負わされた隈取りメイクの女子・マコを治療してあげました。
彼女の涙を流す様子から、何か訳アリだと推察した蜂谷。
戯術(たわれじゅつ)を使って探りを入れることに。
蜂谷はマコの顔に注目。
全国的にも隈取りメイクをした女子高生の数が少ないことは確か。
マコが顔に何かしらのコンプレックスを抱いているに違いないと考え、そこから彼女の心へ侵入を試みます。
蜂谷はマコに顔にコンプレックスがあるんだねと言葉をかけます。
関係ないだろと、つれなく返答するマコ。
いいんだよ、ボクにはわかるんだって感じの雰囲気を醸し出しはじめる蜂谷。
ここまでの分析結果を理解というオブラートに包んで優しく語りかけます。
キミの隈取りメイクは本当の自分を隠すためだね…
キミは九郎にワザと負けたよね…
蜂谷は誰が見てもイケメンのモテ系。
そんな男子にまるで心を見透かされたようで、胸がざわつくマコ。
蜂谷はその機微な反応を見逃しません。
ごくごく自然な感じに、ベッドに座る彼女の横にスッと座り距離を詰めます。
真横からマコをじーっと見つめる蜂谷。
静まり返る保健室に甘い緊張感が漂います。
まだだ…
まだ視線を送り続けるんだ、耐え切れなくなったマコが何?と反応してくるまで…
蜂谷が心内でそんなことを考えているとは夢にも思わないマコは
何?と、蜂谷の想定通りの反応を見せてしまいます。
(きたっ)
あのね、と若干照れながら話しはじめる蜂谷。
ストレートの髪を綺麗だと褒め上げ、ボクは天パだから羨ましいと自分を卑下しつつ、マコの髪に触れたそうなオーラを醸し出します。
近づくイケメンとの距離、自慢の髪を綺麗だと褒められたことによる幸福感。
マコはこれが房中術とは知らずに胸がトクン…
蜂谷は完全にこの場の空気を支配。
いよいよマコのコンプレックスであろう顔のことに触れていきます。
隈取りの色には種類がありました。
敵なら青、鬼や妖怪なら茶色、そして赤は主役の色。
マコの隈取りは赤。
蜂谷はこのことから、マコは無意識に主役になりたいと思っているのではないかと推察。
キミが赤の隈取りを選んでいるってことは…と声をかけ、
自分をもっと見てほしいと思っているんじゃない?と、マコに訊ねます。
いきなり秘めた願望を指摘され、動揺を隠せないマコ。
蜂谷はゴメンゴメンと謝り、焦るフリ。
そしてキミのことが知りたくってつい…と言い訳。
ここですかさず忍具「クマのヌイグルミ」を使い、忍法?腹話術を発動します。
蜂谷はヌイグルミに、マコに失礼だろと自分を叱らせ、マコに対してはコイツには気をつけろよと語らせました。
そんな茶番にもマコはニッコリ。
これまで一度も表情を変えなかった彼女から笑顔を引きずり出した蜂谷は戯術の成功を確信します。
こんな感じにヌイグルミがいないと、ボクは人とまともに話せないんだ…と告白。
キミと同じ、自分の殻に閉じこもっているんだと説明。
まだ組織に誘拐される前に唯一もっていたのがこのヌイグルミであり、ボクとは一心同体なんだ…と。
しばしの沈黙後、蜂谷はそうだ!と思い立ったかのようにマコにある提案を持ちかけます。
着替える時とか以外に、これまでヌイグルミを手放したことはないけれど、今だけちょっと手放すから…
そう言ってヌイグルミを別のベッドの上に置き、マコの横にさらにピッタリ寄り添う蜂谷。
真横から覗き込むように顔を近づけ、マコの目を見つめながら、だからキミの素顔を見せてほしいと頼みます。
マコの返事は……はい。と一言だけ。
どっぷり戯術にハマっていたマコでした。
【 校舎屋上・アンダーニンジャ側 】
マコが戯術にハマりつつある頃、残るエンコ―のガングロ女子二人に鈴木が密かに接近。
鈴木の気配を察したガングロ女子たちは慌てて応戦体制に入るも一歩遅く、鈴木の忍具「ライフル型パチンコ」によって足を撃たれてしまいます。
勝負はわずか数秒で決着。
鈴木は動けなくなった二人の前に立ち、この戦いの負けを認めて降伏するように勧告するのでした。
その様子を対面する校舎の屋上から見ていた日比。
わけなくエンコ―の刺客である隈取り女子とガングロ二人に対して完全勝利を収めたことに満足。
でしたが、
同時に今回の戦いにおいて自分が一切活躍していなかったことに気付き、師匠の顔が頭に思い浮かぶのでした…
アンダーニンジャ38話の感想と考察
戯術がこれほどまでに恐ろしいものとは…
いや、単に蜂谷が戯術の名手なのかも。
何の区分けかは謎ですが、さすが第二種房中技術者だけのことはあります。
こうなると第ニ種以外の房中技術がどんなものなのか俄然興味が…。
きっとR15とかR18とかの年齢制限が設けられているに違いありません。
さて、今回意外なことが判明しました。
それは、隈取り女子・マコは九郎との戦いにおいてワザと負けたということです。
マコが自らそう言っているわけではありませんので真偽のほどはまだ定かではありませんが、おそらくそうなのでしょう。
ではなぜワザと負けたのでしょうか。
マコは一般の女子高生と同じように学園生活を送りたいと思うようになっていたのかもしれません。
私だって友達も恋人も欲しい!みたいな。
使い捨ての存在でしかない自分の存在に疑問を抱き、エンコ―から逃げ出したかったのかも…。
いずれにせよ、マコは蜂谷によって懐柔されてエンコ―を裏切ることになりそうですね。
しかし保健室は盗聴されていたでしょう。
つまり、ここでマコを寝返らさせ、スパイとしてエンコ―に潜り込ませるまでもって行くことは不可能ということ。
もしも潜り込ませる話をするのならば、校外でしょうね。
でも、意外とエンコ―の情報を聞き出すだけ聞き出して蜂谷はマコをポイしたりして…。
「アンダーニンジャ」はコメディでありながらも非情な部分は冷徹なまでに非情な作品なので可能性はありますね。
願わくばこの先、マコが傷つき、悲劇的な結末を迎える展開にならないことを祈るばかり。
隈取りJKという設定自体がスベっていて可哀想なのに、そこに輪を掛けるようにして貶める展開はあんまりです。
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