ついにドラマ「テセウスの船」の最終回が放送されました。
ドラマがスタートした当初から、原作漫画とドラマとは真犯人が違うかもしれないと話題になり、毎回ドラマが放送される度に、真犯人の考察合戦が繰り広げていました。
ドラマの最終回が放送され、その結末にガッカリした人もいたのでは?
この記事では、ドラマ「テセウスの船」最終回のネタバレや感想を紹介していきます。
※ここからはネタバレ記事です。


ドラマ「テセウスの船」最終回あらすじネタバレ
これまでの事件の犯人にされた佐野文吾は連行されます。
誰かに青酸カリを飲まされたみきおが入院する病院へ心が行くと、木村さつきにみきおに近づくなと言い、みきおは目を覚ましたが記憶喪失になっていると言って心を追い払います。
その頃、警察に勾留されている佐野文吾の元に1冊の本が差し入れされます。
翌日、和子と心は佐野の面会に行くと、佐野は自分が犯人だと言い出します。
佐野の言葉が信じられない和子と心。
鈴は母和子にお父さんが信じられないのかと聞きます。
和子はお父さんが自分で犯人だと言ったことを明かします。
それでも鈴と慎吾はお父さんを信じたいと言います。
心はもしかしたら家族で埋めたタイムカプセルに佐野が何か書いていたから分かるかもしれないと言って、みんなでタイムカプセルを掘り返します。
佐野が入れていたのは家族に宛てた手紙でした。
佐野は子どもたち一人一人に向けて手紙を書き、みんなと家族になれて本当に良かったと書いてありました。
それを聞いて、子どもたちはお父さんを守りたいと言い、和子もみんなでお父さんを待つことにしました。
真犯人のことを聞き出そうともう一度みきおの入院している病院に行くと、みきおがいなくなっていました。
ベッドの下に落ちていた「THE END」と書かれたメモを見て、心は慌てて学校に向かいます。
学校に行くと、そこにはみきおが心のことを待っていました。
みきおは、鈴のヒーローになりたかったが、鈴は父佐野文吾みたいな正義の人が好きだから、佐野文吾が邪魔だったからこれまでの事件を起こしたと犯行を全て細かく自供しました。
しかし佐野が捕まって鈴が学校でいじめられていることを知ったみきおは、鈴が今望んでいるのは佐野文吾を無罪にしてあげることだと言い、ポケットに仕込んでいたボイスレコーダーを出し、みきおは心の前で青酸カリを飲んで自殺を図ります。
みきおが自供した声が全て入ったボイスレコーダーを持って、心は警察署に行きます。
みきおが犯人だと知った警察は、佐野文吾を釈放します。
心と一緒に家に帰った佐野は、差し入れの本の文字に○が付いていてその文字だけ読んでいくと、罪を認めないと家族を殺すとなっていたから、自分が犯人だと自供したと言います。
家族に迷惑をかけたと謝る佐野に、佐野家はまた家族一丸となり笑顔が戻りました。
心と佐野はみきおの共犯者は誰なのかと考えます。
心は音臼村祭のチラシを見せ、佐野にこの時何があったのかと聞きます。
すると佐野は、毒キノコを入れたのは田中義男の妻だったこと、田中義男は妻が入れたということを県警にかけあって妻が罪にならないようにもみ消しにするように言ったことを思い出します。
翌日、音臼村祭りの当時の調書を見直していた佐野は、石坂校長の息子が祭りに来ていてケンカに巻き込まれて軽い怪我をしたと書かれていたことを見つけます。
石坂校長に話を聞こうと心と佐野は学校や自宅に向かうも、校長はどこにもいませんでした。
先に駐在所に戻った心は、扉に佐野文吾宛ての封筒がはさまっていることに気付きます。
その手紙には、かつての由紀のノートのコピーが入っていて、最後に佐野家の家族皆殺しが嫌なら音臼神社へ一人で来いと書かれた紙が入っていましたが、心は佐野に手紙のことを見せませんでした。
翌朝、和子が慌てて、布団がたたまれていてその上に佐野家で過ごした日は一生忘れないと感謝の言葉が書かれた心からの手紙が置かれていましたと佐野に言います。
その時、30代男性が山小屋付近で倒れていると無線が入り、それが心だと思った佐野は急いで山小屋へ向かいます。
家族の未来を守る為に音臼神社へ一人で向かった心は犯人を待つも犯人は現れませんでした。
急いで駐在所に電話をし、和子から佐野が山小屋へ向かったと聞き、山小屋へ向かいます。
先に山小屋へ着いていた佐野は背後から何者かにナイフで脇腹を刺されます。
振り返ると、刺したのは田中義男の長男正志でした。
