漫画『ギルティ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~』は、2017年9月から講談社とまんが王国との共同プロジェクトとして、まんが王国にて独占先行配信されている丘上あい先生による人気漫画です。
2020年4月には女優・新川優愛主演でタイトル「ギルティ~この恋は罪ですか?~」としてドラマ化されるなど、大注目の作品です。
ギルティ5巻は、瑠衣が秋山の妹だったと知った爽。
瑠衣の目的は一体何なのか、そして爽とカズの夫婦はどうなってしまうのか・・・。
本記事では、『ギルティ』5巻のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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漫画『ギルティ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~』5巻のあらすじネタバレ
Episode20
秋山のお店に現れた瑠衣。
久しぶりに妹と再会でしたが、行くところがないからここに来たんだろと秋山が言うと、瑠衣は目に涙を浮かべながら秋山に爽のことやカズのことを話します。
瑠衣が秋山の妹だと知った爽は、秋山に事実を確認しようとラインを送ります。
すると秋山からの返事には、瑠衣から話を聞いた、本当に申し訳なかった、でも瑠衣のことはそっとしておいてほしい、瑠衣は大事な妹だと。
瑠衣はその頃、寺嶋と会っていました。
優希の不倫現場の写真も爽の仕事のミスも、爽が秋山と再会するように仕立てたのも、瑠衣とカズの関係を気付かせるように仕向けたり、卒アルにたどり着くようにしたのも全て、瑠衣が立てたシナリオどおりに進んでいました。
寺嶋は、爽から旦那も仕事も後輩も奪って予定どおり爽の人生を潰したのにまだなぜ続けるのか尋ねます。
すると瑠衣は、爽に人生を潰され、当の本人は何一つ不自由なく生きていることが許せないと言います。
Episode21
爽は優希と話をするために、優希の会社を訪れます。
いつカズと優希のお姉さんの不倫を知ったのかと尋ねると、爽が結婚する時、カズの写真を姉に見せたら姉から、カズと以前不倫していて、カズは嫁も子どももいると聞かされたと言います。
なぜ話してくれなかったのかと爽が聞くと、優希は爽が恋愛も仕事も順調で嫉妬していた、爽のことが嫌いだったと涙ながらに正直に話しました。
そして、優希は、爽が結婚して2年後くらいに会社の前で、爽の友人という女性が荻野に騙された、爽がかわいそうだから子どもがいることは黙っていてほしいと言われたと言います。
その女性が瑠衣だと爽は気付きました。
カズと出会うずっと前に瑠衣は優希に接触していたのです。
瑠衣がなぜそこまでするのか、分からないまま、爽はカズに、カズの不倫相手の妹が優希だったことを伝え、全て話すから逃げないでほしいとラインします。
久しぶりに自宅に戻った爽はカズと話をします。
爽はまだ分からないが、元彼の妹の瑠衣がカズと浮気したのは、爽を陥れるためだと思うとカズに話します。
カズは今も元彼のことが好きなのかと聞きます。
爽が秋山は大事な人だと言うと、親のことを唯一話せる元彼が一番の心の支えで自分は二番目だったんじゃないかとカズは聞きます。
爽は元彼とは何もしていない、24歳でカズが初めてだと言い、カズと一生共にすると決めたから他の人には触れない、それが自分の正義だったと話します。
それを聞いたカズは、爽に本当に申し訳なかったと謝ります。
そして爽は瑠衣には会社のバイトの男の子と共犯だったとカズに話します。
バー「チートン」のマスターから、寺嶋は気を付けた方がいい、バイトのみきが半年くらい前に店の前で瑠衣と寺嶋が雨の日に会っていたのを見たこと、寺嶋はわざと瑠衣を突き飛ばしたように見えたというラインの文章をカズに見せます。
カズが瑠衣と初めて会ったのはこの時じゃないかと言う爽。
瑠衣とは偶然出会ったと思っていたカズは驚きます。
