2019年11月21日発売の週刊ヤングジャンプ2019年51号で、アルマ第7話が掲載されました。
アルマ第7話では引き続きブカレストが舞台です。
レイがゼロの少年であると知ったルキアナやギジン。
人類にとっては救世主となりうる存在。
ギジンにとっては殲滅者となりうる存在。
両陣営にとってのキーパーソンを巡り、ストーリーは展開します。
ブカレストの街でギジンに襲われたレイたち。
反撃して街を死守するのか、はたまた逃げ出すのか?
反撃に出るとしたらその手段は?
本記事では、アルマ第7話「バイタルサイン」のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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アルマ7話のあらすじネタバレ
ルキアナは声を絞り出し、お前はゼロなのかとレイに問います。
レイは、前にもゼロと言われたがそもそもゼロとは何かと問い返します。
そんなことより、レイは自分がギジンを破壊してしまったことに気が動転しています。
避けてくれると思っていただけで壊そうとは考えていなかったからです。
バラバラになったギジンの残骸を見ながら、どうしようとへたり込むのでした。
部下が、ルキアナにまだエレベーターは動くと報告します。
暗に撤退を促しているのですが、ルキアナは答えずに何かを考えています。
そして、レイを本国に送り届けることを決意します。
部下に本国に報告するように言うルキアナ。
部下は、無線は通じず本国との連絡手段は存在しないと答えます。
そして、なぜか壊れたギジンの頭を持って座っているレイ。
ルキアナはネットを使おうと言います。
部下は危険だと反対します。
人類の開発したインターネットは50年前にギジンの手に落ちていました。
そして今や、ギジンが管理するギジン用の通信インフラと化しています。
使用すれば情報がギジンの目にとまり、情報が筒抜けになってしまうことは明白でした。
しかし、ルキアナはそれがどうしたと部下に反論します。
この街はもう終わりだが座して死を待つわけにはいかなくなった、とレイを見つめます。
見つめられてとまどいながら、レイはギジンの頭をカゴっと動かすのでした。
場面は変わり、中継室に連絡が入ります。
レイたちとは別の場所にある中継室は、なんとかギジンの攻撃に耐えていました。
隊員は巨大なパラボラアンテナを稼働させます。
静止軌道に現存している旧亜の通信衛星につなぐためです。
皆緊張しています。
50年ぶりの作業で経験者はおらず、有るのはマニュアルだけなのでした。
つながったら奇跡だといいながら作業を進めます。
再び場面はレイたちに戻ります。
どうやら屋上を切り抜けたようで、巨大なエレベーターで移動中です。
エレベーターはビルにあるようなタイプではなく、床は滑り止めのついた鉄板で周囲は囲われておらず手すりがついているだけのものです。
ゴウンゴウンと音を立てています。
レイが不意にうぅと声を上げてよろけます。
ルキアナは気分が悪いのかと聞きます。
床に寝転がりながら、おなかが空いたと返すレイ。
それしがねぇのか、さっきレストランに居たろとあきれるルキアナ。
レイは必死の形相で訴えます。
あなたにこの辛さはわからない、飲まず食わずで俺が生きているのが奇跡だと。
ルキアナは聞こえないふりで部下に命令を出しています。
時間を無駄にしたいために、生存者の確認や情報収集などを指示します。
寝転がったレイはルキアナをチラ見しながら、これじゃ歩けないなぁという切り札を出します。
レイをさげすむ様な表情で見るルキアナ。
レイは心のなかで言います。
この視線に耐えて、なんとしても食べ物を頂くのだと。
根負けしたルキアナは、部下から配給の飴を受け取りレイに渡します。
飴のおいしさに喜びレイは立ち上がります。
甘いという言葉を連発してルキアナを辟易とさせます。
でも、エレベーターが終点に着いた衝撃で飴を飲みこんでしまいます。
到着した場所はまだギジンに浸食されていませんでした。
さっさと行こうと言いながら振り返るルキアナ。
と、そこには再び寝転がるレイ。
チラ見しながら、これだけじゃまだ歩けないと言っています。
業を煮やし、レイを麻酔で眠らせて運ぶと言い出すルキアナ。
レイはあわてて歩けると言います。
2人の様子を部下たちが見ています。
鉄の部隊長ルキアナが他人と会話をしていることに驚いています。
そして、もうやめないとレイが殺されるんじゃないかと心配しています。
しかし、ひとりの隊員がルキアナが髪をかきあげていることに気づきます。
