2020年5月25日発売の週刊ヤングマガジン2020年26号で、『賭博堕天録カイジ』352話が掲載されました。
『賭博堕天録カイジ』352話は、酒のペースは一向に衰えず、マリオとカイジの暴走によってあわや自爆寸前の事態を迎えそうです。
本記事では、『賭博堕天録カイジ』352話『酔漢』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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カイジ352話のあらすじネタバレ
お互いに結婚したいという思いを口にしながらも、中年男性二人で実に仲が良さそうな木崎と石高。
そんな二人を、カイジはこのままが一番幸せだと酔いも回った頭でボ~っとしながら眺めていました。
現に、ベストカップルであるこの2人に結婚は不要だとカイジは生暖かい目で見ています。
それでも自分の方が先に結婚すると主張する石高に、カイジは現実を突きつけます。
結婚したら今のように男キャンプは出来なくなると言えば、2人もそれはわかっていたようで、今の月2から月1にすると言います。
しかし、カイジは日本中の女子代表で年一と突っ込みます。
マリオも疎遠になれと呟き、再び地面に嘔吐してしまいます。
地面に跪いたマリオは、テーブルの下にある鞄に気付きました。
木崎の鞄である事から、チャンが注意しますが拾った自分のものだと主張し開封してしまいます。
中から出て来たのはいやらしい本でした。
カイジにも見せると、至って冷静に本を木崎に返しますが、木崎は趣味が合わなかった様子に残念そうです。
今度は石高が自分のエロ本をカイジに薦めますが、マイエロ本ではなく石高はシェアする為のものだと言います。
いつからかお互いのエロ本を持ち込んで鑑賞会をして、その変遷を分かち合うという事をしているようで、意気投合していたカイジもちょっと引くと、冷静になって来ました。
カイジの中で、エロは個人の最高機密で人に見せるものではなく、個の牙城を堅守しなければいけないもののようです。
しかし、木崎は逆に個の牙城にどこまで入れるかだと主張します。
石高のどストライクであろうものを今回も買って来たと言い、自分の事をわかってくれている石高は嬉しさのあまり涙ぐむほどです。
良い話のような流れに、冷めたカイジは全国の女子を代表して普通にキモいと言ってしまいます。
意気消沈の中年二人を盛り上げようと、チャンは話題を変えようと提案します。
ここまで女とエロの話しかしていないとチャンが言うと、それ以外に何を話せばいいのかという2人。
趣味を尋ねたところ、石高はキャンプで他県に行った時に郵便局に行って貯金すると言いました。
郵便局ごとに受領印が違ってそれを集めていると、ようやくまともな話題になります。
それを見たマリオは、自分達も全国を周って1000万2000万ずつ貯金していると言ってしまいます。
酔うと虚言の癖がとチャンは大慌てで止めますが、石高たちも笑って本当だとは思っていません。
酔いも回りすっかり突っ伏してしまっていたカイジですが、案外本当かもしれないと不敵な笑みを浮かべます。
そうこうしているうちにマリオは通帳を取って来ると車に走ってしまいます。
激怒したチャンに叱られた二人はようやく目を覚ましました。
カイジ352話の感想と考察
酔っ払ったマリオの大暴走という危機でした。
話したところでこの二人が何かするようにも思えませんでしたが、出来る限り誰とも会わずに覚えられすにここまでやって来た3人にとって旅を話してしまうのは愚の骨頂です。
それをカイジもやろうとしてしまったのは、前にあった電話拒否もしかりですが、そろそろチャンからの信頼が無くなってしまいそうです。
車に戻ったので、このまま木崎石高との夜は終わりを迎えるのかもしれません。
結局この回は何だったのかという話になりますが、この2人との出会いや酔いの中とはいえマリオが暴露してしまった事がどんな悪手として影響が出るのかまだわかりません。
今回のカイジは女子代表の意見がありましたが、結婚しても男キャンプが恋しくなり結局隠れて月2のキャンプは行なわれそうです。
エロと女の話しかしないのにキャンプである必要性がわかりませんが、自然の中だからこそ開放されて本心が出るのかと思いましたが、この二人ならどちらかの家でも同じ話で盛り上がっていそうです。
もう一つのカイジのツッコミであるエロは個の最高機密という表現には同意せざるをえません。
どんなに仲が良い友人でもシェアはしないしそんな話もした事もなければしようとも思いません。
話されても困る話題でもあるような気がします。
そんなエロの嗜好まで包み隠さず全てを理解しあえる2人の中年キャンパーは、正にベストカップルだったのではないでしょうか。
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