2020年7月15日発売の週刊少年マガジン2020年33号で、『彼女、お借りします』148話が掲載されました。
『彼女、お借りします』148話では、おばあちゃんの容態は悪く、今夜が山かもしれないと聞く水原。
そのことを和也に話す水原は涙も見せず、冷静です。
そんな水原を和也は抱きしめてあげられる立場ならと、自分の無力を感じていました。
本記事では、『彼女、お借りします』148話「嘘と彼女②」のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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彼女お借りします148話のあらすじネタバレ
和也は自分の目に涙が溜まっていることに気づき、慌てて涙を拭います。
水原が泣いていないのに、自分が泣くわけにはいかないと気を張ります。
病室へ戻ろうとする水原に、おばあちゃんの意識はあるのかと確認します。
医師が言うには、声は聞こえているだろうが反応は無いようです。
和也は自分達の本当の関係を、おばあちゃんに言わなくていいのかと水原に聞きます。
水原は、今更な和也の発言に驚きます。
しかし和也はおばあちゃんのことではなく、水原が後悔しないのかと確認します。
おばあちゃんに嘘をついたあの日から、和也はずっとこのままでいいのかと考えていました。
強がって嘘をつき続けて水原に罪悪感は残らないのか、そしておばあちゃんもそんなことを望んでないと話します。
苦しそうな表情で考える水原ですが、今までそれで納得していたのにと怒り始めます。
もし本当のことを言ったら、おばあちゃんは和也を恨んで死ぬかもしれないときつく言う水原。
一瞬おばあちゃんの笑った顔を思い出し、和也は動揺します。
しかしそれでも、水原の気持ちが最優先だから構わないと強く言う和也。
水原は和也に背中を向け、悲しい真実は嫌いだと言い残し病室に入っていきます。
よろめきながら椅子に腰かける和也は、水原の言うことももっともだと考えます。
最後に悲しませるようなことはしたくない、でもこのまま水原は後悔をし続けるのか。
おばあちゃんが恨むような人ではないことも、真実を伝えても分かってくれることも水原は理解しているはずです。
先程の水原の言葉は、すでに罪悪感を抱えているからこそ出た言葉です。
和也は自分のことなんてどうでもよく、水原が後悔しない道を選んで欲しいと願います。
もう自分には何も出来ることが無いと落ち込む和也。
和也の横で光っているスマホに気づきます。
誰からか通知が来ており、和也は食い入るように画面を見ます。
まだ出来ることがあると、いきなりどこかに走り始めた和也。
彼女お借りします148話の感想と考察
前回、本当の恋人だったと落ち込む和也でしたが、抱きしめてあげられなくても自分の気持ちを伝えるという行動をとっていました。
たしかにおばあちゃんを悲しませることはしたくないでしょうが、水原のおばあちゃんはとてもやさしく、水原のこともよくわかっています。
もし本当のことを伝えても、いつも通り優しく受け止めてくれると思います。
それを水原も分かっているんでしょうが、やはり少しでも悲しませたくないという気持ちが大きいのでしょうね。
水原のその気持ちも分かるし、おばあちゃんの気持ちも分かります。
そして和也の、もしおばあちゃんが逝ってしまったあと、一人になる水原のことを考える気持ちも凄くわかります。
水原と和也のそれぞれの思いがぶつかりましたが、私も水原に後悔はしてほしくないと思っているので、最善の結果になればいいなと思います。
最後和也は、どこに走って行ったのでしょうか。
何も出来ることはないと悩んでいた和也ですが、誰かからの連絡を見て走り始めました。
一番予測できるのは、映画が完成したという連絡ですかね。
おばあちゃんは声が聞こえているはずと言っていたので、目を開けて映像を見ることが出来なくても、音だけでもなんとか聞かせてあげられたら、という展開になるのではないでしょうか。
映画にはバリアフリー上映と言って目が不自由な人でも鑑賞できるシステムもありますしね。
次回の和也の活躍がどうなるのか楽しみです。
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