『高嶺のハナさん』は2018年から週刊漫画ゴラクにて連載のムラタコウジ先生による人気漫画です。
35~38話では、弱木に隣にいたいとその想いを告白された高嶺。
その答えはあくまでも仕事上のものでした。
そして止まらないのは天井の恋心だけではありません。
キューピッドを買って出たチャラ田も、本人の知らない所で動きます。
本記事では、『高嶺のハナさん』35~38話のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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高嶺のハナさん35~38話のあらすじネタバレ
35話「ハナさんの想い」
ついに弱木から直接、叶うなら隣にいたいと高嶺は告げられました。
それでもあくまで『上司』の顔は崩しません。
午後の会議の資料を投げつけ、今すぐ頭におきなさいと命令します。
パートナーに選んだのはあくまで高嶺であり、弱木の意志で許可なく離脱する事はあり得ないと高嶺は言います。
そして、だからずっと隣にいなさいと告白のお返しとも取れる台詞をぶつけます。
息を切らし一人で部屋を後にした高嶺は、弱木の言葉の真意をようやく考え始めます。
『隣にいたい』と言った弱木。
その『隣』とはあくまで仕事の事であり、それ以上の意味はないはずだと、高嶺は考えます。
仕事上のパートナーとしての想いはぶつけ合った二人の、本当の想いが交わるまでもう少しなのかもしれません。
36話「イチゴの憂鬱」
キスしようとしたことが弱木にバレているかもしれない。
そんな気まずさから、結局天井は3日も会社を休んでしまいました。
もしも会社中でその話が広がっていたらもう辞めるしかないとさえ思っていると、相変わらず弱木の企画書が破られ叱られる声が聞こえてきました。
自分が総務部を選んだ現状に後悔し始める天井は、将来をもっと考えて企画部に入っていればもっと未来は違ったのかもしれないと一人企画部の部屋の前で憂鬱な表情です。
それを面白いものでも見つけたようにやって来たのがチャラ田でした。
最悪のやつが来たと天井が思っていると、まさに最悪な行動に打って出ます。
気を利かせたつもりのチャラ田は弱木を呼んでくれました。
3日も会社を休んでいた天井に、優しい言葉を掛けてやれと相変わらずのムチャぶりをしてチャラ田は去って行きました。
緊張に耐えられなくなった天井は、用事があると去ろうとしますが、弱木はまたタコパしようと声を掛けます。
無自覚な弱木の言葉に、天井の恋は更に加速します。
37話「チャラ田の暴走」
積極的でノリのいい女の子とホテル街を歩くチャラ田。
社内の恋愛事情を見ているせいか、ただの遊びにも飽きているようです。
女の子に急に別れを告げると、天井もそれぐらい積極的になれば良いのにとボヤキながら一人で居酒屋に向かい、呼び出したのは弱木でした。
COPの件もあり、高嶺との仕事の合間に抜けて来た弱木はこの後また仕事に戻るという事で、天井が入り込む隙は無いようだとチャラ田は様子を窺います。
話があると呼ばれた弱木は、その話を尋ねると、唐突に天井が弱木を好きな事を告げられます。
最近天井の様子がおかしい事を指摘されると、弱木も心当たりがあるようでしたが、社内のアイドルが自分を好きだという事が信じられない様子です。
だから天井に優しくしてやれと言われるも、なんとも思っていない弱木には難しいようです。
店に残ったチャラ田は、自分も頑張らなければいけないと一人何かを思います。
38話「イチゴの恋心」
チャラ田が勝手に天井の気持ちを弱木に伝えてしまいましたが、当の本人は知る由も無く、友人とカフェに来ていました。
会話もそこそこに、頭にあるのはタコパしようという弱木の言葉でした。
自分から連絡をしてやっても良いとあくまでも自分が優位に立っている態度は変えず、一人ニコニコとスマホを眺めています。
そんな天井の表情がいつもと違う事からも、友人は好きな人が出来た? と尋ねます。
仕事も出来ず、いつも怒られて鈍感だし……と、『誰か』を特定しての悪態の連発に友人はそれでも好きだという事を言い当てます。
聞く前にその人の事を思い浮かべている時点で本物だと言う友人の言葉に、天井は赤面して反論も出来ません。
運ばれて来た星のパンケーキはどこかで見覚えのあるものでした。
それは弱木が、誰かとこの美味しさを語り合いたいと3時間前にSNSに投稿していたものでした。
これだけ人間がいて、欠点を挙げても好きと思えるならそれは運命という友人。
その夜、友人と別れ一人コンビニの前で缶チューハイを飲んでいると、星空に吸い込まれるように足が動き、走り出していました。
いつもの自分じゃない事、そもそも『いつもの自分』が何か疑問を持ちながら、弱木の家のドアを開けました。
高嶺のハナさん35~38話の感想と考察
高嶺の弱木への告白が霞んでしまうくらい、38話が良かったです。
天井を応援してあげたい気持ちでいっぱいになりますが、結果は覆せないものです。
明らかに死ぬのがわかっているのに戦いに行く戦士を見ているような気持ちです。
いつもの自分らしくない、いつもの自分てなに? という自問自答に、天井自身がようやく『自分』と向き合うきっかけになれたのではないかと思います。
チャラ田という泥船の助けよりも、この友人に相談していた方がもっとちゃんと背中を押して貰えていたのではないかと思います。
パンケーキの投稿が3時間前になっていましたが、前に撮ったものを挙げただけなのか、それとも3時間前に同じ店にいたのかが気になりますが、友人が言った運命という言葉を強調していたような流れでした。
チャラ田も頑張らねーと、と言っていましたが、まさかいつもの調子で高嶺に告白するのでしょうか。
それはそれで面白いので見たいですが、あるとすれば次巻のようです。
今は何より天井の告白がどうなるのかが楽しみです。
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