2020年6月8日発売の週刊ヤングマガジン2020年28号で、『サタノファニ』134話が掲載されました。
サタノファニ134話は、ロバート・ハンセンがマーダーモデルの村長相手に戦うあや。
懸命に立ち向かって刀を振るっていくあやですが、今の村長がVRゲーム内で言うところの赤鬼と似ているので苦戦を強いられているみたいです。
やがて不意を突かれてしまって村長に負けてしまったあやは、村長に顔面を殴られてしまい、しかも服を切り裂かれて縄で縛られようとしていました。
果たして、縄で縛られてしまった絶体絶命のあやに勝機はあるのでしょうか。
本記事では、サタノファニ134話『人間狩り』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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サタノファニ134話のあらすじネタバレ
村では殆どの人間が命を落とし、村ではあやと村長、そして龍野だけとなっていました。
村長の家の前で、村長とあやは一進一退の攻防を繰り広げます。
戦っているうちに、銃と大包丁の二刀流という事はやはり赤鬼か、と思い始めるあや。
あくまで接近戦で立ち向かっていくあやに村長は、この距離では銃は使えないな、と言いながら大包丁であやの刀を止めます。
そして無防備になったあやの耳元の傍に銃を近づけて、全然関係ない場所を打ちました。
それによって起こった銃声によってあやの耳に刺激が走って、怯んでしまったみたいです。
その隙を突くように村長は飛び蹴りを仕掛けて、あやにダメージを与えると共に刀を落とさせると、銃にはこんな使い方がある、と不敵に笑みながら言いました。
あやの胸倉を掴んで彼女を殴りながら、これならVRゲームの女忍者の方が歯応えがあった、と言う村長。
殴られながらあやは、やはりゲームの敵は村の人だと、龍野は一体何のためにこうしたのか、と考えている間に村長はあやの服を大包丁で切り裂き、スカートだけにしました。
村長は緊縛術で縛り上げた妻子の姿を見ながら、女体に絡みつく縄目の美しさは世界に誇れる日本の文化だ、と言ってあやも縛ろうとしている様子です。
そんな事等どうでもいいのかあやはただ、龍野は初めから自分にこうさせるために自分に優しくしていたのか、と思っていました。
そこへ龍野がやって来たのであやは、ここまでの事は全部嘘だったのか、と問い詰めます。
時は現代になり、龍野は桜川と一緒に寝ていて、目覚めると過去の事を話し始めます。
日向村での実験の後、女医との争いに負けて五菱によって記憶を奪われ、教団に拾われて教祖によって部分的に記憶を取り戻した、と語る龍野。
そして女医と五菱への復讐を誓った、と言いながら、あやの事を思い出したと言います。
あやはあの時までは最高傑作だと信じて疑わなかった、と龍野は語ると共に時は当時の頃に戻ります。
あやの問いかけに対して龍野は、自分は2年かけた実験の結果を見届けに来た、と冷たく言ってビデオカメラを回し始めます。
その事を聞いたあやは、ふざけるな、と言うが信じていた龍野に裏切られた気持ちが出てきたのか涙を流し始めるのです。
村長は、涙は亀甲模様に良く映える、と言いながら縄を縛ると共に、あやの母親とはよくこのようなプレイで楽しんだものだ、と懐かしいと言わんばかりに語ります。
続けて村長は、母親にあやと一緒なら3倍の金を出すと言ったが最後まで首を縦に振らなかった、と語るとあやは自分は母親に守られていたんだと言う表情をしたのです。
そしてあやを完全に結びあげた村長は銃を構えると、逃げろ、と言いました。
村長のマーダーモデルであるロバート・ハンセンは12年間もの間で17人の女性を始末し続け、更に女性を逃がして女性の手足の自由を奪って始末するという人間狩りを行う残虐な男でした。
龍野は村長が狩猟をしている事からロバート・ハンセンと非常に合っていると思って、組み込んだのです。
あやが勝てなかったのは、村長は近距離も遠距離にも対応できるのに対して近距離でしか戦えないからでした。
しかし、龍野はあやのマーダーモデルである都井睦雄の怒りの爆発力に期待していましたが、早く母親の元に行きたいと思っているあやは抵抗しませんでした。
サタノファニ134話の感想と考察
今回の話から、あやは母親に守られていた事が分かりましたね。
あやよりも先に村長の手によって始末されていた妻子はかなり貧乏だったのか、恐らく何としてもお金を得ようとして体を村長に捧げていたのだと思います。
お金のためとはいえ、村長に体を捧げるのは内心では嫌だったのか、メデューサになって村長に立ち向かったが返り討ちに遭ったようですね。
しかし、あやの母親は自分の体は既に汚れているからどうなろうが構わないと思っていたのでしょうけど、あやの体はまだ清い上に自分と同じ道を歩んでほしくないから最後まで拒んでいたのでしょう。
次回135話は、龍野の思惑通りにあやは怒りを爆発させるのではないかと思います。
今のあやは母親に守られていた事、信じていた龍野に裏切られた思いになっていた事等で感情がぐちゃぐちゃになっていて、最終的に命を落としたいと思うくらいに絶望感に陥っている状態です。
しかし、あやが都井睦雄の力を解放したのは、かつてあやに襲い掛かって来た男性達が母親に手をかけていて怒りを爆発させた時です。
あの時の光景を龍野は見ていたからこそ、期待しているのだと思います。
今のあやは母親を始末された時と同じくらいの絶望感に陥っているので、それを跳ね除けるかのように怒りを爆発させるのではないでしょうか。
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