2019年11月25日発売の週刊ヤングマガジン2019年52号で、『 皆殺しのアーサー』9話が掲載されました。
14日でグロスタシア城が落城すると宣誓をうけたアーサー王と円卓の騎士達。
グロスタシア城を落城させるべく動き出しました。
ガウェインはモルドレッドに、サクソン人を憎む気持ちを伝えます。
モルドレッドはサクソン人を憎む気持ちは負けないと反論し、あわや円卓の騎士同士の争いになりかけます。
円卓の騎士同士の争いは避けますが、仲間同士の仲は悪いようです。
ガウェイン、ランスロットはどのような方法で難攻不落のグロスタシア城を攻略するのか?
本記事では、皆殺しのアーサー9話『騎士ガウェイン』のあらすじと感想を紹介していきます
※ここから先はネタバレ注意です。
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皆殺しのアーサー9話のあらすじネタバレ
長身のガッシリした体格の黒髪の男、ガウェインがモルドレッドを見下ろしながら尋ねます。
お前は黙って、殺されるために来たのかよ
左頬に刀の傷跡が残った顔のガウェイン、鋭い目つきでモルドレッドを見つめています。
意思のこもった目で、ジッとガウェインを睨み返すモルドレッド。
冗談冗談仲良くやろうぜと、突然態度を変えたガウェインは、モルドレッドの肩を抱きました。
モルドレッドはガウェインに、14日でグロスタシア城を落とせるなどすごい自信だなと答えます。
モルドレッドの肩に置かれていたガウェインの手をはね除け、立ち上がりました。
どういう意味だと尋ねるガウェイン。モルドレッドは一瞬沈黙したあと答えます。
14日でグロスタシア城を攻め落とす命令を聞いて、楽観的なガウェインを理解できない。
モルドレッドは、ガウェインに屈強なサクソン人が籠城している城を14日で落城さすなど可能と思っているのか?と逆に問いかけます。
感心した表情をするガウェインは、「おまえならグロスタシア城を攻略する?」と尋ねます。
ガウェインの問いにモルドレッドは、「賢明な作戦をたてグロスタシア城攻略に挑む」と答えました。
賢明な作戦かと納得した表情のガウェインは笑いました。
その一瞬後、ゴキっと鈍い音が聞こえてきました。
モルドレッドより頭1つでかいガウェインが、モルドレッドの首を強く握ったために聞こえてきた音です。
喉を握られ苦悶の表情を浮かべるモルドレッド、ガシャンと鎧の音を立て地面に崩れおちます。
四つん這いになりながら、息ができないモルドレッドは酸素を求め苦しみます。
ガウェイン白い歯を剝きだし、賢明な作戦など円卓の騎士の戦とは違うと、誇らしげにモルドレッドを見下ろしながら告げました。
苦しみながら、ガウェインをモルドレッドは不審な目で見つめます。
よく聞け新入り、と声をかけながら、左手でモルドレッドのマントを掴むガウェイン。
抗議の声をあげるモルドレッド、抗議の声も虚しくモルドレッドは空中に釣り上げられました。
ガウェインはマントを持つ左手にどんどん力を込めます、首を攻撃されたばかりのモルドレッドは苦しみ、ガウェインの左手を掴み抵抗を試みます。
モルドレッドを左手一本で釣り上げながら、ガウェインはモルドレッドに悔しくないのかと問いかけます。
質問の意図を測りかねるモルドレッド。
ガウェインはモルドレッドに怒りをぶつけるかのように語りだしました。
「ブリテン島は、ずっとブリトン人の島だったんだ。サクソン人のゴミ共が好き勝手してやがる」
「俺はサクソン人が好き勝手するのが気に入らない、だからサクソン人は皆殺しにする」
気力に溢れた目のモルドレッドが、うるさいとガウェインに反論します。
モルドレッドは、がしっとガウェインの左手を掴み、力をこめモルドレッドの首を絞めている力に対抗します。
「サクソン人を憎んでいるのはガウェインだけでない」と抗弁しました。
驚愕の表情を浮かべ、モルドレッドを見るガウェイン。
