漫画『ギルティ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~』は、2017年9月から講談社とまんが王国との共同プロジェクトとして、まんが王国にて独占先行配信されている丘上あい先生による人気漫画です。
2020年4月には女優・新川優愛主演でタイトル「ギルティ~この恋は罪ですか?~」としてドラマ化されるなど、大注目の作品です。
ギルティ4巻は、母が自殺をはかったと連絡があり、慌てて向かう爽と秋山。
その後も次から次へと、爽には悲劇が起きます・・・。
本記事では、『ギルティ』4巻のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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漫画『ギルティ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~』4巻のあらすじネタバレ
Episode15
精神医療センターから母が自殺を図ったと連絡が入り、慌てて爽と秋山は母のいる病室に向かいます。
暴れた母は鎮静剤でベッドで眠っていました。
母の無事を確認し、センターを出た後、爽と秋山が夜の海辺で話していると、カズから何度謝っても足りないが、爽がいないとダメだというラインが届きます。
それを見た爽は薄ら笑いを浮かべながら、これまでのカズの言葉、瑠衣の言葉、全てがフラッシュバックし、爽は自分のスマホを海に向かって投げます。
爽は、みんな自分のことばっかりでバカばっかりだと大声を出し、秋山に夫に浮気されて、相手は友達だったこと、夫は前結婚していて子どもがいたこと、若菜はそれを知っていたけど10年も黙っていたこと、そして今日は母親が自殺未遂、私が元彼と会ってるから天罰が下ったってことか、と笑い出します。
秋山は無言で海に入っていき、爽の携帯を海の中から見つけます。
防水機能で壊れていなかった携帯を爽に渡すと、いらないと爽はいいます。
秋山はこれがないと爽に連絡できないと言います。
爽は携帯がなくても、爽が辛い時はいつも秋山が来てくれるからと心の中で思います。
――――― 爽の父親が出て行った後、爽の母親は、爽に秋山と別れるように言います。
母と秋山とどっちを選ぶのか、秋山を選ぶなら自分は死ぬと言う母に、爽は秋山と別れるしかありませんでした。―――――
もう疲れたと涙が止まらない爽に、秋山は優しく抱きしめ、泣いてもいいからと言います。
その頃、瑠衣がカズの家を訪れ、ご飯を食べていないだろうからと食事を持っていき、家に上がり込み、二人は抱き合います。
Episode16
ショッピングモールをうろうろしていた爽。
突然、小さな男の子がアイスを持ったまま爽にぶつかってきました。
一緒にいた母親が謝りにくると、その女性は秋山の妻、子どもは秋山の一人息子けいたでした。
爽は秋山の奥さんと少し話をし、二人と別れます。
爽は2ヶ月生理がきていなかったのでトイレで妊娠検査薬をすると陰性に。
あんなに欲しかったカズの子どもができていなくてよかったと思い、秋山の息子けいたのことを思いだし、自分もあんな男の子が欲しかったと泣き出します。
その頃、カズは瑠衣の家を訪れ、また二人は深く愛し合います。
爽がこのままではいけないとカズに電話をしましたがカズは電話に気付きません。
二人の関係はまだ続いていました。
Episode17
カズから仕事が忙しくて電話がとれなくてごめんとラインがきます。
二人で話がしたいから時間を作ってほしいという爽。
二人は今晩いつものレストランで会う約束をします。
その頃、瑠衣は誰かに電話をし、計画を実行するよう指図をします。
夜になり、レストランで久しぶりに会う爽とカズ。
痩せたねというカズに、つわりがひどくてと言い、嘘だと言う爽。
爽らしくない冗談だねと、どこかほっとしているカズの表情を見て、爽は離婚してほしいと離婚届を出します。
ちょっと待ってというカズに、爽はカズに子どもがいるんでしょと言います。
私に子どもはいらないと思わせたくて浮気をしたのかと尋ねると、それは違うと否定し、カズは瑠衣のことはと話し出すのを聞き、二人はまだ続いていることを知ります。
浮気じゃなくなったんだ?と聞くと、わからないと答えるカズ。
その答えに、爽は怒りが抑えきれなくなり、フォークで自分の手を刺し、血だらけになりながらも冷静に、離婚届を書いておいてと言ってレストランを後にします。
みんな自分のまわりからいなくなった・・・。
フォークで刺した手の傷を見ながら爽は空しさでいっぱいになりました。
翌日夜は会社の送別会で、爽は酔っぱらってしまいます。
そんなに飲んだつもりはないのに、地面がまわるくらい酔いがまわる爽。
もうどうでもいいと思いながら、寺嶋に送ってもらいます。
爽が目を覚ますと、ラブホテルのベッドの上でした。
服を脱ぎ、下着姿で寝ていた爽。
何をしていたのか全く記憶がなく、そんな自分に嫌気がさします。
その頃、結は寺嶋に頼まれていた、爽が酔って寺嶋の膝の上で寝ている写真を寺嶋にラインで送ります。
Episode18
翌朝、仕事に行きたくないと思いながら、出社すると、みんなが壁の写真を見ながら騒いでいて、爽に白い眼を浴びせます。
