ドラマ『テセウスの船』の視聴率が最終回を迎えるまでの9話まで、連続で2桁をキープしていてかなり好調のようですね。
毎話終わるたびにSNS上では犯人の考察合戦が繰り広げられるなど、かなり盛り上がっています。
序盤は原作漫画とほぼ同様のストーリーでしたが、後半ではドラマオリジナルのストーリーが展開されていることや、原作者・東元俊哉さんが「原作と犯人が違う」という衝撃の発言をされたことが、さらに人気や考察合戦に拍車をかけているのでしょう。
これだけ盛り上がっている『テセウスの船』ですから、やはり気になるのが続編や映画化ではないでしょうか?
そこで今回は『テセウスの船』の続編や映画化の可能性を探ってみました。
テセウスの船の原作漫画に続編はある?
テセウスの船の原作漫画には続編があるのでしょうか?
テセウスの船は東元俊哉先生による作品で、漫画は第89話(単行本10巻)ですでに完結しています。
東元俊哉先生は、テセウスの船以外にも下記の作品を出版されています。
・破道の門
・バタフライ
・野良をつく
※いずれも東元俊也 名義
これら作品はいずれもテセウスの船の前に出版された作品になります。
バタフライに関しては未だ完結はしていませんので、もしかしたらサイドストーリー的な作品なのかな、とも思いましたが、内容はデリバリーヘルスを経営する男の物語なので、テセウスの船とはまったく関連性がありません。
バタフライはこんな内容です。
欲望渦巻く大都会を、オンナで凌ぎ、闇に生きる!!
デリバリーヘルス「バタフライ」を経営する爆石優。
普段は明るく優しいが、店の女の子に危害が及ぶとこの上なく
恐ろしい血の裁きを下す!!夜の蝶に渦巻くセックス&バイオレンス!!
戦慄のデリヘル稼業闇物語!!!!!
そのため、現段階で東元俊哉先生が発表されている作品には、テセウスの船の続編と言えるものは見当たりませんでした。
テセウスの船の原作漫画の結末から考察
では、そもそもテセウスの船の原作漫画の結末はどんな感じなのでしょうか?
詳しくはこちらをご覧ください。
簡単に紹介すると、過去に行った心は、一緒に過去にタイムスリップした“大人の加藤みきお”に刺され命を落としました。
“大人の加藤みきお”は心を刺したあと、佐野文吾にも襲い掛かりましたが、佐野の放った銃弾で“大人の加藤みきお”も命を落としました。
明音ちゃんと千夏ちゃん、金丸刑事を殺したとして子供の加藤みきおは逮捕され、父・佐野文吾が音臼小事件の犯人として逮捕されるという過去は変わりました。
そして、その未来には、笑顔の佐野家がありました。
一方、刑期を終え、大人になった“音臼事件”の犯人・加藤みきおは少年院を出所し、メディアには元少年Aとして直撃取材をうけるも、沈黙のまま都内で生活していました。
過去を変える前と後で、まったく異なった未来になっていた、という結末でした。
物語としては、これで完結していますし、サスペンスとしても犯人が判明しているので、これ以上物語が続くことはないかな、という印象です。
が、しかし!
一つ気になることと言えば、最後の1ページが、人目を気にするかのように黒いパーカーのフードを深く被った加藤みきおが、人混みの中を歩いているシーンで終わっているのです。
まるで、過去に犯した罪を隠しながら、目立たず、人混みに紛れるかのように。
そう。それは物語の初めの頃の、“田村心”のような感じです。
もし続編や映画を作るとすれば、今度は罪を犯した加藤みきおが、過去を変えようとしたり、佐野家への復讐、新たな事件を起こすなど、加藤みきおのアナザーストーリーになるのかもしれません。
ちなみに、ドラマでは、第8話あたりで原作漫画の結末直前まで展開され、第9話ではドラマの完全オリジナルストーリーなので、この段階で原作漫画の範囲内でドラマの続編はあり得ない状況です。
ただ、加藤みきおのアナザーストーリーになった場合は、主演は竹内涼真さんではなく、安藤政信さんになりますね。
安藤政信さんも数々の主演を務めてきた実力派俳優なので、個人的には続編として見てみたいですが、『テセウスの船』の続編や映画化となると、やはり主演は竹内涼真でやるでしょうから、現実的には1話限りの「スピンオフ」なら可能性はあるかもしれませんね。
まとめ
『テセウスの船』の続編や映画化の可能性を探ってみました。
原作漫画を作者・東元俊哉先生の作品で、テセウスの船の続編のような作品があるのかを調べてみましたが、見当たりませんでした。
また、原作漫画の結末から考察してみましたが、安藤政信さんが演じた加藤みきおのアナザーストーリーのスピンオフならあり得そうですが、原作漫画も完結している以上、続編や映画化は難しいのではないかなと思います。
ただ、ドラマも原作漫画にはないオリジナルストーリーを盛り込み、犯人まで違うのであれば、オリジナルストーリーとしての続編・映画化の可能性はゼロとはいえないので、ぜひその吉報を楽しみに待ちたいですね!