二人の言い合いを止める声がかかりました。二人の横にランスロットがいます。
正気に戻ったガウェインは、モルドレッドのマントからパッと手を放しました。
ガウェインは頭をガシッガシッと掻きながら、モルドレッドへの攻撃を謝りました。
ガウェインはモルドレッドに手をだすよう促します。
手をだすことを渋るモルドレッドに、さっさと手を出すように再度促すガウェイン。
モルドレッドは疑いの目をむけつつ、そっと左手を前に出します。
モルドレッドの左手に、ガウェインは何かを握らしました。
モルドレッドは何を握らされたのか確認します。金でできた腕輪に見える物がモルドレッドの左手にありました。
ガウェインは腕輪をモルドレッドにあげると告げます。
モルドレッドはしばらく考え、机の上に勢いよくドンっと腕輪を置き、腕輪はいらないと答えました。
「その腕輪はモルドレッドの物でもある。ブリトン島で採れた金で作られている」
「ブリトン人の物を取り返した腕輪だ」と熱く語るガウェイン。
モルドレッドはガウェインの熱気に圧倒され沈黙しました。
ガウェインはグロスタシア城で再開しようと別れの挨拶し立ち去ろうとしますが、突然ランスロットに今回の戦ランスロット隊の出番はないと告げ立ち去っていきました。
ランスロットは、我々もグロスタシア城攻略のためにやることが一杯ある、準備するぞとモルドレッドに話しかけました。
【ウェセックス王国北部・グロスタシア城に場面は変わる】
木で囲まれた小さな円形の広場にいる、剣を持っている二人を大勢の人物が興奮しながら見ています。
剣をもち対峙している二人は、ブリトン人の捕虜のようです。
二人のブリトン人捕虜は戦い、強き者のみが救われると宣誓されました。
ブリトン人捕虜に野次を浴びせるサクソン人達。
ブリトン人同士の戦いが始まりました、決闘を見つめる謎の男が弱いと呟きます。
捕虜二人の戦いは続いています、謎の男はさらに弱すぎると呟きました。
ブリトン人捕虜の一人が相手の首を切り落とし、決着がつきました。
勝利を喜び生き残れると歓喜の声をあげるブリトン人捕虜は、自由にするように謎の男に声をかけました。
ブリトン人捕虜の声に反応した謎の男は、突然弓を取り出しブリトン人捕虜を射殺しました。
勝利したのに、なぜ殺されるのか理解できないブリトン人捕虜。
ブリトン人捕虜に、勝利したがお前も弱いから殺したと謎の男は答えます。
両側頭部を剃り、頭頂部に鶏のトサカのように髪をたてるモヒカンヘアー。
左顔に流星のような刺青があり精悍な顔をした男が、左手に弓をもち椅子に座っています。
彼こそが、ウェセックス軍グロスタシア城主『コルグリヌス』でした。
皆殺しのアーサー9話の感想と考察
ガウェインの人物像が、おおまかに判明した回でした。
やはりというか円卓の騎士なので変わった性格をしています。
『ブリトン島に存在する全ての物はブリトン人に所有権がある』という思考を持っています。
ガウェインのサクソン人への憎しみは深そうです。
カッと頭に血がのぼりやすい猛将タイプと考えられるガウェインは、どのような方法でグロスタシア城攻略に挑むのでしょうか?
作戦はいらないと言っていたので、力づくで攻略すると推測します。
素直に悪かったと謝れるガウェイン。憎めないキャラです。サクソン人絶対殺すマンですが。
部下には優しい面倒見のいい上司なのでしょうか?
今回影の薄かったランスロットは、コソコソと何か企んでいるようです。
サクソン人側の人物像を描いたのは初めてではないでしょうか?
グロスタシア城、城主コルグリヌスもちょっと変わった思考の持ち主でした。
弱い者を認めず、強い者との戦いを欲している人物でした。
ガウェイン、ランスロット相手にコルグリヌスがどう戦うのか。
グロスタシア城をガウェイン、ランスロットはどう攻略するのか色々想像しています。
グロスタシア城攻略戦楽しみにしています。
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