『ここは今から倫理です。』はグランドジャンプむちゃにて連載されている雨瀬シオリ先生による人気漫画です。
『ここは今から倫理です。』3話は、倫理の授業を選んだ谷口恭一の将来の夢は先生になる事でした。
谷口は小学生、中学生時代に同級生から苛めを受けていて嫌な仇名をつけられた経験があるので、生徒を助けられるような先生になろうと決心しました。
高校進学して倫理の授業を選択した際にあった高柳こそ理想の先生だと察し、彼と話をしようと社会準備室へと向かいましたが、高柳は煙草を吸っていたのです。
果たして、高柳が理想の教師だと思っていた谷口の心証は変わってしまうのでしょうか。
本記事では、『ここは今から倫理です。』3話『理想の先生』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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漫画『ここは今から倫理です。』3話のあらすじネタバレ
谷口恭一の将来の夢は学校の先生でした。
それを決意したのは中学一年生の夏ではありましたが、今までいい先生に出会った事がなく、こうなりたいという理想像もありませんでした。
谷口が何故この夢を持ったのか、それは同級生によるいじめが原因でした。
理由は色々ありましたが、小学生時は強気な性格と家に金があると言う武器を使ったので何とかなりました。
しかし、中学生になるといじめのレベルが上がり、そのせいで嘔吐してしまった事から嫌な仇名をつけられてしまいました。
高校生になった時には自分を知る者がいなかったので、プラモ同好会で平和な学生生活を送っていたのです。
そしていじめを受けていた際、親や先生に下手な相談をすると逆にエスカレートしてしまう経緯から助けられる先生に、いじめられっ子に寄り添える先生になりたいと思うようになっていきました。
そこから谷口はいい教師になるために勉強を重ねると共に、理想の先生を探していたのです。
そして遂に選択科目の倫理の教師である高柳が理想の先生であると確信しました。
理由は高柳の悲しそうな目から辛い経験を沢山していると解釈したからでした。
社会準備室にいると教師から知らされた谷口は意を決して入るとそこには煙草を吸っていると高柳がいました。
煙草はいじめられていた際にそれで脅された事で嫌いになっていた谷口は高柳の事を幻滅してしまった様子です。
一応何で煙草を吸っていたのかと聞くと、高柳はくだらない理由だと返すと何か用か聞きます。
谷口は予習がしたいので次の倫理の範囲を教えてと当初の目的とは違う事を言ってしまいました。
翌日、谷口は理想とする先生はいないから唯一無二の存在になるしかないと考えているところ、いち子が声をかけてきてシャーペンを持っていないかと言われたので渡します。
その際のいち子のスカートから下着が見えてしまったので、谷口は悶々とした状態になり、彼女の事が気になってしまったのです。
そして偶々いち子がマサヤに無理矢理教室に連れ込まれ、無理矢理行為を迫られている光景を目にしました。
谷口は近くにいた高柳にこの事を伝え、高柳は教室へと向かいました。
そして一応解決した高柳が谷口に報告してくれたことにお礼を言うと、報告をしに動き始めましたが谷口は報告が終わった少し話がしたいと言ったのです。
報告の後、谷口は高柳に自分の事を一つ残らず語ったみたいです。
高柳はとても立派だと言いつつ、自分の事を煙草が嫌いな小林から救ってくれないかと相談します。
谷口は煙草をやめる選択肢はないのかと聞くと、高柳は煙草をやめると言う選択肢はないみたいです。
そして善も悪も何時も曖昧だと高柳が言うと、過去の事が蘇ったのか谷口はいじめる方にもいじめられる方にも原因があるならどうすればいいのかと声を荒げながら言います。
そうしたら善なるものは吾これを落とし不善なるものを吾またこれを善とす徳は善なればなりと言う老子の名言を言う高柳。
高柳は善人も悪人も皆善人であり、人間の徳性は元来等しく善だからと言い、そうじゃないと谷口がいじめっこをいじめてしまうかもしれないと警告します。
最後に高柳は自分は谷口にとっていい先生ではないが、谷口にはいじめっこもいじめられっ子も全てを信じ教える先生になるように言って帰ろうとします。
因みに煙草を吸っていた理由は禁煙ルームに入り浸っていた先生と話したかっただけでした。
数日後、谷口の元にいち子が現れて高柳に報告してくれた事に対してお礼を言うと、チョコレートを渡しました。
そして谷口は高柳はいい先生ではないかもしれないけど、こんな先生もいいかもしれないと考えるようになったみたいです。

漫画『ここは今から倫理です。』3話の感想と考察
谷口は正直、めげずに今日まで頑張ってきて偉いなと思いましたね。
小学生から中学生の頃は殆どいじめを受けていて、更に嫌な仇名をつけられていました。
普通だったらこれ以上学校に来るのが嫌になって引きこもったり、前回の八木みたいに絶望して飛び降りようとしたりするかもしれません。
しかし、谷口はこうして自分の経緯から誰も自分みたいないじめられっ子を生まず、いじめられっ子に寄り添えるような先生になろうと志したので高校生になるまでどんなにいじめられても耐えて踏ん張っていたのだと思います。
そしていち子がマサヤに襲われていた際に、高柳に伝えていたのが谷口だったのには驚きでした。
第1話での話の裏にこのような経緯があった事になお驚いてしまいましたね。
谷口も勇気を振り絞ったなと思いましたね。
本来なら巻き込まれるのが怖くて見て見ぬふりをしたりすると思いますが、谷口は教師になろうとしている自分がここで逃げては夢から逃げているのと、いじめっ子達と何も変わらなくなってしまうと言う恐れからこのような行動をとれたのでしょうね。
今回の経験や過去の自分自身の経験、高柳の言葉を受けた谷口がこれから先、一体どんな教師になるのか楽しみですね。
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