2020年4月23日発売の週刊ヤングジャンプ2020年21号で、『少年のアビス』8話が掲載されました。
『少年のアビス』8話は、前回いよいよナギと心中しようかというところだった令児のその結末について描かれています。
心中は成功したのか、それとも未遂に終わったのか、まさかの展開です。
本記事では、『少年のアビス』8話『その夜の出来事』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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少年のアビス8話のあらすじネタバレ
台風も過ぎ去り、学校はいつも通りの日常を取り戻しました。
生徒たちはゴミ箱倒れたくらいなど、あんまり大したことなかったとそれぞれ昨晩の台風の話しています。
そんな教室に担任の先生・柴ちゃんが入って来ました。
出欠確認をしますが、その教室に令児の姿はありません。
生徒の一人が、柴ちゃんの顔に貼られた絆創膏について尋ねると、雨で滑って転んだとの事です。
柴ちゃんは元国体卓球選手らしく、そんな先生も三十路になれば身体も鈍るかと生徒の一人が茶化しますが、まだ二十九歳だと柴ちゃんは強調します。
ホームルームも終わり、廊下を歩きながら快晴の空を見上げる柴ちゃんには何か思う所がありそうな表情です。
昨晩は台風の中、持ち回りで町内をパトロールしていた柴ちゃん。
このところ台風が多く、生徒たちも馴れてしまってうろつく生徒がいないか車で見回りをしていました。
いつも特に何かあるわけでもなく、早く帰ってビール飲みたいなどとぼやく柴ちゃんですが、路上に学校指定の鞄が置いてあるのを見つけました。
車を降りて川辺を見てみると、そこには自分のクラスの生徒である令児の姿がありました。
知らない女の子と手を繋いで川を見ている事から、先の展開を想像してしまい慌てて駆け寄りますが、雨で濡れた土手で滑って転げ落ちてしまいます。
死を覚悟した柴ちゃんですが、下で支えてくれたナギによって大事には至りませんでした。
そのナギはまた今度にしようと帰ってしまいます。
うちの生徒と何をしていたのか問い詰めようとする柴ちゃんの手を掴み、令児は制止します。
邪魔された事に声も出ない令児ですが、その様子に自分のクラスから自殺者が出てしまう事を阻止しようと、柴ちゃんは自分の家に令児を連れて帰る事にしました。

少年のアビス8話の感想と考察
冒頭の教室で令児がいなかったとき、話数から考えて心中に成功したとは思いませんでしたが、まさか担任の先生に邪魔された展開だとは思いませんでした。
『柴ちゃん』の本名がわかりませんが、生徒たちからこうして愛称で呼ばれているという事から、好かれている事はわかります。
町内のパトロール中で運転中に、いつも何も無いというのが盛大な前振りになっていましたが、学校指定の鞄を路上に置いて来たのは令児のミスでもあったし、おそらく台風の日に出歩いたりしないので先生が巡回している事も知らなかったのでしょう。
或いはそんな事を考えもしなかっただけかもしれません。
ちゃんと土手を降りる所まで鞄を持って行けば、邪魔される事はありませんでした。
せっかくナギと心中という理想の終わり方を前に、邪魔されたのではそのショックも計り知れません。
その様子や、進路相談の時に家庭の事情を知っている事から令児の自殺願望闇は理解出来ているかもしれません。
家に誘っている時にそれまで明るかった柴ちゃんの目から光が失われていた事と、引き寄せられる││というコピーから柴ちゃんもまた令児の抱える闇に引き寄せられてしまったのかと考えてしまいます。
だからと言って担任であるために自殺を協力したりはしないと思います。
次回9話は柴ちゃんの家に連れて行かれるのでしょうか。
それともその手を振り切って令児は逃亡してしまうのでしょうか。
ただ、どう見ても逃亡する気力があるようには見えないので、大人しく連れて行かれると思います。
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