2019年4月8日 発売の週刊少年ジャンプ2019年19号で、『鬼滅の刃 冨岡義勇外伝』後編が掲載されました。
『鬼滅の刃 冨岡義勇外伝』後編は、鬼となった父に襲われる八重の前に冨岡と胡蝶が現れたところから始まります。
人食い熊に襲われた父や仲間の仇を打つために、雪山に入る八重。
しかし、探していたのは人食い熊ではなく鬼と化した八重の父親でした。
意を決し父に銃口を向ける八重ですが、鬼に銃は効きません。
反対に襲われて絶体絶命の場面に、冨岡と胡蝶が現れます。
本記事では、『鬼滅の刃 冨岡義勇外伝』後編のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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『鬼滅の刃 冨岡義勇外伝』後編のあらすじネタバレ
かつての父子。
シカを仕留めた八重。
手を合わせ、自身で解体するように言う父。
「“殺したからには生きなくては”・・・でしょ」と父子は笑顔を溢します。
そして現在。
雪の降る山中には、鬼へと歩を進める冨岡と毒を持って助太刀をすると言う胡蝶。
八重はそんな2人に「待って・・・!」と声をあげます。
「何をだ」と振り向きもせず問う冨岡。
冨岡が切り落としたはずの鬼の腕が生えてくる様子に、「あれは鬼だ、お前の父親では無い」と覚悟を決めるよう八重に言います。
腕から刃物を創り出し冨岡を攻撃する鬼。
冨岡は呼吸を整え、その腕を切り落とします。
そして、水の呼吸・肆の型『打ち潮』で鬼の頸を討ち取る冨岡。
刎ねられた頸は宙をまい、その目は八重がいる方を向いています。
笑顔の八重を脳裏に浮かべ、何かを呟く鬼。
そして、雪の上に落ちた頸は崩れて消えていきました。
鬼となった父が消え、「やっと終わった」と銃口を自身に向ける八重。
楽になりたいと引き金を引こうとする八重ですが、何故か引き金が動きません。
その隙に、胡蝶は銃から八重を引き離します。
何もかも無くなってしまい、死なせてと泣き叫ぶ八重。
そんな八重に「言伝がある。おそらくお前に向けて『生きろ』と。」と冨岡は伝えます。
そして胡蝶も「私たちも、そうでしたから」と、八重に気持ちを強く持つように伝え、2人は
その場を後にします。
銃の引き金には八重の父の血が固まっていました。
朝日が登る中、八重は父の言葉「殺したからには・・・」と噛み締めます。
一方冨岡は、育手の鱗滝に言われた言葉を思い出していました。
「揺れるな義勇」
柱になりたいのなら、水鏡のように心を常に保てと。
任務後、食事処にて。
骨まで冷えている人だと思っていた冨岡が変わったと言う胡蝶。
八重にかけた言葉に、何か心変わりすることがあったのではと話します。
その言葉に冨岡が思い浮かべるのは、炭治郎が鬼になった禰豆子を守る姿。
そして、冨岡は「俺の芯は揺らぐことはない」と言います。
誰よりも強い九人の剣士、文字通り“柱”である事。
誰を守るために剣を振るうのかを忘れず、支えるものがあってこそ柱足りえる、と。
柱は折れず、義勇は揺れない。
そんなことを思いながら無愛想にお茶をすする冨岡の元に、運ばれてきたのは冨岡の好物・鮭大根。
冨岡は輝くほどの笑顔を見せました。
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『鬼滅の刃 冨岡義勇外伝』後編の感想と考察
さすが富岡、躊躇のない呼吸で仕留めていました。
富岡義勇外伝なので、冨岡が独自に編み出した捨壱ノ型・凪が来るかと思っていましたが、打ち潮でしたね。
討伐後、一度は死を望んだ八重でしたが、その後前を向けたようで安心しました。
冨岡が伝えた父からの言伝てと、胡蝶の言葉のおかげでしょう。
死してなお、言葉や思い出が生き続け伝承されていく、というのが鬼とは違う人間の強さなのでしょう。
元々鬼も人間だったのでその人自体の本質は変わらないのでしょうが、鬼の血が入ると歪んでしまうのでしょう。
そして、冨岡の揺れない意思。
人は感情に左右されがちな生き物なので、揺れない冨岡は本当に凄いと思います。
柱であることの意識や責務の感じ方も人並みではありません。
この貫禄で21歳なのです。
しかし、大正時代の寿命が40代だったことを考えると、現代だと40歳位と考えられるので、なるほどと言った感じもします。
鮭大根に喜ぶ姿は、年相応ですね。
その笑顔は背中の描写しかなく、想像するほかなく残念ですが。
冨岡の笑顔を見て、胡蝶が「こっちを向かないで」と言うのですが、それは眩しくてなのでしょうか。
胡蝶の表情的には、引いてるような気もしなくないのですが。
すごく気になります。
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