2019年12月23日発売の週刊ヤングマガジン2020年4-5号で、『アンダーニンジャ』第28話が掲載されました。
『アンダーニンジャ』第28話は、講談高校への編入がいつのまにか決まった九朗が野口をウチに連れ込みます。
編入試験を終えた九朗と、補習授業を終えた野口。
二人は何の会話もないまま帰り道を歩きます。
九朗は自分の住むアパートの前でいきなりじゃあウチくる?と、何が”じゃあ”なんだかわかりませんが野口を部屋に誘います。
住人の川戸さんを急遽母親に設定しご紹介。
何故かすっかり信じる野口。
九朗は野口からクラスメイトたちの情報を聞き出します。
野口のこと、クラスで人気ナンバーワン男子の桐生くんのこと、そしてワーストワンの疑いがある瑛太のこと…
その他にも有益な情報を聞き出す九朗でした。
川戸さんが部屋のブラウン管テレビが映らないからと、テレビの上をバンバン叩きます。
映った画面では「おっさんといっしょ」が流れていました。
じつはこの番組、川戸さんのお気に入り。
そして、NHK(忍者放送協会)の番組…
本記事では、『アンダーニンジャ』第28話[川戸さんといっしょ]のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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アンダーニンジャ28話のあらすじネタバレ
編入試験を終えた九朗と、補習授業を終えた野口は仲良く二人で下校します。
道中、まったく会話のないまま二人は九朗の住むアパートの前に到着。
そこで九朗はいきなり野口にじゃあウチくる?とお誘い。
じゃあって何だよ、学校からここまで一言も喋んなかったくせに喋ったと思ったらいきなりそれかよと野口。
まぁ先っぽだけでも入んなよという九朗に先っぽって何だよと…
そんな青春っぽいダメダメな会話を耳にした川戸さんがアパートから出てきておかえりーっと九朗をお出迎え。
川戸さんを年上の彼女かなんかと勘違いしている野口に対し、九朗はきっぱり”母”だと紹介。
川戸さんも九朗の悪ノリを即座に理解し、息子がお世話になってと調子を合わせます。
これで完全に信じちゃう野口。
こんな大きな息子がいるのにと、川戸さんの若さと可愛さを賞賛します。
川戸さんの部屋に案内された野口は、部屋に布団が一つしかない状況や川戸さんの可愛さから九朗との関係を禁断の関係なのかと勘繰ります。
冗談交じりで野口が訊ねたのに、九朗も川戸さんもワザとダンマリを決め込んで悪ノリ。
微妙な空気が部屋に漂い、焦る野口でした。
そんな中、九朗は野口に自分の入るクラスの状況を訊ねます。
なんでそんなことを知りたがるのか野口が訝しがりますが、快適な学校生活を有利に送るためには必要不可欠なんだと九朗は説明。
それなら仕方ないかと、野口は九朗にクラスの事を話して聞かせます。
自分はイケてるグループにいるけど、最近いろいろあって宙ぶらりんかな…としんみり話すも九朗は手を叩いて大笑い。
今笑うこと何も言ってないけど?もう帰りたいんだけど?と野口。
男子のナンバーワンは桐生くん。
最近部活動を辞めたのだが、それが学校中で話題になるほどの人物。
ワーストワン男子は特定の人物はいないと前置きしながらも、イジメの証拠動画を撮ってるのがバレて、さらにイジメられて学校に来なくなった子がいると、暗に瑛太のことを話す野口。
どうやら瑛太とは幼なじみらしい。
九朗は学校の噂話についても野口に聞き込み。
音楽室のベートーベンの絵が血の涙を流したとか、校門の二宮金次郎像にエロ本を見せたら内股になったとか何かない?と。
野口はひとつだけあるよと話はじめます。
講談高校のある所は昔、軍の施設だったらしく、裏の森には地下に続く洞窟がある…そこにふざけて入った学生は消えてしまうのだと。
この話を聞いて九朗は即座にこれが自分のターゲットであると確信します。
学校内の色んな仕事をしている主事が怖いことも聞かされ、九朗はいずれ対峙することもあるのかなと思うのでした。
バンッ バン バン
川戸さんがブラウン管テレビを叩いています。
最近知ったという番組がヤバイくらい面白いのだと。
やがて画面が映し出され、番組タイトルが映ります。
タイトルは”おっさんといっしょ”。
九朗は保育園に行く前に見ていたと懐かしがりますが、この番組はNHK(忍者放送協会)が製作したもの。
NHKは基本的に忍者の家にしか放送を流していないのに、なぜ川戸さんの部屋のテレビに映っているのか…
一瞬考えこむ九朗でした。
アンダーニンジャ28話の感想と考察
久しぶりのアンダーニンジャは、これから潜入する講談高校について知っておきたい予備知識といった内容でしたね。
とりあえず覚えておきたいことは、桐生くんと洞窟と主事の三つ。
九朗は学校の裏にある地下へ続く洞窟の話を聞いて、それが自分のターゲットだと確信していました。
なぜ確信するにいたったのでしょうか?
ただの直感でそう思ったのかもしれませんが、どこかで野口のことをただの生徒ではないと感じているからなのでは?
九朗に会うなり直ぐにパーカーに気付いたことや、今回もそれとなく学校の裏の都市伝説を話すなど、どこか怪しいところが野口にはあります。
つまり、九朗は野口を同業者だと感じているからこそ、微妙な言い回しの中にそれがターゲットであると確信したと思うのです。
もちろんこれは考察ですので確定事項ではありませんけれど、同業にしても上下どっちの同業なのかはわからないまでも、何か野口に対して九朗は匂いを感じている気がします。
そして今はまだ誰が味方で敵なのかもわからない状況ですから、仮に敵からの罠情報であったとしても九朗にとっては貴重な情報ですよね。
野口はたとえ同業者じゃなかったとしても、九朗の行動に何かしら影響を与える人物として、常に九朗の側にいることになりそうです。
九朗の住むアパートの住人たちにも秘密がありそうです。
川戸のさんの暗い過去、全てを許容する高野さんの不気味さ、作中どこかで講談高校、或いはアンダーニンジャとリンクしてくるのではないかと今からスゴい楽しみです。
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