『ここは今から倫理です。』はグランドジャンプむちゃにて連載されている雨瀬シオリ先生による人気漫画です。
『ここは今から倫理です。』11話は、兄が逃げ出した事で豹変したユマと男性達に痛めつけられていた近藤だったが、ジュダと名乗る男性によって助けられました。
ジュダは立場的にオーナーであり、近藤の兄やユマ達はお客さんと言う立場でした。
ジュダが近藤を救ったのは彼が高校生だからであり、簡単に騙されてくれるからでした。
そして近藤に対して関係を求めてくるジュダに対して、近藤はどうするのでしょうか。
本記事では、『ここは今から倫理です。』11話『善と悪』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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漫画『ここは今から倫理です。』11話のあらすじネタバレ
豹変したユマ達に襲われていた近藤をジュダと名乗る男性は助けると共に、近藤は彼が経営しているバーへと連れて来られます。
今回の一件は兄と仲がいいから手伝ったのかとジュダは尋ねると、近藤は肯定します。
そうしたらジュダは兄の事は綺麗さっぱり忘れるように言いました。
その理由は兄が色んな奴相手に不義理を働いているからでした。
それにジュダもそれなりの被害を受けたという理由で兄を探していると近藤に語ると共に、悲しいかと尋ねます。
対して近藤はそれ程悲しい様子はありませんでした。
近藤は両親よりも兄を見ていて、いつも危険な人とばかりつるんできたからいずれこうなってしまっていたかもしれないと思っていたからでした。
近藤はユマや兄はジュダとはどんな関係なのかを聞くと、ジュダはオーナーと客みたいなものだと答え、兄は自分の店で食い逃げしたから追っていると思って置いてと付け足します。
しかし、兄を追っているのに何故自分を助けるのかと尋ねる近藤。
答えとしてジュダは高校生だからと答え、理由は馬鹿であり自分を大人だと思い込んでいて騙しやすく自我が無くて体が若いからでした。
そして女子高生がいいんだが、男子高生も試したいなと言って近藤に近づくジュダ。
恐怖を感じた近藤は逃げようとし、ジュダはそれを阻止しようとした際、近藤の高校のネクタイを見て誰かに電話し、近藤には待つように言いました。
これに懲りたら付き合う男はちゃんと選ぶように言うジュダ。
そしてやって来たのは高柳でした。
高柳は急いで近藤を連れて逃げようとするが、ジュダはこれでも近藤を助けてあげたのにそれはないだろと非難します。
ジュダは高柳が自分が近藤を連れ去った悪と見なしていると考えており、それ故に高柳は自分の言葉を無視していると感じたのでそれは倫理の先生としては如何なものかと言います。
気が動転していたことを自覚した高柳はジュダに謝りました。
ジュダは続けてカントは人間はそもそも悪であると、アーレントも悪は陳腐であり悪は月並みであると言っていると語ったのです。
誰もが悪になり得るのに、高柳だけはいつも善人ぶっているからそれでも人間なのか問い詰めるジュダ。
対して高柳は自分は近藤の教師だからと言うと、ジュダは高柳は正しいし善に法があるのだが悪にも法があると言い、近藤にどうしたいのかと尋ねます。
近藤は涙目になって最初は分からないと言うと、やがて学校に行きたいと言ったのでジュダはユマに連絡して近藤に手を出すなと警告したのです。
高柳はジュダに救ってくれたのかと聞くと、ジュダは自分は正しい事が嫌いだが誰よりも正しく生きている高柳が自分みたいなのと真剣に向き合ってくれるのは嬉しいと、倫理は嫌いだが高柳と口論している事だけが自分の唯一の倫理的な事だと言います。
そしてジュダと別れた高柳と近藤は街中を歩いていると、高柳は近藤に自分やジュダを警察に訴えるかと聞きます。
その言葉の意味が理解できない近藤。
高柳が自分を警察に訴えるかと近藤に言った理由は、ジュダみたいな悪い人に助けてもらうのは駄目だからでした。
高柳は2年前学校に来なくなった教え子を探していたら、その子がジュダと一緒だったことから彼と因縁を持ったのです。
因みに教え子は結局正しい場所に行かず、ジュダの元を離れると彼と同じ悪の世界に行ったのです。
それから高柳はジュダの元へと行って彼女の話を聞きに行っていました。
高柳は悪は憎むべきだが彼女は悪のおかげで生きていると言いつつ、近藤に悪の世界が怖いと感じ、学校という正しい場所が深いじゃないと思うのなら二度とこのような事をするなと、善か悪かは自分自身で考えるように言いました。
そして近藤は高柳に学校に来るのかと聞かれ、はいと答えました。
そして近藤は学校に来て、間と山野と共に勉強をしていました。
因みに兄は警察に出頭したみたいです。
そこへ高柳がやって来て、近藤がちゃんと学校に来ていたのでえらいですねと呟きました。
漫画『ここは今から倫理です。』11話の感想と考察
今回の話で近藤が無事に学校に来れるようになって良かったですね。
もしジュダが現れなかったら、ユマ達に散々殴られ、挙句の果てに兄に対する人質にされるところでしたからね。
恐らく兄は近藤を見捨てるつもりだったと思いますので助ける価値はないと思って見捨て、残された近藤はユマ達の手によって消されていたと思います。
高柳とジュダが連絡先をお互いに知っていたことには驚きでしたね。
高柳は教え子の事でジュダの元を何度が尋ねていると言っていましたので、スムーズに行きやすくするように連絡先交換をジュダに勧めたのでしょう。
ジュダは恐らく最初は嫌がっていたけど、彼は高柳と話している間は自分にとって倫理的な事と言っていましたのでそれ程嫌悪感が無かったはずなので、交換に応じたのだと思います。
交換していたから近藤のネクタイを見て、高柳の学校の生徒だと思ってジュダは高柳に直通したのでしょう。
ジュダや彼の元に一時的にいた高柳の教え子は悪の世界で生きている事から、悪の世界にはそれなりに自由でその世界なりの法の下で生きているのだと思います。
しかし、その世界は常に命の危機と隣り合わせの日々を送らないといけないので、正しい場所が不快でなければその場所で生きていくことは大事なのだと教えられた話でしたね。
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