2020年4月13日発売の週刊ヤングマガジン2020年20号で、『寄生列島』7話が掲載されました。
『寄生列島』7話は、儀式の夜に起きた様々な事から千尋はこの島で闘う事を決意しました。
そんな折、海の中から不審な男が現れ……。
本記事では、『寄生列島』7話『島から出て行け』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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寄生列島7話のあらすじネタバレ
自分達が逃げる為の船を探しに行った事から、鴻島真が港に向かったはずだと千尋達は判断し、港に向かう事にしました。
その港ではクラスメイトの男子3人と、鴻島が町内会長でもある真の父と二人の男に囲まれていました。
その組み合わせから状況を理解出来ず見守る千尋達。
町内会長の鴻島は捕まえた座らせた4人を見下ろし言います。
儀式をぶち壊そうなど正気の沙汰ではないと。
息子の真は、その儀式を私物化して伝統に背いているのはあなただと反論しますが、島で生きられるのは島を守るものだけだと聞く耳を持たない様子です。
そこへ、倖女に選ばれた寄生済みの奈々子がやって来ました。
寛太と共に逃げる事に協力した3人のクラスメイト達は、寛太はどうしたと尋ねますが、一人で島の外に逃げたと奈々子は言います。
これからは島の為に尽くしますと奈々子は改めて宣言します。
その後、クラスメイト達3人は神社の木に反省と言う名目で縛り付けられました。
目も口も塞がれた3人を、千尋と父の瑞樹は助けようとしますが、一晩大人しくすれば解放され、この仕置きを受けなければ更にひどい目に遭うとの事で、島の伝統を主張します。
見張りが戻って来そうな事に気付き、東京もんは島から去れと言い逃げようとはしませんでした。
どうにか海岸まで来た千尋達2人は、この島にはもういられないと再び判断し、船を手配しようと瑞樹は言いますが千尋は決めかねている様子です。
そんな二人は、浜辺に寛太が倒れているのを見つけました。
瑞樹が人工呼吸をして一命を取り留めると、奈々子に落とされた事だけを言い残し気を失ってしまいました。
寛太もこのままに出来ず、自分たちの為に捕らえられてしまった真も助けなければいけないと、千尋は島を出る事を延期して島で戦う決意をしました。
その時でした。
海からダイバーが現れ、不気味に笑い声を上げます。
唖然とする千尋達親子に、ダイバーは国立感染研究所の蜷川理一郎と名乗り、海上封鎖された海を40キロも泳いできたと言います。
いちいち妙なポーズを取りながら、愛しい寄生虫(ひと)のためならどんな犠牲もいとわないと宣言する蜷川に、千尋は冷静に誰? と尋ねるしか出来ませんでした。
寄生列島7話の感想と考察
展開が早いです。
まさかもう来るとは思っていませんでした、蜷川。
海上封鎖された海でどうやって海を渡るかもっと策を張り巡らせて試行錯誤の末辿り着くのかと思っていましたが、まさかの力技の40キロ遊泳です。
25メートルも泳げない身からすると果てしない行為に思えてくるのですが、泳げる人からすれば装備さえすれば可能なのでしょうか?
なにより、蜷川自身が誰も私を止めることなどできないと宣言しているので、愛しい寄生虫の為なら大した距離ではないのでしょう。
救世主となるかはわかりませんが、千尋達に今『寄生虫』という存在すら知りません。
度々、島がなにかおかしいと気付いている千尋はその説明をされる事で合点が行くのではないでしょうか。
3人が行動を共にするかはまだわかりませんが、蜷川がこの島を色々とひっかきまわしてくれると思います。
本編で一つ引っ掛かったのは、奈々子が戻って来た時です。
倖女となり儀式に参加した時は涙まで流したのに、今度は島の為に尽くすと宣言した事です。
完全に寄生されてしまったと考えて良いでしょう。
そう考えると、この寄生虫はやはりこの島由来のものであり、『守り神』的な存在から生み出されているような気もします。
1話で瑞樹が盛大に吐いていたのも今となっては寄生から逃れたという表現にも思えます。
寄生された魚を釣った事による祝いの席で振る舞われた魚を食べた事による寄生だとしたら、瑞樹もここで寄生されていてもおかしくなかったと思います。
もしかしたら後々の展開で寄生が発覚するのかもしれませんが、今のところはそう考えられます。
そして、クラスメイト3人は千尋たちが逃げている事を知らなかったのか敢えてなのかはわかりませんが、逃がしてくれたことに優しさを感じました。
東京もんは島から出て行けと一見すれば酷いようにも見えますが、この島の掟や儀式に反対する意思を持っている身からすれば早く出た方が身のためだという事でもあるのでしょう。
一晩経って寛太と再会した時に、事実を聞かされた3人の行動によって物語はまた1つ動きを見せると思います。
とにもかくにも次回8話は蜷川がどう動くかに注目です。
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