寺嶋は写真をばらまいた後、逃げたからもしかしたら寺嶋も偽名かもしれないと爽は言います。
カズが寺嶋の下の名前は何かと聞き、爽が「睦月」と答えると、カズは血相が変わりました。
その頃、寺嶋と瑠衣は、爽とカズの夫婦関係が完全に壊れたことを高笑いしていました。
そして寺嶋があいつも全て失うことになると笑いながら言い、二人は愛し合います。
カズは爽が「睦月」という名前を口にした瞬間、焦って瑠衣に何度も電話をかけます。
しかし、瑠衣は寺嶋と愛し合っていたので電話にでることはありませんでした。
爽が焦ってどこに電話をしているのか尋ねると、カズは爽に謝ります。
睦月は前妻の弟だと。
Episode22
カズは前妻弥生の弟睦月が自分に復讐するために爽を巻き込んでしまったと悟ったカズ。
その時、カズの携帯に知らない番号から電話が入ります。
電話に出ると、久しぶりお義兄さん、覚えてる?と話すその相手は睦月でした。
電話を切ったあと、家を出ようとするカズに爽は寺嶋に会いに行くのは危険だと言います。
しかし、自分の問題だから一人で行くと家を出ていきます。
寺嶋はカズに復讐するため、瑠衣は爽に復讐するため、お互いの目的を果たすために近づいてきたことが分かった爽。
爽は瑠衣の家に行き、玄関前で瑠衣に呼びかけます。
ドア越しに、爽は、カズとダメになるその瞬間まで妻としてカズを守ると言い、その場を去ります。
それを家の中で聞いていた瑠衣はお腹を抱えて笑っていました。
――――― 睦月と姉弥生は年の離れた姉弟でした。
弥生が結婚すると聞いた睦月は泣きながら嫌だと反対するも、弥生は大好きな人と結婚するのと嬉しそうに睦月を抱きしめます。
やがて弥生とカズの間に、駿という男の子が生まれます。
睦月は嬉しそうに、駿のお世話をします。
ある日カズが出ていったと、弥生が駿を抱えながら泣き崩れていたのを睦月は見つけます。
そしてしばらくしてから、お風呂場で自殺している弥生を、睦月と駿は発見してしまいます。―――――
家に帰った爽の携帯に瑠衣から守れるものなら守ってみたらというメッセージと位置情報のラインが届きます。
それを見た爽は慌てて、その場所へ向かいます。
その場所は、弥生のお墓の前でした。
既に到着していたカズは弥生が死んだことをそこで初めて知ります。
するとカズの背後にナイフを持った睦月が立っていました。
睦月は、カズに捨てられた後、弥生は自殺したと言います。
そして睦月は駿と電話でのやりとりを録音したものを再生します。
睦月は駿に今から仇を討ちに行ってくると言うと、その人死ぬの?と尋ねる駿。
駿はどうしたい?と睦月が尋ねると、どうでもいい、僕はお母さんに会いたいと駿は言います。
駿は弥生が自殺した後、睦月としか話さなくなり、施設に入った後も、血がついていないのに毎日擦り切れるくらい洗っているのでした。
睦月はショックで立ちすくむカズの前に、週刊誌を広げました。
その記事には妻を自殺に追い込んだ不倫淫行やりたい放題というタイトルにカズのことが書かれた内容でした。
睦月は、今日ここで死ぬのでもいいし、明日この週刊誌が発売され、社会的にどうせ死ぬ、どっちか選べとカズに言います。
そこへ爽が急いでやってきました。
Episode23
弥生の墓前で座るカズの後ろでは寺嶋がナイフを向けて立っていました。
爽はやめてと言うと、邪魔するなと言う睦月。
ここにはカズのせいで死んだ姉が眠っているんだと聞いた爽は驚きます。
ちょうどよかったと弥生が父に書いた手紙を読むよう爽に言う睦月。
その手紙には大学時代からカズのことを知っていた弥生は、父親にカズとお見合いをさせてほしいという内容でした。
睦月は、弥生は駿を一人で育てると親からも反抗し出ていき、その後様子がおかしくなって自殺したと言います。
爽はもしかしたらカズと爽が結婚したから弥生が自殺したのではないかと言います。
睦月は母が死んだあとの駿は施設に行き、その後も母親のところへ行こうと何度も自殺未遂していると言います。
睦月はカズに立てと腕をひっぱった時、爽がやめてと間に入り、ナイフが頬をかすり、爽の髪が切られてしまいました。
