『高嶺のハナさん』は2018年から週刊漫画ゴラクにて連載のムラタコウジ先生による人気漫画です。
13~16話では、チャラ田の勘違い、思い込みが進み高嶺に対する気持ちにこれまでと変化が生まれます。
それがこの作品にどんな流れを生み出すのでしょうか。
本記事では、『高嶺のハナさん』13~16話のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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高嶺のハナさん13~16話のあらすじネタバレ
13話「チャラ田の恋」
チャラ田こと更田元気はミツバチ製菓イチのプレイボーイです。
そんな彼が今回は高嶺と二人で静岡の山奥まで出張に来ていました。
日帰りの予定ではあるものの、ホテルに連れ込むのもありと企てるチャラ田。
そんなチャラ田の事など気にもせず、高嶺は新商品の『特濃わさびの和チョコレート』の為にここの農家で作られている最高級の真妻種のわさびが必要であり、絶対に許可を貰うと気合充分です。
いざ農家の方に対面するも、話も聞いて貰えず門前払いを受けてしまいます。
手土産を渡し、ひとまず出直すしかないと諦めた高嶺。
チャラ田は頑固な農家に対し悪態を吐く始末に、高嶺は激怒します。
自分達が作った製品が大切なのと同じで、農家にとって作物は我が子のように大事なものであり、慎重になって当然と叱りました。
チャラ田にはそんな言葉から仕事に対する反省ではなく、未来の自分が見え、高嶺を理想の嫁と思い始めます。
高嶺の真摯な言葉と、渡した手土産のミツバチ製菓のチョコから真剣さが農家にも伝わり、話を聞いて貰える事になりました。
高嶺の喜ぶ表情に、チャラ田の思いに火が点きました。
14話「妄想の二人」
日帰り出張を終え帰路に着く新幹線の車内。
弁当を食べるチャラ田をよそに、外を眺めながら今回の出張が弱木と二人だったら……と高嶺は妄想してしまいます。
ほっぺにご飯粒を付けながら弁当を食べる弱木。
それを優しく取ってあげる妄想に、顔を覆い動揺を隠せません。
様子のおかしい高嶺に声を掛けるチャラ田ですが、いつもの仕事モードの冷静さを装います。
ビールを飲み始めるチャラ田が、もしも弱木だったらコーラを零してしまい、拭こうとしてハンカチを取る手が触れ合う妄想をしていよいよチャラ田も様子のおかしさを不審に思います。
隣で眠り始めたチャラ田が、もしも弱木なら自分にもたれかかり、その寝顔にキスしようと妄想の中では積極的な高嶺。
はしたないと必死に妄想を否定する高嶺の様子に、チャラ田はようやくその様子のおかしさが、自分が隣にいて緊張していると気付きます。
可愛いところもあると、チャラ田はまたしても勘違いに拍車が掛かりました。
15話「お花見のハナさん」
3月になり、お花見を翌週に控えたミツバチ製菓企画部。
その幹事は弱木で、不安になる一同。
手伝っても良いと名乗り出る高嶺ですが、自信満々の弱気に断られてしまい残念そうです。
当日になり、桜が遠い所しか場所を取れず責められる弱木
昨晩テンションが上がって眠れず寝坊したという、遠足前日に眠れない小学生のような言い訳に、高嶺は可愛すぎるとときめきます。
飲食物は完璧というものの、酒はビールのみで食べ物はポテトと唐揚げのみ。
挙句にソフトドリンクはコーラだけという状況に不満が爆発します。
総務と合同という事で、とりあえず乾杯しましょという天井の一声に場も収まりました。
へっぽこ幹事の良い飲みっぷりで許された弱木に、助けてやった天井は悔しがり酒を進めます。
お開きになった頃、弱木と天井は酔い潰れて眠ってしまいました。
弱木は自業自得とされて放置する事にされ、天井はチャラ田が送って行く事になりました。
帰る一同と離れ、一人弱木の元に戻った高嶺。
目を覚ました弱木に部下の安全を守る為という一人で残った理由を強調します。
二人きりで見る夜桜に、この桜に免じて許してあげると、少しだけ優しくなれた高嶺でした。
16話「ねりまえん視察」
都内遊園地で販売してもらっている、高嶺が企画した『濃厚バターチキンカレー風味ポップコーン』の様子を見に行こうと、この日の高嶺は早々に会社を出ました。
弱木は同行したいと言いますが、遊びじゃないと強調する高嶺。
しかし、その胸中では二人で遊園地というシチュエーションは、もうデートと妄想が始まってしまいます。
そんな妄想も虚しく、弱木一人では不安だからという理由で見張り役にチャラ田が勝手についてきました。
そして面白そうという理由で、無関係な総務の天井まで同行しています。
高嶺が企画した商品は、祝日は行列が途絶えないほどの人気という事で、面白くなさそうな天井、羨望の眼差しの弱木、さすが俺の嫁と勘違いの止まないチャラ田と三者三様に高嶺の仕事の成果を見ました。
せっかく来ていただいたので遊んで行ってくださいと、フリーパスを渡された4人。
再び『デート』のワードが頭によぎり緊張の走る高嶺。
遊んで行ってくださいとはいえ、20年ぶりにリニューアルされたお化け屋敷だけは絶対に行って感想を聞かせて欲しいと頼まれてしまいます。
なにやら不安そうな高嶺の表情ですが、4人のそれぞれの思いを胸に恐怖の扉が開きます。
高嶺のハナさん13~16話の感想と考察
13話をきっかけに、チャラ田の勘違いが発動し相関図が動きます。
これまでは大して興味も無く『女性』の中の一人でしかなかったチャラ田の中の高嶺が、真剣に自分を叱ってくれたと勘違いし、理想の嫁と言うようになりました。
恐らく高嶺は仕事に対して真剣に向き合って叱ったのであって、チャラ田と同様に頑固な農家に対して不貞腐れたような態度を取ればそれがチャラ田でも弱木でも誰でも同じだったでしょう。
反対に、それ以降の高嶺を見ていると、かなり弱木に対する思いが強くなり妄想も激しくなっているように思えます。
特に、遊園地視察の回で遊びじゃないと釘を刺した直後に自分がデートでは? と妄想してしまうのは面白かったです。
ここまで読んできて、高嶺は男友達いなさそうですし、同性の友達の恋愛話とか聞いてどう思っているのかというのも気になります。
休日回とかあったら面白そうですね。
次回はお化け屋敷でどんな反応が見られるのか楽しみです。
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