2019年11月25日発売の週刊ヤングマガジン2019年52号で、『レッドカード』1話が掲載されました。
レッドカード1話は、『A-BOUT!』、『僕はどこから』の作者である市川マサ先生の本気の熱血新連載です。
川口南高校1年の佐藤由紀虎は、ヘタレな自分を変えるためにサッカー部に入部します。
そこで憧れの川口南高校サッカー部のエースストライカーである高梁との出会いがきっかけで、川口南サッカーの部の奇跡が始まる物語となっているのです。
つまらねぇルールをぶっ潰すためにプレーをする男達による熱血高校サッカーが、今ここに開幕するのでした。
本記事では、レッドカード1話『はじめてのサッカー』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
<< 前話 | 一覧 | 次話 >> |
レッドカード1話のあらすじネタバレ
佐藤由紀虎は本来女の子が生まれる前提で名づけられた名前を持つ青年で、虎は本来子の文字でしたが父親によって虎にしてもらったのです。
父親から買ってもらったサッカーボールで練習をしていると、父親から学校遅れるぞと言われ、学校へと向かいます。
由紀虎は容姿から女性みたいだとからかわれ、学校に行かない日もありましたが変わらないといけないと思い、高校3年間は学校に通うと心に決めていました。
サッカー部の部室に入ると、そこには全裸で筋トレをしている高梁がおり、彼と軽く話します。
由紀虎は高梁と初めて話しましたが、怖そうではなかったが変人と言うイメージを持ちました。
その頃、職員室では将棋部の顧問になりたかった森は定員割れで無くなった将棋部に代わってサッカー部の顧問になる事になっていたのです。
森は高梁達に自己紹介すると、彼らは大いに盛り上がっていました。
森は由紀虎を見つけると宜しくと声をかけ、高梁は柳川コーチに由紀虎を練習試合に出すように進言します。
そして練習が始まり、レギュラーではない由紀虎は一人練習をしながら高梁だけ由紀虎と呼ばず、ユキ公と呼んでくれる事を嬉しく思っていました。
練習試合の日、武能高校と試合をするも前半で2点先制される苦しい展開になっていました。
前半終了後、柳川はDFラインを下げて相手を自陣に引き込んでカウンターを狙おうとしていたのです。
タメを作るキーマンとして柳川は由紀虎を挙げると、後半の頭から出すことにしました。
緊張している由紀虎に練習通りにやって、高梁達が攻め上がる時間を作るように言う柳川。
そして後半が始まり、高梁は由紀虎に困ったら自分に向かってボールを蹴れと言うのでした。
ピッチに入った由紀虎は激しく攻防が入れ替わる試合展開に驚きを隠せません。
味方がボールを奪い、由紀虎にボールが渡るとキープしながらパスコースを探しますが見つからなかったのです。
なので高梁の言葉を思い出して、彼にパスを出しますが遠すぎたので失敗に終わるも由紀虎の緊張は収まっていました。
そしてサイド攻撃からのクロスボールをあげようとしますが、またパスコースが無くキープするだけが精一杯でした。
そんな中、高梁が走っている逆の方向には敵がいなかったので由紀虎はそこにパスを出しますが、高梁が反応できずミスになってしまい、追加点を取られてしまいました。
この事で交代させられた由紀虎はベンチに戻ると、柳川に殴られてお前を使ったのは間違いだと言われます。
そうしたら何故か高梁が柳川にヒップアタックを喰らわせたのです。
この事に敵味方が驚き、審判もイエローカードを提示しました。
高梁は由紀虎を見て笑みを浮かべるとピッチへと戻ったのでした。
試合が終わったその夜、森は今日の練習試合のDVDを見ていると、由紀虎のプレーを何度も見ました。
そして森は登校中の由紀虎を見つけて視聴覚室に連れていき、練習試合のDVDを見せます。
この試合で行った由紀虎のパスは一見失敗に見えるが、味方がパスの意図に気付いていたら成功していたと森は言うと、落ち込まずに次は勝とうと言いました。
そう言われた由紀虎はちゃんとサッカーが出来た事を初めて分かったと言って、お礼を言います。
しかし、森は今のままでは駄目だと、決定的に足りないものがあると言うのでした。
レッドカード1話の感想と考察
まさに紙一重と言ったところでしょうね。
由紀虎のパスの意図に恐らく森以外気づけてなかったからこういう結果になりましたが、もし気づいていたら賞賛されていたでしょうし、柳川からも殴られずに済んだんじゃないかなと思いました。
空いたスペースにパスを出せるという事は、由紀虎は視野がかなり広いのだと思うので、後は足りないものを手に入れればいい選手になれるのではないかなと思いました。
次回は由紀虎の足りないものが明らかになると思われます。
森は由紀虎の視野の広さを高く評価していましたが、試合のDVDを見ていると欠点も見つけたみたいですね。
恐らくサッカーの基本的な動きやスタミナではないかなと思います。
彼はサッカー部に入るまでは一人でコンクリートの壁に向かってボールを蹴るような事しかしていません。
それ故に試合をずっと出ていられるスタミナとドリブル等のサッカーにおける基本的な動作が高梁達と違ってまだまだ未熟なのだと森は踏んだのではないでしょうか。
練習試合では途中出場でしたが、フル出場になるとかなりのスタミナを使いますので幾ら視野の広さがあっても疲労で鈍る可能性がありますので、基礎的な練習を積んでいくことになると思われます。
<< 前話 | 一覧 | 次話 >> |