『虫かぶり姫』は、月刊コミックゼロサムにて連載されている由唯原作による喜久田ゆいの人気漫画です。
虫かぶり姫16話では、「本を焼く」と聞いて怒りに震えるエリアーナ。
その貴族がいるという場所へ連れられて行ってみると、そこにいたのは・・・。
本記事では、『虫かぶり姫』16話(分冊版16巻)のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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漫画『虫かぶり姫』16話のあらすじネタバレ
「本を焼く」と聞いて怒りに震えるエリアーナの横で、ルネの友人たちはルネの母親がモグラ貴族に閉じ込められたとルネに伝えます。
エリアーナはその貴族はどこにいるのかと大きな声を出すと、ルネが案内するからついてきてと言って手を引いて走りだしました。
エリアーナの護衛2人は慌ててエリアーナについていこうとしましたが、ルネの友人たちに悪者扱いされ道を塞がれてしまいました。
建物の前で本に火を点けようとしていたところへ、ルネとエリアーナはやってきました。
エリアーナはその貴族を見てどこかで見たことがある顔だと思い、社交界でいつもクリストファーの周りから離れない人だと思い出しました。
「モグラ男爵!」と大声をあげるエリアーナに、「モーズリだ」と言われ、一瞬固まってしまうエリアーナ。
しかし、名前はどうでもいいと言って、本を焼くなんて動物以下のすることで、恥を知りなさいときっぱりと言います。
さらにエリアーナは、ロマの子どもを使って本を盗んだこと、ベルンシュタイン家の名前を使ったことも明白だと言い、罪を認めてルネの母親を返しなさいと言いました。
するとモーズリ男爵は、ロマの子どもの言うことなんかを信じる方がおかしいと言い、取引をしようとエリアーナに持ちかけます。
エリアーナがロマのような汚らわしい民人といたことは黙っておくから、今始めたくだらない施策を取りやめてもらいたいと言い出します。
しかしエリアーナには施策とは何のことかさっぱりわかりませんでした。
モーズリ男爵はさらに、あんな施策に予算を回されて、バース商会との商談をやめるなんて信じられない、バース商会は新しい武器の製造に着手していて我が国の未来の為に必要だと訴えます。
それを聞いたエリアーナは武器などいらない、人の病を治すための研究に費用を充てるべきだとはっきりと言い、そんな取引には応じないと言いました。
するとモーズリ男爵は力づくで聞いてもらおうと言って、部下の2人がエリアーナに剣を向けました。
すると「そこまで」と言う声がしました。
その声はクリストファーでした。
クリストファーがなぜここにいるのかと驚いたモーズリ男爵は、自分は何もしていない、汚れた民と国に仕える貴族とどちらの言い分が信用できるか分かるはずだと言います。
クリストファーはそんな話よりも、今自分の婚約者であるエリアーナに剣を向けていることが問題だと言います。
そしてクリストファーは、ロマの民のシスルの星に知り合いもいるし、ロマの民の言い分も公平に聞くと言って、モーズリ男爵を捕らえろと部下たちに命じます。
モーズリ男爵は、国の為に何が必要か分からないのかと言うと、クリストファーは、バース商会の武器製造は詐欺にあっていて図面どおりに作っても欠陥品だったと話します。
そしてバース商会は今破産しそうになっていて、その図面を書いた老人に高額の酒代を持っていかれてしまったと話すと、モーズリ男爵は真っ青な顔をしてショックを隠し切れませんでした。
一人で勝手な行動をしてしまい、きっとクリストファーは怒ってるに違いない、クリストファーに嫌われてしまうと思ったエリアーナは恐る恐るクリストファーを見ると、クリストファーに抱きしめられました。
クリストファーの言動に驚いたエリアーナでしたが、クリストファーは「まったく、君は本当に目が離せない」と言います。
エリアーナの額にキスをするクリストファーはさらに「きみはかわらないね」と言いました。
エリアーナは怒っていないのかと聞くと、心配していたんだよと笑顔を見せるクリストファー。
そしてルネが2人に声をかけ、母親がこの中にいるから行ってくると言って走り出すと、2人も一緒にルネの母親のところへ向かいました。
漫画『虫かぶり姫』16話の感想と考察
エリアーナは本が焼かれることに怒り心頭して、どんな相手かも分からないのに、堂々と殴り込みに行くというか、敵のところへ物おじせず立ち向かっていくところがすごいですね。
普通だったら王子の婚約者でもある令嬢の一人であれば、そんな危険を冒してまで行動しないけれど、そこはエリアーナらしいし、まっすぐな性格だからこそクリストファーも好きになったんだろうなと思いました。
エリアーナの危機一髪のところで登場するクリストファーはさすがですね。
それにモーズリ男爵を全てお見通しだったのも、かっこよかったです。
あと勝手な行動をしたから嫌われると思うエリアーナが可愛かったですし、そんなエリアーナを心配して思いっきり抱きしめたクリストファーの姿が見ていてほほえましかったです。
危険なことはしてはいけないと怒ってもいいところだとは思いますが、それだけエリアーナのことが大好きだから怒る気持ちは全くなく、ただ心配だったという気持ちになったのでしょうね。
ルネの母親もこれでお医者さんに診てもらえそうですね。
ルネの母親とどんな会話をするのか17話が楽しみです。
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