2019年12月04日発売の週刊少年マガジン2020年1号で、『彼女、お借りします』119話が掲載されました。
『彼女、お借りします』119話では、クラファンに悩む和也に、八重森という救世主が現れ、なぜかみんなを呼ぶことに。
八重森は一体何を考えて、皆を集めたのだろうか?
本記事では、『彼女、お借りします』119話「彼女と彼女と彼女②」のあらすじと感想を紹介していきます
※ここから先はネタバレ注意です。
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彼女お借りします119話のあらすじネタバレ
和也のクラファンを分析した八重森は、関係者を集めてほしい、と和也に頼みます。
驚く和也に、仮彼女のるかに映画のことは?と聞きます。
一応手伝うと言ってくれている、と和也は答えます。
なら、るかも呼んで欲しいと八重森は言いますが、大丈夫かなと心配し、迷っている和也。
そんな和也を見て八重森は、迷っている暇はないと言います。
遅れを取り戻すには、今すぐ行動しなければと、和也に迫ります。
作戦会議をするという八重森。
和也に呼ばれた、水原とるか。
一人、八重森だけ座り、三人は気まずそうに立っています。
この状況を説明してほしい、と怒るるか。
自分の居ないところで、また何か起きている上に、映画の相談だと聞いてきたのに、知らない女がいる、と怒っています。
和也は、ただのお隣さんだと言い、映画の為の会議を、とるかを説得しようとします。
しかしるかは、何故ただのお隣さんがこの場に居て、映画のことも知っているんだ、と怒りが収まりません。
見かねた八重森が、自分と師匠は何もないと説明します。
師匠と呼んでいることに、るかは更に驚き、どういうことだと和也に迫ります。
勝手に彼女がそう呼んでいるだけだ、と焦る和也。
八重森は、和也の生き方を崇拝しているだけだ、と言います。
るかは、それはとても好きだということでしょ、と今度は八重森に迫ります。
るかが八重森に迫っている間に、和也の服を引っ張り、声をかける水原。
和也は、服の端をつままれたことに、ドキッとしたのか、顔を赤らめます。
水原は小声で、なんでお隣さんが、ここに居るのかと聞きます。
この間の、るかとの件を見られてと説明する和也。
水原は驚き、まずくないかと言いますが、和也は、八重森はいい子で口も固い、と説得します。
和也は恥ずかしそうに、クラファンの動きが芳しくない、と正直に話します。
八重森がクラファン経験者であることを話し、助言をもらう為と話すと、理解したような水原。
八重森が、状況が整理できない気持ちはわかるが、揉めている場合ではない、と三人に言います。
ここに居る人の目標は、映画の成功だ、と言い切ります。
やっぱり意外と冷静だと思う和也。
水原とるかは、その言葉を聞き、静かになります。
和也の作ったプロジェクトページが、よくできていると褒める八重森。
しかし、その後の経過報告が、決定的に足りていないと言います。
映画製作が進んでいることをアピールして、興味を引き続けることが大事だ、と教えます。
初動支援に対する慢心、それがそのままPVレポートや、離脱率に現れていると、和也のミスを指摘します。
八重森をすごいと驚く和也。
八重森は、もう一つの原因は、返礼品だと言います。
返礼品に用意されている、上映会の招待や、クレジットへの名前記載、御礼メッセージなど、上品で素敵だと言います。
ただ、品と同じくらい勝つことも大事だと、真剣な目で三人に説明します。
その言葉を真剣に聞く三人ですが、るかが八重森に質問をします。
例えば、180万目標で170万しか集まらなくても、切り詰めればいけるのではないかと言います。
それは無理だと、言い切る八重森。
今回の企画は、“ALL or Nothing制”だからと言います。
それは何?という表情で聞き返す水原。
八重森は、元手0円の人のための制度だ、と説明します。
資金が集まらなければ、映画も作れず、返礼品を用意することも出来ないと言います。
リスクを抑えた分、失敗か成功しかなく、1円でも足りなかったら、1円も貰えないと話します。
その言葉に、息をのむ水原とるか。
和也はこくりと頷きます。
おばあさんの話は聞いたという八重森は、成功させたければ、なりふり構っていられないのが、現状だと言います。
プランも増やし、別の返礼品も用意するという八重森。
別の返礼品とは、と水原は聞きます。
真面目な顔で、水原の私物だと答える八重森。
和也は、三人の中で一番驚きます。
慌てる和也をよそに、八重森は話を続けます。
映画で着た衣装や靴、サイン入り台本や、身の周りの要らないものまでと言い、映画系プロジェクトには、よくある手だと言います。
水原さんは美人だし、支援者の中には、女優“一ノ瀬ちづる”のファンも多いので、多重支援も期待できると話します。
和也は、水原の脱ぎたての服を想像し、そんなの自分が欲しいわ!と、考えています。
さすがにそれはと、和也が止めようとしたとき、横で水原が、分かったとつぶやきます。
その言葉に振り向く和也。
水原は、もう決めたという顔で、探してみると返事をします。
その水原を見て、以前水原が言っていた、夢の為なら他は何も要らない、という言葉を思い出した和也。
二つ返事の水原を、八重森はかっこいいと驚きます。
八重森は、今後の地道な活動についても話します。
サイトのオススメページに載せれば、それだけで効果は絶大だと言います。
水原には役者の仲間に、SNSでの拡散を、積極的に呼びかけてほしいとお願いします。
そして、明日からでも駅前で、ビラ配りを始めるべきだと言います。
立ち上がり、これが作戦すべてだと言う八重森。
自分は、経過報告の記事を作って、プロジェクトページにアップすると言います。
和也には、サイトのオススメに載せてもらえるよう、清水さんの説得を頼みます。
水原には、あげてもいい私物を探しながら、協力者を集めるように言います。
るかには、これから配るビラの制作をお願いします。
全員が常に知り合いに声を掛けつつ、手が空き次第ビラ配りをする、と指示を出す八重森。
目標達成には、一瞬の暇もなく、映画製作のために、今一つになるときだと宣言します。
和也はすごい説得力だと圧倒されていると、るかが和也をチラッと見ます。
お願いだと頼むように、こくりと頷く和也。
るかは和也の腕に、ぎゅっと引っ付きます。
ただのお隣さんに、そこまで言われるのは釈然としないが、和也の為なら何でもするというるか。
八重森は、水原はどうかと確認するが、勿論やると言い、ありがたいくらいだと言います。
みんな異論はないようだと八重森は言い、この作戦を“203作戦”と呼称する!と動き始めます。
これから和也たちの戦いが始まります。
彼女お借りします119話の感想と考察
八重森の分析が思ったより具体的で、解決策もとても的確だと思いました。
やはり経験者がいうと、言葉の重みと説得力がすごいですね。
結局、水原にクラファンのことを、言うことになってしまいましたが、たしかにみんなで協力して動かないと厳しいですよね。
協力者が多ければ多いほど、出来ることも増えますよね。
私物と出た時の和也に、笑えました。
自分が欲しいという素直な考え、和也らしいなと思えます。
脱ぎたての服はさすがにないですけどね。
水原の相変わらずなかっこよさ、覚悟が決まっている表情がとても好きです。
女優としてのファンがいるおかげで、支援もまだ、期待できそうですよね。
るかも相変わらずで、微笑ましかったです。
自分が彼女なのにと、次々に現れる女キャラに、全然安心できませんね。
でも和也の為にと、映画製作を手伝ってくれるので、いい子ですよね。
今回の八重森の作戦で、どれだけクラファンが回復するのでしょうか。
無事に目標金額が集まるのでしょうか。
次回も楽しみです。
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