爽を抱きしめながらカズは睦月の手首を掴むと、睦月は、姉と駿の人生を返せと言います。
手首を話したカズは俺を殺して気が済むなら好きにしたらいいが爽だけはもう傷つけないでほしいと訴えます。
もう地獄から抜け出せないからカズを殺しても別に何も変わらないと言う睦月に、それは違うと爽が言います。
姉弥生が自殺した後、辛い思いをしたけど頑張って立ち上がろうとしていたのは間違いないし、睦月をこんな風にしたのは私のせいでもあると言って爽は睦月に謝ります。
それを見た睦月は、爽と姉弥生が重なって見え、もうやめろと言ってその場を立ち去ります。
カズと爽は泣きながら二人抱き合います。
カズは爽に謝りながら、愛しているから別れようと言い、お互い逃げずに向き合っていこうと約束します。
それから家に帰った爽は、家の前で誰かが座っていることに気付きました。
それは秋山でした。
Episode24
秋山に離婚することにしたと言う爽。
瑠衣が原因で離婚する爽に申し訳なさそうに、秋山は瑠衣のことを話し始めました。
瑠衣は秋山の父親の再婚相手の連れ子で、家に来たのは8歳くらいでした。
瑠衣には腕にたくさんの傷があり、瑠衣の父親が瑠衣と母親に暴力をふるっていたから離婚したと、秋山の父親から聞かされていました。
しかし、本当は瑠衣は実の母親から暴力を振るわれていました。
秋山が高校生の時、秋山の父と瑠衣の母は離婚した後、瑠衣と秋山と秋山の父と3人で生活していました。
秋山の父親が亡くなった後は瑠衣と秋山は二人で生活をしていて、瑠衣は秋山のことをずっと好きで男として求めてきたが、秋山は断り、その後イタリアに単身修行に出かけ、つい最近久しぶりに会ったら別人になっていたと秋山は話します。
秋山に一度なついたものの、爽と付き合いだしてから瑠衣はまた秋山と口をきかなくなったという話を聞いた爽は、秋山を必要としていた時に爽に取られたから、そんなことを何十年も根にもっていたのかと思いました。
瑠衣は虐待されていた母親そっくりになっていき、もしかしたら母親よりも強くなることで自分を守ってきたのかもしれない、あとは俺がなんとかするといって秋山は爽の家を後にしました。
その頃、瑠衣は先生と呼ぶ人物と話をしていました。
パソコンで仕事をするその先生を後ろから抱きしめながら話をする瑠衣。
そして先生が仕事をする横のソファーでここで寝ていい?と聞き、瑠衣は朝方目を覚ましました。
先生の部屋を出た後、瑠衣は更衣室で白衣に着替えます。
そしてそのまま調剤室へと入っていきます。
ちょうどその時、瑠衣と同じ建物に爽が母のお見舞いに来ていました。

漫画『ギルティ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~』5巻の感想と考察
5巻では、衝撃が大きすぎて、私、かなりメンタルやられました。
まさか寺嶋が、カズの元妻の弟だったなんて、想像もつきませんでした。
カズを守ろうとした爽がとても強くてでも切なくて、やっと本当の夫婦になったけれど離婚することになったのが悲しいです。
確かにこのまま夫婦関係を続けることはできたとは思うのですが、カズが弥生のことや駿のことをこれから償っていくのには背負うものが大きすぎて、爽のことを考えるとやはり離婚した方がよかったんですよね。
そして瑠衣の過去も母親から虐待されていたんなんて壮絶な過去を送っていたことにびっくりしました。
でも秋山と当時付き合っていた爽に対して恨んでいるというよりまだ他に何かあるのだと思います。
瑠衣が調剤室に入っていった病院は、爽の母親が入院している精神医療センターということですよね。
瑠衣が爽の母親にも恨みをもっているとすれば、もしかしたら出て行った父親の不倫相手が瑠衣の母親だったという可能性もあるのではないでしょうか。
そんな繋がり方をしていたらさすがにメンタルがしんどくなって6巻は最後まで読めないかもしれません。
瑠衣が爽の母親に対して何か企んでいることがありそうなので、6巻でその謎が解明されて欲しいです。
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