2020年7月16日発売の週刊ヤングジャンプ2020年33・34合併号で、『少年のアビス』19話が掲載されました。
『少年のアビス』19話は、似非森の部屋招かれた朔子は、『春の棺』に秘められたある真実を聞かされます。
似非森の誘惑にチャコは打ち勝つことが出来るのでしょうか。
本記事では、『少年のアビス』19話『seducer』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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少年のアビス19話のあらすじネタバレ
憧れの作家似非森の部屋に招かれた朔子。
嫌いだった本名の朔子という名前も、似非森に呼ばれれば一瞬良い響きだなと思ってしまうほどでした。
そんな似非森のベッドに呼ばれ、朔子は固まってしまいます。
一歩踏み出せば初体験の相手が似非森になってしまうかもしれない現実。
どうせ大学に行っても彼氏が出来ず、そのうち処女が恥ずかしくなって飲み会で適当な相手と済まして終わり。
処女喪失になんの夢も希望も持っていなかった朔子は、現状を奇蹟と思ってしまいます。
しかし、感想文なんか読む気もなく田舎娘のファンを食ってやろうとしているだけで噂通りのクズだった事に気付き、冷静になれました。
未成年の自分に手を出せば今度は逮捕されると脅す朔子。
『逮捕』というワードをダサいと笑う似非森は、自分のファンならこの流れでその言葉をチョイスして欲しく無かったと言いました。
朔子にはそんな気は無かったと知って、似非森は素直に謝り、自分が死のうとした歳の17歳と同じ『春の棺』を読んだ17歳の女の子と会えて舞い上がっていたと言います。
『春の棺』は私小説で、似非森は実際に17歳の時にこの町で初恋の人と死のうとしていたようです。
実際には生きているので、未遂に終わったという事ですが、相手の人はどうなったかと朔子が聞くと、ただ一言『死んだ』とだけ言い朔子の背後から抱きしめました。
死に損なって醜態晒しながら年だけ食ってこの町に戻って来て、朔子に出会えた。
朔子は俺を終わらせてくれる女になってくれる?そんな似非森の問い掛けに、頬を赤く染め緊張する朔子ですが、その時、手に持っていたスマホに着信がありました。
画面に映った『令児』という名前を似非森は目にします。
そんな似非森を突き飛ばし、朔子は言いました。
14歳の時に似非森の本のとりこになり、どの作品の女性も汚されたい堕ちたいという願望があってそれがわかったら大人になったということなのかと、淡々と言う朔子。
けれど最近読み返した時にはやっぱりわかってないなと言いました。
女には自分だけは汚れたくないという、もっと汚い気持ちがあると言い放ちます。
遠慮して感想文に書き損ねましたといい、貴重なファンの意見と言いながらも今日でファンは辞めると言い、部屋を出て行きました。一人部屋に残された似非森は、本気で良いなと朔子の感想文を見ながら言いつつ、この町の狭さを改めて実感します。
部屋を飛び出し、一人走る朔子は令児電話に出てみると、新月は今日で会うのは明日?という確認でした。令児の電話のタイミングにマジ神と言うチャコ。
翌日会った二人は、チャコの部屋に行きました。
先日読まなかった漫画を読みながら、チャコの様子を伺う令児。
すごいことがあったと言っていたのを思い出して聞いてみると、言いたくない様子でした。
気にせず漫画の続きを読む令児に、チャコは『あれ』をしようと言います。
それは『告解ごっこ』というもので、チャコがキリスト教の学校に行きだして始めたようです。
学校にある懺悔室とは違い、二人でいたら顔が見えるからお互いに布を被って秘密や悩みを打ち明け合うというものです。
チャコが小学校の時に玄の事が好きだったという事も、この告解ごっこで教えてくれた事を令児は思い返しますが、チャコにとっては黒歴史だそうです。
告解は痛悔機密だそうで、布を被っていないときに布の中で語った話は絶対に口にしてはいけないというルールもあるそうです。
二人が布を被り、いよいよチャコから告解の始まりです。
憧れの似非森浩作に出会ってしまったと切り出したチャコに、布の中で驚き目を見開く令児。
そんな似非森への気持ちを語ると、チャコの告解は始まりました。

少年のアビス19話の感想と考察
まずチャコの貞操は守られたのですが、やはり事前に色々な噂話を聞き、似非森がクズだったという事を知っていても、それらはあくまで噂であって実際には違うという願望や期待もあったのかもしれません。
実際に噂通りのクズだったことに冷めてしまったようにも思えましたが、それ以上に見せた弱さの部分に冷めたようにも思えました。
次回の似非森への気持ちで詳しく語られそうではありますが、今後の展開で面白そうなのは令児とチャコが繋がっていると知った似非森がどんなアクションを起こすかだと思います。
似非森と会ったことを語るチャコに応えるように、令児はナギと会った事を語るのかもしれませんし、それはチャコにすら秘密にしておくのかもしれません。
チャコの部屋で、特に会話するでも無く漫画を読んでいる令児とスマホをいじるチャコを見て、異性間の友情と言うよりも性別を超えて、ただの友達という関係の二人の姿が良いなと思いました。
そんな関係もいつか壊れてしまいそうで怖いですね。
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