2020年5月21日発売の週刊ヤングジャンプ2020年25号で、『新サクラ大戦 the Comic』27話が掲載されました。
『新サクラ大戦 the Comic』27話は、夜叉との決着がつき、その正体が判明します。
そして物語は幻庵葬轍も予測不可能だった次なる展開へ向かいます。
本記事では、『新サクラ大戦 the Comic』27話『二人のさくら』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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新サクラ大戦 the Comic 27話のあらすじネタバレ
遂に始まったさくらと夜叉の一騎打ち。
夜叉は十年間見捨てられて来た恨みを込め、花組を取り戻そうとします。
その力にさくらは圧倒されますが、それを見ていた神山隊長の背後には幻庵葬轍がやって来ました。
さくらは真宮寺さくらや帝国華撃団を忘れた事はないと言いますが、その意志は夜叉の言う帝国華撃団の歴史に比べれば塵にもならないと届きません。
真宮寺さくら達のいた帝国華撃団が何度も守った、きらびやかな帝都や戦場。
今の帝国華撃団が立っていていい場所ではないと夜叉は言います。
しかし、だからこそさくらは憧れたのです。
夜叉の一撃を受け、敗北も見え始めるさくらは問います。
自分が倒れたら帝都を守ってくれるかどうかを。
夜叉は言います。
帝都は自分のもので皆殺しにすると。
その言葉に、眼前の敵は『真宮寺さくら』ではなく、人々、そして帝国華撃団の為に斬るとさくらは決意しました。
夜叉の『桜花放神』、そしてさくらの『天剣・桜吹雪』がぶつかりあい、勝ったのは正義の剣を振るったさくらでした。
まだ戦おうとする夜叉ですが、その正体は帝国華撃団の象徴を真似て、幻庵葬轍が作り出した傀儡でした。
最後はその幻庵葬轍によって夜叉は壊されてしまいました。
帝剣の在処を神山は問いますが、既に幻都との道を支える門となっていました。
幻都との境界に浮かぶ帝剣に、思わずさくらは手を伸ばすとその身体は浮き上がり幻都に吸い込まれて行きました。
幻庵葬轍ですら状況が把握出来ないまま、帝剣に導かれるようにさくらとそれを掴んだ神山が目を覚ました場所はさくらの実家でした。
服も戦闘服ではなく、普段の着物になっていて帝剣もその手に握られていました。
父の鍛冶小屋も見える実家ですが、その風景はどこか懐かしいものでした。
そんな懐かしさに浸る間もなく、さくらは帝都の方角から上がる煙を見つけました。
幻庵の攻撃が帝都全体に及んでいるのかと神山は思いますが、さくらは否定します。
桜の木に傷が無い事から、十年前の降魔大戦の真っ只中の帝都だとさくらは言いました。
今この場が十年前だとしたら、お母さんが生きているかもしれないと、さくらは立ち上がりました。
新サクラ大戦 the Comic 27話の感想と考察
この作品はテンポが良いですね。
夜叉との決着が思ったよりあっさりついてしまいましたが、それもそのはずで実はただの幻庵葬轍が作り出した傀儡だったというオチでした。
ボスキャラ感出してここまで来ましたが、全然そんな事はありませんでした。
傀儡でありながらも、最後には自分が『真宮寺さくら』と思い込み帝国華撃団を最後まで守ろうとしていました。
自我を持ってしまい、自分が作られたものだと知らない存在になってしまうというのはSF映画の主人公のようです。
夜叉の視点の話もなかなか複雑かつ重みのあるものになりそうですが、最期には幻庵葬轍に壊されてしまうという終わりが見えてしまっているので嫌ですね。
帝剣によってタイムスリップしたさくらと神山ですが、もしも本当に降魔大戦の真っ只中だとしたら本物の真宮寺さくらと共闘展開もありえますし、この時代で降魔に襲われていた自分を助けるという展開もあり得るのではないかと思います。
そうなると真宮寺さくらに助けられて憧れた雨宮さくらは存在しなくなってしまうというタイムパラドックスも発生してしまいますが、どうなっていくのかはまだまだわかりません。
ただ、現代の方の帝国華撃団・花組はほぼ壊滅状態にあるので、十年前の降魔大戦で決着をつけようという展開なのかなと思います。
そうすれば十年後のさくら達の時代は平和であり花組も誰も死なずに済む結末を迎えられるのかなと思いましたが、ただの推測です。
次回お母さんに無事に会えるのでしょうか。
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