『メンズ校』はベツコミにて2006年から2010年まで連載されていた和泉かねよし先生による人気漫画です。
『メンズ校』3巻(8~9話)は、生徒から「アルカトラズ刑務所日本支店」の異名を取る私立の全寮制男子校である栖鳳高校では牧を始めとした生徒達が通っていました。
迫りくる栖鳳高校の入学式のオリエンテーションで白雪姫の劇をすることにした牧達は、地元の女性である冬華に協力を頼んでいました。
しかし、冬華は女の自分が劇に出ればすぐにバレてしまうと言って帰ろうとしていたのです。
果たして、牧達は無事に劇を成功させることが出来るのでしょうか。
本記事では、『メンズ校』3巻(8~9話)のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
<< 7話 | 一覧 | 10話 >> |
漫画『メンズ校』3巻(8~9話)のあらすじネタバレ
8話
栖鳳高校では壱館、弐館、参館に男子生徒が分かれており、牧達は壱館に属しています。
彼らはもうすぐ新入生の入学式を兼ねたオリエンテーションに向けて、白雪姫の劇の練習をしていたのです。
肝心の姫役は、以前神木に彼氏役をさせていた地元の女性である冬華であり、引きこもっている桃井として来ていたのです。
その理由は、本来女装をして出演する予定の高田が怪我して出れないからでした。
しかし冬華は、自分が出てしまっては確実に女だとバレてしまう、と言って去ろうとしました。
そうしたら参館の浦上が現れ、男子なのに女性らしい綺麗な足をしていたので圧倒される冬華。
しかし、浦上から女だと気づかれなかったばかりか女役として出る事に驚かされたので、冬華のプライドはズタズタでした。
それ故に出る事に決めた冬華でしたが、照れながら演技してしまうので上手くいきませんでした。
それでも、少なくとも神木にはいい子だと言う印象を与えたい、と言う思いから冬華は練習を重ね、上手くなりました。
衣装に着替え、スタンバイ中に冬華は王子役の神木に、いい匂い、だと言うと神木は自分の手を冬華の顔にこすりつけると、自分の匂いをマーキングした、と言います。
そして、面倒なのに劇に付き合ってくれて有難う、と神木が言ったので冬華はときめきました。
劇が始まり、冬華の迫真の演技により、新入生は大盛り上がりしていたのです。
劇が終わった冬華は移動していると浦上と遭遇し、彼は、本当に男なのか、と呟いて冬華に襲い掛かり、服も破れつつありました。
そこへ神木が現れて、自分の後輩に手を出すな、と言い放ち、冬華は、ピンチに駆け付ける王子様はかっこよすぎ、だと言います。
そして神木は浦上に服から出てきた胸パットを見せると、本物の女でそこまで胸がない女もいないでしょう、と言い、浦上も得心したのです。
しかし冬華は遠回しに貧乳であるとバラされてしまったので、彼女の中には恋心と殺意が現れます。
そして本物の桃井は、冬華のせいで男子生徒からのラブコールが多くなったので益々引きこもりになったみたいです。
9話
ある日、牧はサーフィンをしている女性を見ていました。
時は数日前に遡り、給仕のおばちゃんから、海にイルカがいる事、を知ったので牧は海へ行くようになったのです。
しかし、初日にサーフィンをしている女性を見かけてからイルカよりも彼女に夢中になり、仲良くなった牧。
そうしたら後をつけていた神木、野上、花井が現れ、野上は、女子の独占禁止、と言って牧を締め上げていたが女性は冷めた目で見ていました。
そんな彼女に野上は神木をぶつけると、女性は神木の事を知っていて話が弾み、やがて神木が何かを言ったのか女性は牧の方を向いて冷めた目で見るのでした。
牧は神木に、女性に何を吹き込んだのか、と言っても教えてもらえず、得意なサッカーでも神木に負けてしまったので、複雑な思いを抱き始めてしまい、つい他の皆と神木に対する陰口を言ってしまいます。
それを神木が聞いてしまっていて、牧は弁解しながらも、お前が簡単に出来る事は自分達にとってはかなり努力しないと手に入らないから僻んじゃったりする、と言ったのです。
そうしたら神木は、自分は確かに色々恵まれているがそんなモノに大した価値がないと思っている普通の神経も羨ましいか、と冷たい目で言うのでした。
それから牧は自己嫌悪してしまい、神木と気まずい関係になってしまいます。
しかし、他の男子生徒が神木の事を無視しようしていて、真奈との関係をゲスなものと捉えているのを耳にして成敗したのでした。
後日、騒ぎを起こした事で説教を受けて反省文を書き終えた牧は女性と出会い、神木が何を言ったのか、と聞き出します。
そうしたら女性は、神木は牧の事は凄い奴だからお勧めと言っただけであり、自分が睨んだのは元から地顔だ、と言って去ろうとすると付け加えるかのように、牧は友達に恵まれている、と言いました。
続けて牧は、神木もいい奴だ、と言うのでした。
そうしたら神木がやって来て、もう牧に対してわがたまりがないのか、いいイルカを見つけたな、と言いました。
しばし雑談している間に神木は、もう過去の事を引きずるなと、あの女性は鷹野エリカだ、と言うのでした。
漫画『メンズ校』3巻(8~9話)の感想と考察
劇の方は普通の女性である冬華を加えるという無謀な真似をしましたが、それが功を奏したようで良かったです。
冬華は劇までの間は桃井と言う引きこもりの男子生徒として活動していましたが、本当に桃井は何で引きこもりになったのかが気になりますね。
引きこもりをしているという事は性格は内向的であり、引きこもる前に他の男子生徒にパシリをやらされていたり、苛めを受けたりしてそれが嫌になったから引きこもったのでしょうね。
それに浦上によって危うくなりましたが、良くも悪くも胸が小さかったのに救われた感じでしたね。
冬華は神木に対して好意と殺意を覚えたようですが、この恋の行方はどうなっていくのか気になるところですね。
そして新たな女性が登場した話では、牧と神木の仲が気まずいものになりましたが、最後の最後で修復できたみたいで良かったです。
他の男子生徒の中では神木は何でもこなせるように考えているようですが、神木は神木で誰にも言えない悩みとかがあるのに悩みがないような人物に仕立て上げられたと思ったのでしょうね。
次回では新たに登場した鷹野エリカに対して牧が強く意識するのではないでしょうか。
偶然とはいえ、好きだった子と同じ名前だったので悶々とした思いを抱くのではないかと思います。
<< 7話 | 一覧 | 10話 >> |