2020年6月22日発売の週刊少年ジャンプ2020年29号で、『ハイキュー』398話が掲載されました。
ハイキュー398話は、日向は牛島のスパイクをしっかり拾おうとしますが、余りに威力なスパイクを拾いきれずに相手のコートに返ってしまいます。
アドラーズはチャンスと言わんばかりに攻撃の準備をする中、牛島は日向を潰すために自分に寄越せとアピールしたのです。
そして牛島にトスが上がったので牛島はスパイクを打ち、日向は今度はミスしないように拾おうとします。
果たして、今度は牛島のスパイクを拾えるのでしょうか。
本記事では、ハイキュー398話『遠きに行くは必ず邇きよりす』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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ハイキュー398話のあらすじネタバレ
牛島が繰り出した強烈なスパイクを日向はレシーブで拾おうとしますが、威力がとんでもなかったのか日向は苦悶の表情をしていました。
そして威力が強すぎたせいでボールは高く上がりすぎてしまい、ボールはアドラーズコートへと飛んでいきます。
試合を見ていた黄金川は、よくあんなスパイクあげるよな、と日向の事を恐ろしく思っている様子でした。
スパイクの影響で地面に尻餅ついてしまった日向ですが、自らにすぐ立てと言い聞かせている様子です。
その頃、アドラーズコートでは日向が上げてしまったチャンスボールを平和島が丁寧に拾い、影山がトスを上げようとする中で星海、ニコラスがシンクロ攻撃を仕掛けてきます。
しかし、その中で牛島が自分にボールを寄越せと言わんばかりのオーラを放っていたのです。
それは日向をここで完膚なきまで叩き潰すためであり、日向もそんな牛島の雰囲気を肌で感じ取っているようです。
身構えながら色々な事を考える日向だが、思考が纏まらずに困っている様子です。
そんな中、ビーチバレーをしていた時の事を思い出していると、今のコートが浜辺に変わった光景を見ていました。
この光景を見て頭の中を整理する事が出来たのか、トマスや佐久早のブロックを潜り抜けた牛島の強烈なスパイクを、日向は先程のミスを帳消しにするかのように綺麗なレシーブでボールを上げる事に成功します。
この光景に観客席から見ていた月島、山口、谷地、同じチームの侑、木兎は驚きを隠せず、牛島はやるなと言わんばかりに表情をし、ついさっき牛島のスパイクを拾う事が出来なかった佐久早は悔しそうな表情をします。
見事にスパイクを拾えた日向は叫び、観客の一部はラッキーだったと思っているみたいです。
しかし、試合を見ていた田中は、日向はたまたま正面にいたわけでもたまたまAパスになったわけでもない、と心の中で呟きます。
同じく試合を見ていた烏養は、高校時代に比べて一層レシーブ後への意識が高くなっているのは間違いなく、意識だけじゃなくて位置取りの技術やボールコントロール技術、バランス、全てがいい、と心の中で思っており、同時に、今の日向のレシーブは倒れない、と言いました。
同じく試合を見ていた澤村も烏養と同じような事を思っているようです。
そう言い切る烏養を見ていた武田が鴎台との試合の時の事を思い出し、風邪で倒れてしまった日向に対して、今この瞬間もバレーボールですよ、と言っていた事を思い出します。
日向もまた同じことを思い出していました。
風邪によって途中で倒れて交代して負けた時、負けた事を烏養から知らされて泣きながらご飯を食べていた時、強くなるためにビーチバレーの本場であるブラジルに行った時、環境に馴染めずにホームシックになった時、それを乗り越えて強くなり精神が磨かれた時と、様々な場面が日向の脳裏に過ぎっている様子です。
そして日向は自らが上げたボールに視線を向けると、スパイクを打つ体勢を取ろうとしていました。

ハイキュー398話の感想と考察
今回の話で日向は本当に成長したなと思いましたね。
高校生の頃でも牛島の強烈なスパイクに対して全然対応出来ておらず、この第4セットの時も更に進化したスパイクを完全に勢いを殺すことは出来ませんでしたが、すぐさま対応出来ていたので凄かったです。
牛島は高校生の頃に日向は技術こそ稚拙だが確実に潰さないといけないと感じていましたが、今回もそのような事が頭に過ぎって対応する前に潰そうとしましたが、拾われてしまったので完全に想定外になってしまいましたね。
それを踏まえると、日向が牛島のスパイクに即座に対応出来たのはビーチバレーで相当鍛えてきた証拠ですね。
技術は高校3年間の間で磨かれたとは思いますが、より技術を磨くためにビーチバレーをしにブラジルへと渡り、技術は無論の事ですが砂場でも忍者らしく動けるくらいの脚力、2人体制故に磨かれて集中力と判断力を磨いたのだと思います。
しかし、一番磨かれたのは精神力なのではないかなと思います。
ブラジルという異国でビーチバレーをし、慣れない生活やアルバイトをしたりして心が折れそうになった事もあり、偶々チームの遠征で来ていた及川と会わなかったら完全に折れていたかもしれません。
こうして心技体と成長した日向だからこそ、牛島のスパイクを拾えたのでしょう。
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