それはルキアナ自身も気が付いていないクセで、機嫌が良いと髪をかきあげるのでした。
レイとルキアナの会話は続きます。
レイに歳を聞かれたルキアナはたぶん25だと答えます。
たぶん?と、いぶかしげなレイ。
ルキアナは、13歳で家を出されてから歳を数えるのをやめていたのです。
ルキアナは今までどうやって生きて来たのかとレイに問います。
思わず、リチェと一緒にと言いかけ黙るレイ。
しかしルキアナが差し出した飴にあっさりと陥落。
ペラペラとしゃべり出します。
リチェとは幼馴染だが、会えなくなったので一人旅をしていたこと。
旅を始めたのは半月ほど前であること。
ルキアナは半月前に旧亜により人口フレアが打ち上げられたことを思い出し、レイがギジンによって育てられていたことを見抜きます。
最後の飴を自分が食べ、愉快そうに笑いながらお前はギジンに育てられたのかとレイに言うのでした。
表情が固まるレイ。
そんな可能性もあり得るなと言いながら、左手のハンドガンを持ち上げるルキアナ。
ハンドガンの先には、階段を使って追い付いてきたギジンの群れが居ました。
場面は変わり、ギジンに支配された都市。
街角でギジン達は空を見上げながら話しています。
人間がネットに接続している。
Osはウインドウズで場所はルーマニア、まだ生きていやがったか。
そして通信内容を知り驚愕とします。
内容は、我ゼロを発見せりというものでした。
場面はレイ達に戻ります。
隊員が腕にはめている装置にメールという表示がされます。
スマートウォッチの進化系の様な装置です。
メールが何のことか分からない隊員。
この装置は旧時代の通信端末で、ネット接続が確立したため表示が出たのでした。
ギジンが必死に維持しているインフラは元々人類の物で、今半世紀ぶりに人類がインターネットに戻ってきたのだとルキアナは言います。
ギジンの目に見つかることを危惧する隊員。
それはそうだ、今世界中のギジンがこの街を見ていると言うルキアナ。
彼女は少女時代に初めてブカレストを見たときに、墓だと思いました。
しかし今、ブカレストを墓にはしないと宣言します。
息を潜めて隠れるのはもうやめよう、人類はまだ絶望していないと言うルキアナのアップで終わります。
アルマ7話の感想と考察
ルキアナは、インターネットで世界中のギジンにゼロの出現を知らせます。
それと同時にブカレストに人類が生存していることも。
ある意味ギジンに対する反抗宣言と言え、戦いの激化が予想されます。
しかし、一時はレイを本国に送り届けると言ったはず。
撤退を意味するものだと思っていたのですが、この街を墓にはしないとはどういうことを意味するのでしょうか?
当面の問題は目前に迫って来たギジンの群れで、戦うのか逃げるのか。
ラムダとの合流も果たせていませんし、ブカレストを舞台にこれからどういう展開を見せるのか予想が困難です。
あえてインターネットを使用した狙いとは何なのか。
本国からの援軍を期待しているのでしょうか?
しかしそれは本国の存在やその場所をギジンに知られてしまう危険性を持っています。
ルキアナはどういう作戦を考えているのでしょうか?
また、レイがギジンによって育てられたことをあり得ると言いました。
ルキアナは何を知っているのでしょうか?
インターネットとの接続に旧亜の通信衛星を使いました。
第一話で見たように、旧亜の人口フレアの打ち上げによりリチェは死んだのでした。
旧亜は新人類の集まりです。
ギジンであるリチェを攻撃できた新人類の女も、ゼロであるレイを攻撃することはできませんでした。
ゼロはアルマによって選ばれた存在のはず。
アルマとは生死の境に存在するバックアッププログラムで、ギジンは死後にそこで過去に死んだすべてのギジンと混じりあうのです。
レイを攻撃できなかったということは、新人類とアルマの間にも何らかの関係が有りそうです。
新人類はアルマやゼロとどういう関係を持っているのでしょうか?
旧亜とギジンとの間には明確な敵対関係が存在します。
では旧亜と人類の関係はどうなっているのでしょうか?
そもそも旧亜とはどういう存在なのか?
新事実が明かされるたびに、新たな疑問が出てきます。
今後は本国や旧亜を交えたギジンとの抗争が予想されます。
そのなかでレイとルキアナはどういう活躍を見せるのか楽しみです。
ゼロであるレイとはどういう存在なのかも徐々に明らかになっていくことでしょう。
期待して次回を待ちましょう。
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