2020年4月27日発売の週刊ヤングマガジン2020年22・23合併号で、『マイホームヒーロー』第100話が掲載されました。
マイホームヒーロー第100話は、ついにあの窪が村に足を踏み入れます。
哲雄と洋二は、零花がオガミメの修行に入ることを知り驚いていました。
お互いに理由は違えど、零花をオガミメにさせたくないことは一致している二人。
その頃、村へ通じる道沿いにある監視小屋の前を一台の車が通り過ぎます。
すぐに洋二に無線で連絡が入り、洋二は村の入口へと向かいました。
村にやって来たのは哲雄を探しに来た窪でした…
本記事では、マイホームヒーロー第100話[入村]のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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マイホームヒーロー100話のあらすじネタバレ
【 鳥栖家屋敷内・茶室 】
哲雄と洋二が話をしている茶室へ教祖の使いの者が現れます。
使いがいうには、零花は教祖の説得によりオガミメの修行に入るということでした。
洋二は使いに教祖には喜びの旨を伝えるよう頼むのでした。
洋二に話が違うじゃないかと哲雄は詰め寄ります。
しかし零花のオガミメ修行に驚き、予想外だと思っていたのは洋二も同じ。
洋二は零花をオガミメに祭り上げたいのは叔父である教祖の望みであって、自分の望みではないことを哲雄に言って聞かせました。
いったいこの村は、教祖は、零花をどうしようとしているんだと哲雄は語気を強めます。
洋二は今のオガミメの命が残りわずかなことを伝え、教祖は零花にオガミメを継いで欲しいのだと説明。
なぜなら、宗教的にオガミメが柱であり、教祖は神託を記す役目にすぎない。
つまり教祖の目的は、村の現状維持。
零花や歌仙にはオガミメとして村に必要不可欠なパーツなのだと。
洋二の説明を聞き、哲雄はふと、ならば洋二の目的は何だと疑問に思い、本人にそのことを訊ねました。
洋二は何も答えません。
ただ、理由は違えど、洋二が零花をオガミメの修行、宗教から引き離したいという目的は哲雄と同じ。
今は洋二の案に乗るしかないと考える哲雄でした。
【 村の入口 】
村へ通じる一本道を黒い高級車が一台走っていました。
やがて車は村の出入り道を監視する小屋を通り過ぎます。
監視役はすぐさま洋二に連絡。
連絡を受けた洋二は哲雄を茶室に残したまま村の入口へと向かいます。
車から降りて来たのは哲雄を追う窪たちでした。
窪は部下二人に哲雄が死体を解体した時の写真を持たせ、聞き込みをさせます。
畑で作業をしていた村人に声をかけ、写真を見せてまわる部下たち。
やがてどこからともなく村人たちが大勢集まり、部下二人を取り囲みます。
何でこんなに人を集めているんだと窪がその中に割って入り、部下を問い詰めていると、そこへ洋二が現れます。
村人たちから洋二さんと呼ばれていることから、窪は洋二を「鳥栖洋二」ではないかと読むのでした。
鳥栖家を調べていた時にデータに名前を見ていたのです。
洋二は胡蝶らから零花につきまとい、鳥栖家の資産を狙っている半グレのことを聞いていました。
それをそのまま窪に問いただします。
自分たちのことが知られている事実に窪は驚きはしましたが、洋二に対して何ら脅威には感じていません。
今日の目的は鳥栖哲雄だけで、哲雄さえ渡せばおとなしく帰るが、隠すのであれば安全の保障はしないと軽く脅します。
この脅しに洋二は反応。
この村でこの俺を脅すのか?と逆に軽く脅し返すのでした。
今度は窪の部下がこれに反応。
洋二に対し、お前こそ窪さんのこと何もわかってねぇだろと突っかかります。
名前を部下に出されてしまった窪。
部下を蹴飛ばし諫めます。
さらに村人たちが手にスコップやらカマを持って大勢集まり、場が異様な雰囲気に。
その空気に耐え切れなくなった窪の部下は、腰に隠していた拳銃を取り出し近寄るなと村人を威嚇。
これも窪が諫めて収めますが、洋二も拳銃を手にしていました。
窪は得体の知れない村人たちと洋二の存在、これら情報の少なさもあって無理にここで哲雄を探しても自分たちの方が分が悪いと判断。
帰るぞと部下にいい、車に乗り込み村を後にします。
【 車中 】
車中、窪は笑みを浮かべ、少し高揚した気分でいました。
帰り際、洋二に”次来たら殺すから”と脅しをかけられていたのです。
ただの呉服屋が拳銃を持って脅しをかけるはずがない、自分たちと同じ裏稼業か?
それにあの村の異様な一体感は何なんだ…
新しいオモチャを手に入れた子供のように、好奇心いっぱいの窪でした。
マイホームヒーロー100話の感想と考察
今回の窪さん襲来は第49話で描かれた、あの窪さん襲来ではなかったようですね。
でもあと数日後の話なんですよねアレって。
日本刀を持って佇む窪さんと、村人の格好で対峙する哲雄が強烈なインパクトで、今回あれがもう見られるのかと思ってしまいました。
お楽しみは(クライマックス)まだまだ先のようです。
やはり同じ鳥栖家でも洋二や胡蝶ら下界と接している人間と、教祖やオガミメとでは隔たりがありそうです。
それでも表立って教祖に敵対できないのは、洋二たちもまた宗教的な意味合いとは別に、村人を利用したいからでしょう。
つまり、教祖は村人を精神的に支配し、自分の理想の社会を創りたい、崇められたいという承認欲求の塊。
洋二や胡蝶たちは単に経済的理由で村人たちを支配したいという金銭欲の塊。
両者共にそのことは承知していながらも、現在の村はこのような二重構造で均衡が保たれているのではないかと考えます。
それがオガミメの命が残りわずかとなったことで、この均衡が崩れ始めているのではないでしょうか。
哲雄はそのことを洋二の態度から察し始めていますので、おそらく近いうちに洋二たちの狙いにも気付くと思われます。
窪が自分を探しに来たことも洋二から聞かされるでしょうが、探しに来た理由を洋二に探られるでしょう。
そこで哲雄が正直に話すのか、一計を案じて洋二か教祖をハメるのか、次の展開が楽しみです。
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