2020年7月20日発売の週刊ヤングマガジン2020年34号で、『寄生列島』14話が掲載されました。
『寄生列島』14話は、島常に対して不信の目を向けてきた生徒会長の桂は、ついにそんな大人たちに反撃に出ることを決意しました。
本記事では、『寄生列島』14話『自警団発足』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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寄生列島14話のあらすじネタバレ
感染し、未だに様子のおかしい大島。
町内会長の鴻島も学校に駆けつけその様子に困惑の表情を向けます。
一時的な錯乱が原因と島常が言うと、医者に見せなければいけないと鴻島は言いますが、千堂親子は土牢と言われて思い出します。
そんな大人達に、生徒会長である桂は生徒達に動揺が広がっていると伝えながらその目は何かを疑っているようにも見えます。
先生方が戻るまで頼むと島常に言われた桂は、その足で保健室に向かいました。
保険医に治療されていた駒井は、大島がやったと言うことを曲げません。
子供同士の喧嘩で出来る傷じゃないという保険医の言葉も後押しし、桂は保健室を後にします。
委員長に何をする気かと聞かれ、桂は目には目をと言います。
後輩がやられて黙ってはいられないたちと言い、既に運動部の幹部を集めていました島常先生が変だとみんな感じているという幹部の男子生徒。
計画を問われた桂はその決意のこもった顔で言いました。
学校に持ち込まれた食料は僕ら一人一人の家から集めた財産で、身勝手な大人たちによって奪われるべきじゃないと。
委員長と駒井の一件もあり、守るべきはこの学校であり自分たち自身に他ならないと語る桂は生徒で自警団を発足することを宣言しました。
大人たちはもう信用ならないと言う桂は、食料を守り大人たちを支配する側に回ると言います。
そんな中、ある教室で食料管理のチェックに向かった男女の生徒がいました。
既に一人の男子生徒が作業を始めていたことから、女子生徒は自分の受け持ちがここで合っているか、一緒に来ていた男子に聞きました。
すると、既に作業中の男子生徒がここまで終わったから残り半分を……と言った途端、女子生徒は激昂しました。
バインダーを投げつけ、しゃべりかけんな『ゴミ松』と言うなりゴミはゴミらしくしてなと言う始末。
連れの男子生徒がゴミ松も一生懸命生きているんだからかわいそうだろと笑いながら言いました。
結局、残り半分もやらずに仕事は全てゴミ松に押しつけて二人は去って行きました。
そんなゴミ松にも、生徒会長の桂は『松野君』と声をかけます。
物々しい雰囲気に、何か始まるのかと松野が聞くと、身を守るために出来ることをやると桂は言います。
自分の意思で参加不参加を決めてくれれば良いと言う桂に、誰かと戦うという事かと理解する松野。
大人に対抗できる武器があればより安心という桂でしたが、松野は自分では役に立たないと参加するとは言い切れません。
学校ではイジメられ、家はゴミ屋敷という現状を帰宅すれば実感させられます。
母親が出て行ってから元猟師の父は机に塞ぎ込んでしまったままで、金が無いから島を出る未来も無く、最低な人生だと松野はぼやきます。
しかし、壁に掛けられたイノシシの剥製を見て思いつきました。
金庫を開けると中には鍵が入っていて、その鍵で開けたロッカーの中には猟銃が入っていました。
ゴミではなく、役に立つところを見せてやると、松野は銃を構えました。
寄生列島14話の感想と考察
また違う展開になってきました。
最終的に人間VS人間になるのも良いパターンだと思います。
ただ、この場合は大人VS子供と単純には行かず、感染者VS子供というのがもう一つの形でもあるように思えます。
生徒の中にも感染者はいましたが、島常サイドに回りそうなのでその女子生徒たちがスパイ的な位置になりそうな感じもあります。
そんな中で登場したゴミ松こと松野。
どんどん新キャラが出ますが主人公の千尋たちとの絡みは無いままです。
この松野が感染したら一番危ないような気がします。
単純に銃を持っているからでは無く、普段押さえ込んで溜め込んでいるものが爆発してしまいそうだからこその危険さがありますが、感染していなくてもそんな兆候はあります。
桂に対しては慕っている感じもあるので、側近にでもなるのかもしれません。
冒頭で、医者に見せなければと言って、千堂親子は土牢ですと言われて困っているような場面がありましたが、この島には他に医者はいないのでしょうか。
千堂親子も来て間もないはずですが、それまで医者はどうしていたのか謎です。
長老のお祈りとかで済ませてしまいそうな感じもありますが、本土から医者が来たりしていたのかもしれません。
実際離島だとそういうケースもあるようなので、きっとそうなのでしょう。
今回だけ見ると、桂たちは単純な『大人VS子供』のケースに持ち込んでいるように見えますが、それぞれの保護者等協力してくれる大人も探すべきだと思うのでこれからの展開に期待しましょう。
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