何があったのか最初分からなかった爽は壁に貼られたたくさんの写真を見ると、昨日のラブホテルのベッドの上で下着姿で寝ている爽の写真や、寺嶋の膝の上で寝ている爽の写真が貼られていることに気付きました。
ショックを受ける爽に上司がやってきて爽を別室に呼び出します。
ホテルの中で撮った寺嶋以外にも外で写真を撮った人物がいると上司は言い、寺嶋がなぜこんなことをしたのか心当たりはないかと聞きます。
何も分からない爽は責任を取って会社を辞めると言います。
しかし上司は、責任を取るなら会社を今は休むよう言い、爽はしばらく休むことになりました。
会社を後にした爽に優希から電話が入ります。
会社を辞めた優希は地元の小さな出版社に今は勤めていました。
今朝の騒動を既に知っていた優希は、爽に謝らなければいけないことがあると言います。
カズに子どもがいることは聞いたと言うと、優希は、カズが最初に結婚してた時、優希の姉と不倫していたという事実を知ります。
爽はさらに絶望感に襲われ、優希からの電話を切った後、電車を待っていると、携帯が鳴ります。
旦那に不倫されてボロボロだと会社に言えばいいのにという瑠衣からのメッセージがきました。
前を向くと、爽が待っているホームの向かい側に瑠衣が、会社で貼られていた爽の下着姿の写真を持って立っていたのでした。
その頃、ラブホテルに結と寺嶋がいました。
結は薬を爽に飲ませて、あんな写真を撮って貼りだして本当にバレないのかと寺嶋に聞きます。
寺嶋は爽がいない間、結が仕事で結果を出すチャンスだからと言います。
結はなぜここまで爽にするのか、あの薬は誰から送られてきたのかと聞くと、寺嶋はごまかしながら結と愛し合います。
爽は実家で湯船に浸かりながら、もうショックで涙すら出ませんでした。
もう消えてしまうからと、湯船にそのまま顔ごと沈め、自殺しようとすると、ちょうどその時若菜がやってきて爽を助け、ビンタをします。
Episode19
携帯に電話しても出ず、会社に電話すると休んでると聞き、家にやってきた若菜のおかげで、爽は一命を取り留めました。
若菜に全てを話します。
若菜はカズを手に入れたいからと言ってそこまでするのは何か他に原因があるはずだと言うも、爽にとっては何もわからないままでした。
その頃、バー「チートン」のバイトの女の子未来(みき)が最近爽も瑠衣も来ないとマスターに言うと、事情を知っているマスターの様子がおかしいことに気付き、何があったのか知ります。
みきは、瑠衣がものすごい勢いで初対面の爽に近づいていくのがおかしいと思っていたと言います。
さらに、爽を心配してやってきた爽の会社のバイトの男の子寺嶋を以前見たことがあると言います。
雨の日、チートンの前で寺嶋と瑠衣が仲良く話していて、急に瑠衣を突き飛ばして去っていく時寺嶋が笑っていたとみきは言います。
その頃、爽はカズに電話をします。
いつ瑠衣に出会ったのかと聞くと、今年の6月と答えます。
爽は、瑠衣と出会った後、意図的にカズに近づいていると話し、気を付けた方がいいと忠告します。
その時爽は、以前瑠衣の家で卒アルを見たら真っ黒に顔写真が塗りつぶされているページを見たことを思い出します。
翌日若菜に付き添ってもらい、その学校の図書室へ行き、卒アルを見ることにしました。
卒アルのページを開いて見た爽は、絶句して卒アルを落としてしまいます。
黒く塗りつぶされた顔写真の名前は「秋山瑠衣」と書かれていて、過去の記憶が蘇りました。
―――― 高校時代、秋山のお父さんのラーメン屋さんで秋山とラーメンを食べていた時、店の奥から小さな女の子を二人を見つめる視線を感じたことがありました。
暗い顔でこちらを見る女の子に、誰と聞くと秋山は気にしなくていいと、何も触れなかったので、爽もその一度だけ見た少女の存在を忘れていました。 ―――――
その頃、秋山の店に、瑠衣がやってきました。
久しぶり、お兄ちゃんと。

漫画『ギルティ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~』4巻の感想と考察
4巻では、衝撃の展開ばかりで、爽に感情移入すると、もう辛くてたまりません。
カズと瑠衣がまだ続いているのが本当に腹が立ちます。
カズのだらしなさに正直引いています。
爽は離婚を切り出して正解だと思います。
カズと別れたとしても瑠衣の爽への攻撃が止まらないのが本当に怖いです。
まさか瑠衣と寺嶋がグルだったなんてびっくりしました。
結もグルだけれど、寺嶋のことが好きで、好きな人の言うことに従っていただけという感じですね。
そして瑠衣が秋山の妹だったのも衝撃でした。
瑠衣は子どもの頃から、兄の秋山と交際していた爽のことを恨んでいたということでしょうか。
でも秋山と結婚したのは違う人なので、爽のことを恨む必要はないのでは。
それとも、チートンで出会った爽が嫌いで、爽のことを調べていると、あの時兄と付き合っていた女だと知ったから、過去の恨みがぶり返してここまでひどいことをしたのでしょうか。
そうなると、寺嶋は瑠衣と本当は付き合っていて、瑠衣が指図する通りに動いていたのかもしれません。
秋山は瑠衣が爽の旦那の不倫相手だということはまだ気付いてないでしょうし、次の5巻で知ることになった後、秋山は爽になんて話をするのかが気になります。
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