『高嶺のハナさん』は2018年から週刊漫画ゴラクにて連載のムラタコウジ先生による人気漫画です。
21~24話では、二人で映画を観に行った高嶺と弱木。
仕事の為とは知らないそんなデート現場のような場面を見てしまった天井は、弱木の事を考えるたびにある思いに気付きます。
本記事では、『高嶺のハナさん』21~24話のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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高嶺のハナさん21~24話のあらすじネタバレ
21話「映画視察」
企画部一のポンコツ社員弱木と共に東京五輪に向けたCOP(クールジャパン・オカシ・プロジェクト)に取り組み始めた高嶺。
冷たい日本のお菓子とプロジェクト名を解釈した弱木はソフトクリームを連想します。
クールの意味自体が違う事を指摘しながらも、そんなポンコツ具合がやっぱり好きな高嶺は二人きりの仕事になかなか集中しきれません。
クールジャパンにはアニメや漫画も含まれていた事を思い出した弱木は、ヒントになるかもしれないと一緒に映画に行く事を提案します。
二人で映画という状況は完全にデートとしか思えない高嶺は、仕事のヒントどころか映画の内容すら入って来ません。
ポップコーンを食べようと伸ばした手が、弱木の手に触れてしまい、緊張は増すばかりです。
お化け屋敷で手を繋いだことを思い出してしまい、また繋ぎたいと一人思いを馳せます。
弱木はどう思っているのか気になってしまい、ますます映画そっちのけで一人緊張が止まりません。
22話「ヒトリズモウ」
また手を繋ぎたいと、もう映画の事など頭に無い高嶺。
映画が終わり、弱木に感想を聞いてみれば面白かったですと無垢な感想が返って来ます。
ただの感想ではなく、COPのヒントがあったかどうかを尋ねたと高嶺は言いますが、その質問にはしどろもどろの弱木。
そんな二人を偶然、友達と来ていた会社のアイドル総務・天井イチゴが見つけてしまいます。
友達の話ももはや上の空で、仕事の為に来ているとは知らず呆然と二人の姿を見つめていました。
帰り道、仕事のヒントも得られずポップコーンも当然のように買って来て、完全に遊び気分で映画鑑賞をした弱木を叱り続ける高嶺ですが、その胸中は映画中も自分だけ意識してバカみたいと悲しみと怒りが入り交じったような複雑なものでした。
23話「謝りたいこと」
二人で映画に行った翌週明け、企画部に来た天井は高嶺と弱木が二人で映画に行ったところを見たと話し、二人は付き合っているのかを問います。
COPを担当している事もあり、ざわつく社員たち。
高嶺自身もデートにしか思えず、言い訳も出来ません。
天井も敢えて全員の前で聞く事で逃げ道を塞ぐ作戦でした。
二人とも弱木に答えを委ねます。
弱木は高嶺と付き合う事など絶対あり得ないと断言し、仕事だと強調します。
疑いも晴れて笑う社員達に反し、何故かホッとした天井。
呆然とする高嶺は、弱木に誤りたい事があるからと屋上に呼び出されます。
これからフラれると思い動揺しながら屋上に向かってみれば、謝罪したい事とは映画館で手が触れあった事でした。
映画館から帰宅後に一人反省した弱木は、自分なんかと触れ合ったら不快と思い謝罪したのでした。
何も感じていないわけではなかった弱木に、独り相撲と思っていた高嶺は小さな幸せに涙が頬を伝いました。
24話「イチゴの夜」
自宅で一人スマホを見つめる天井。
その画面には弱木のSNSが映っていました。
友達はたった7人、別なSNSでは友達が9人で女友達もいない事を嗤います。
弱木じゃ仕方ないと納得してスマホを眺めていると、会社の社員紹介に載っている事に気付きました。
『子どもたちを笑顔にするお菓子をつくりたい』という弱木のコメントに、まだ何も成し得てないといないと笑っていると、休日の過ごし方について書かれているページを見つけました。
誰が弱木の休日なんか知りたいのかと悪態を吐きながらも、読んでみます。
映画を観に行くと書かれていた事から、先日の二人で映画館に行っている姿を思い出してしまいます。
胸に走る衝撃や、妙な動揺。
そして、他の男は気にならないのに弱木ばかりを気にしている現状に、天井は弱木に対する気持ちに気付き始めました。
高嶺のハナさん21~24話の感想と考察
クールジャパンをネタに持って来ていますが、個人的にはアニメ・漫画の政治利用のような扱われ方には不満がある方ですが、この作品ではそんな事まで言及されていません。
ポンコツ弱木の提案で映画を観に行く事から2巻は始まりましたが、そこから動き始めたのが天井の恋です。
恐らく、この時点ではまだそこまで意識しておらず、ただ弱木と高嶺を追い込むつもりで会社で追及したのでしょう。
弱木は断固として『仕事』を強調しますが、高嶺さんと付き合う事は絶対あり得ないという言い方には相当ショックを受けたと思います。
告白前にフラれているようにも聞こえる言い方です。
そこが弱木の真っ直ぐさの良さでもあり、悪い所でもあります。
弱木のSNSを見て色々調べているうちに、自分の認めたくない気持ちに気付き始めた天井の今後に注目です。
弱木の子ども達が笑顔になるようなお菓子作りをしたいという目標を見て、これまでの小学生のような企画書を考えると、筋の通った企画なのかなと思わされました。
商品としてはどうかと思いますが……(笑)
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