正志は音臼祭りの後、そんなキノコを入れただけなのに母が捕まり、父親に捨てられ、苦労して死んでいったこと、殺人犯の子どもとしていじめられ、それを苦に正志の妹は自殺したと言います。
そして父義男が大病して久しぶりに音臼村に戻ってきた正志はその時、佐野から家族は大事にしないとと佐野にのんきに言われたことが許せなかったと話します。
みきおは佐野文吾が邪魔だという目的が一緒だったから共犯したと言います。
再び佐野に襲い掛かる正志は、心は殺したと言うと佐野は逆上し、ナイフを取り上げ、正志の上へ馬乗りになってナイフを向けます。
しかし、心のことを裏切れないと言う佐野はナイフを下ろし、正志が今まで苦労してきたことに気付いてあげられず申し訳なったと謝ります。
そこへ心がやってくると、正志はお前を殺人犯にするから殺せと言って、なんとか自分をナイフで刺させようともみあい、心も加わり、3人で正志のナイフを取り上げようとしていると、ナイフが心の胸に刺さってしまいます。
心は、家族の未来を守る為にここにきたと言い、佐野はお前は俺の息子だと言うと、心は笑顔を浮かべながら死んでいきます。
30年後、佐野家は家族みんな集まって外食を楽しんでいました。
そこへ心と由紀夫婦がやってきて、由紀が女の子を妊娠したと言います。
佐野は子どもの名前を提案させてほしいと言い、明るい未来へと進んでいく、未来と書いて「みく」と言う名前を提案すると、心は全く同じ名前を考えていたと言います。
佐野は心がタイムカプセルに入れた指輪をポケットからこっそり出して、指輪の内側に刻まれた「YUKI TO SHIN」の刻印を感慨深く見つめるのでした。
ドラマ「テセウスの船」最終回感想!結末にガッカリ?
原作漫画のストーリーとは全く違い、ドラマオリジナルだったので、最後まで気を抜くことなく見入ってしまいました。
みきおの犯行の動機は原作漫画とほぼ同じだったのでなんとなく受け入れられたのですが、まさかみきおの共犯者が正志(霜降り明星・せいや)だったことには驚きです。
せいやは芸人ですし、他の俳優陣に比べると演技力はそんなにないだろうから、犯人という重要な役はないと思っていただけに、まさかの大どんでん返しでした。
でも、迫力ある演技でとても惹きつけられて、手に汗を握りました。
心が死んでしまうところも、原作漫画では、佐野を守るために自分が犠牲になって死んでしまいますが、ドラマではもみあっていてナイフが刺さってしまうという事故のような形でしたが、佐野を守るためだったという点では、原作漫画と同じでしたね。
心が死ぬ時、佐野が俺の息子だと叫ぶシーンは、漫画でもドラマでもやはりぐっとくるものがありました。
佐野と家族を守るために未来からきた心の目的は果たされたということですよね。
心が死んでしまうのは悲しいけれど、今まで味わえなかった家族のしあわせをタイムスリップした後、十分味わえたという意味では、心の人生はいい人生だったのではないでしょうか。
心が死んでしまって悲しい気持ちになりましたが、数十年が経った未来では、佐野家は昔と変わらず家族団らんで幸せそうでしたのでとてもほっこりとしましたね。
しかし、最後のシーンでどうしても気になることがありました。
大人になった佐野慎吾役で、ハライチ・澤部が出てきて、一気に目が覚めたというか、ちょっと残念な感じがしたのは私だけでしょうか。
子供の時の慎吾の髪型(坊主)と同じ髪型だから澤部がキャスティングされたと考えられても仕方ないですよね。
せっかくほっこりした最後のシーンで、もちろんストーリーも最後キレイな結末を迎えていたのですが、澤部に一気に全部持って行かれたような気がして・・・。
ある意味ガッカリはしましたが、ずっと緊迫していただけに、緊張と緩和で思わず笑ってしまい、それはそれでよい結末だったのかな、と思っています。
最後の澤部で若干の引っかかりを感じはしましたが、たいてい原作漫画のドラマはハズレというか、やっぱり原作の方が面白いと思うことが多いですので、ドラマ「テセウスの船」に関しては原作漫画と同じくらい、素晴らしいオリジナルストーリーで、とても面白く、楽しませてもらいました。
来週から、なんともじれったい心と文吾のコンビがもう見られないと思うと、しばらくはテセウスロスになりそうです。
また、続編や映画化などで二人のコンビを見られる日が来ることを期待して待ちたいと思います。

