2020年4月13日発売の週刊ヤングマガジン2020年20号で、『賭博堕天録カイジ』348話が掲載されました。
『賭博堕天録カイジ』348話は、 キャンピングカーは危険と言う忠告を無視できないマリオと、レンタカーが危険と意見の食い違うカイジ。
二人の間でチャンが出した結論は……?
本記事では、『賭博堕天録カイジ』348話『開拓』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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カイジ348話のあらすじネタバレ
キャンピングカーが狙われているという忠告を主張するマリオですが、移動・金の管理・宿泊の3つを可能にするこのキャンピングカーを手放すわけにもいかないのも事実である3人。
カイジはそんなマリオに、これまで以上に注意はするものの、過剰にビビるのは良くないと言います。
何故なら、ギャンブルで言えば今は張る目が次々に入る良い流れであり、外しもするけど基本的には張れば当たる良い流れであると主張します。
そんな時に頼まれてもいないのに自分から台を変えるのは愚の骨頂であり、移った台は勝ち金を順調に吐き出す下り坂と力説するもマリオはピンと来ていない様子です。
そんなマリオにギャンブルの例えはさておき、肝心の帝愛に自分達が捕捉されていない事を説明します。
銀行で通帳作り自体はバレていても、それも債権者の来ない2階の定期預金窓口を使う事でほぼ封殺しているとカイジは言い、現に通帳の数も増えている順風満帆の流れでちょっとした不安や疑念で張り目を変えるのは絶対ダメと熱く、またギャンブルの理論に戻ります。
反論の言葉を失うマリオに、慎重に固くなどというビクビクが握手でありレースを失うわけで、不安や裂け目を飛び越える向こう見ずに突っ走る蛮勇が必須であるとカイジは続けます。
それまで黙っていたチャンですが、ここに来てカイジに対し人生の指針や勝ち方生き残り方の根っこはギャンブルであるとやや冷ややかな目で見ています。
ですが、実際にクルマを失いビジネスホテルで宿泊、コインロッカーに金を預けるという方がリスキーな事も明らかであり、カイジに同意します。
具体的な危機が無い限り現状維持を決め、ギャンブルでいう所の『見』と言ってみると、カイジはその表現をとても気にいった様子です。
そんな順風満帆の預金旅でも、3人を連日悩ませているのが宿泊場所です。
閉店後のスーパーやパチンコ屋などの大型駐車場の隅に停めて車内で寝ていると、不審車扱いされ警察が来て職務質問にあうこともしばしばあり、かといってコインパーキングでは人通りの多い道にあり、本来は無人であるはずのクルマから人の気配がする為気が引けて安眠出来ないという事態から、3人は1日の終わりに宿泊場所にだけは頭を悩ませています。
そこでチャンはとある看板を見つけました。
惨劇のキャンプファイヤー、火だるまオートキャンプ場という看板にカイジとマリオも目を向けると、『ひだまりオートキャンプ場』の看板がありました。
3人は爆笑しつつ、その紛らわしいキャンプ場に行く事にしました。
カイジ348話の感想と考察
おそらく全ての読者が思っていた事をチャンは代弁してくれました。
カイジの思考の根っこはギャンブルにあります。
とはいえ、その人生論は間違えではないのも事実です。
上手く行く時はその流れに身を任せた方が上手く行くし、退く時ではないです。
『上手く行く』という自信がまた次の勝ちを呼び寄せるのかもしれません。
根拠の無い自身も不安を飛び越えるには必要なものです。
という考えももはやカイジのギャンブル脳に毒されてしまっているのかもしれません。
よく聞く話では、パチンコなどで負けた分を取り戻そうと金をつぎ込んで大敗したと言う事を聞きます。
負けは負けと認めて、『取り戻す』という考えが良くないのかもしれません。
結局それはスタートがマイナスであり、自分には今運気が無いのだと自負してしまっているのと同じ事です。
パチンコとか一切しないのでその思考で勝負してまた負けたと言われても責任は取れませんので、ギャンブルは自己責任で楽しみましょう。
本編の展開があまり無いように見えましたが、ここまで『見』を主張し、具体的な危機が無い限り現状維持と決断したチーム・カイジですが、向かった先はキャンプ場です。
もしかしたら黒崎GMと遭遇するか、あるいは再び何か閃きを求めてキャンプ場に向かった遠藤と遭遇するという展開の前振りにも見えます。
ここまで順調なカイジの嗅覚はまだ鈍らずに危機を察知できるか、上手く張り目を変えて危機を乗り越える事が出来るか、次回以降の展開が楽しみです。
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