2020年3月23日発売の週刊ヤングマガジン2020年17号で、『賭博堕天録カイジ』346話が掲載されました。
『賭博堕天録カイジ』346話は、 遠藤を敵とみなし、電話してくれた地球のどまん中店主の有馬でしたが、知らない番号だからとカイジは出る事はしませんでした。
しかし、その表示された番号からチャンは閃き、掛け直すことを勧めます。
本記事では、『賭博堕天録カイジ』346話『機転』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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カイジ346話のあらすじネタバレ
遠藤が迫っているとせっかくの連絡をくれたにも関わらず、カイジは知らない番号に怯え耳を塞ぎ携帯電話を放り出します。
着信が止んでホッとした所で、チャンが画面に表示された電話番号を確認します。
カイジは母親以外に電話番号を教えていないと言い張りますが、固定電話と地方の市外局番という事から、通帳を作る時に記入した為銀行からの電話だとチャンは判断して、掛け直す事にしました。
意を決して掛け直してみると、電話口からは銀行員とは思えないようなカイジを呼び捨てにする口調に、再び携帯電話を放ります。
銀行というよりもあれは帝愛と言い張るカイジに、チャンは冷静に帝愛がその番号を知るわけが無いと電話を取ります。
どちら様でしょうと尋ねてみれば、クルマを貸した店主との返答にカイジも安堵します。
しかしその安堵も束の間で、カイジ達を追っているサラ金が来た事を告げられます。
クレジットカードでしっかり名前も確認していた有馬は、それが遠藤だという事を伝えると、カイジも表情が変わります。
肝心のクルマを貸したかどうかについては、カイジ達の乗る白いキャンピングカー自体がそもそも存在しないという事で押し通したと有馬は言います。
けれど、遠藤をはじめとした帝愛グループのカイジ捜索班がキャンピングカーに狙いを定めたのは事実であり、そのキャンピングカーももはや安心・安全のゆりかごでは無いという事を有馬は教えてくれました。
遠藤をあんなクソヤローと言った後で、改めてカイジ達の味方である事を宣言してくれた有馬。
そして、蛇のような執念深さと非合法上等の手段で行動するという遠藤を良く知るカイジは機転を利かせ、有馬に一つ頼みごとをしました。
翌日、朝九時に出勤した有馬は缶コーヒーを飲みながら事務所を見回し異変に気付きます。
帰る時にはキッチリ閉めていた引き出しが開いている事、きっちり揃えて帰った書類がわずかに乱れている事から、ピッキングにより侵入して、カイジ達の契約書を探したのだと察しました。
有馬はすぐにカイジ達に連絡し、その状況を説明します。
カイジが頼んだ通りレンタル契約書の控え・車検証コピーや車の写真等は持ち帰った事で遠藤達は何の証拠も得られずに危機を乗り越えられました。
実は、直接対決が不発に終わった遠藤が講じた『二の矢』とは閉店後の奇襲そのものであり、それも不発に終わった遠藤は苦い顔で部下二人とファミレスでコーヒーを啜るだけでした。
カイジ346話の感想と考察
今回はチャンが大活躍でした。
もしも電話が来たタイミングでチャンが留守にしていたら、おそらくこのまま電話に出なかったし、当然有馬と連絡する事も無かったので書類を持ち帰ってもらう事も出来ず遠藤に軍配が上がっていたかもしれません。
そんな展開があったせいでカイジの駄目っぷりが露呈されましたが、機転を利かせた事で挽回も出来たように思えます。
この流れから、遠藤は地球のどまん中がカイジ達と関係があるとは考えなくなったはずです。
なにより、この店主有馬とも関わりたくないという点が大きく、それはそれで良かったという考えもあるかもしれません。
しかし『二の矢』すらも不発になり、次の手が無くなったのは事実です。
レンタカーを乗り捨てた市と、キャンピングカーを借りた市が同じという絶対的な確信が裏切られた事で余計に捜索の道のりに霞がかっている事でしょう。
ここは一つ、再び黒崎GMとキャンプによる心の洗濯が必要になるかもしれませんが、作中ではまだキャンプから帰って二・三日くらいしか経っていません。
次なる手に期待ですが、次週は休載という事です。
キャンピングカーを安心安全と高を括っていたカイジ達にとって、その牙城が崩されようとしている状況をどう打破するのかというカイジサイドも楽しみです。
やはりチャンとマリオを早々に帰国させるのが一番に思えますが、遠藤も何かしらの閃きから空港で待ち伏せるという展開があるのかもしれません。
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