漫画『ギルティ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~』は、2017年9月から講談社とまんが王国との共同プロジェクトとして、まんが王国にて独占先行配信されている丘上あい先生による人気漫画です。
2020年4月には女優・新川優愛主演でタイトル「ギルティ~この恋は罪ですか?~」としてドラマ化されるなど、大注目の作品です。
ギルティ2巻は、元彼の秋山と偶然再会した爽。
爽と秋山の関係はどうなるのか。
そして不倫をしている夫カズのことを爽は信じることができるのか・・・。
本記事では、『ギルティ』2巻のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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漫画『ギルティ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~』2巻のあらすじネタバレ
Episode6
元彼の秋山との再会に一瞬動揺する爽でしたが、その後は仕事をてきぱきとこなし、撮影を無事に終わらせます。
秋山の作った撮影用のピザを食べた爽は、想像以上に美味しいと言って全部食べてしまいます。
高校時代と変わらぬ爽のがっつき具合に驚くも、実は爽たちはお店に来る前に牛丼を食べてきていたことを知った秋山は、あの頃と全く変わらない笑顔を見せます。
その夜、秋山に会って動揺した爽はいつものバー「チートン」へ。
そこへ瑠衣がやってきて、爽が元彼と会ったことを話します。
瑠衣は結婚していても他に好きな人ができたら別にそれはそれでいいと言うと、爽は絶対ないと否定します。
その夜、爽が家に帰ると、夫カズがケーキを持って待っていました。
今日は爽とカズの「出会った記念日」。
すっかり忘れていた爽は謝りながらも、カズと一緒にベッドに入ります。
秋山に一瞬動揺した自分を戒めながら、爽はカズが不倫してるなんて疑う自分が馬鹿だと思いました。
別の日、琉衣の家にはカズが来て、二人は愛し合っていました。
そろそろ帰ろうとするカズを引き留めて、再び愛し合う二人。
その頃、秋山から「お前、この前店にマフラーを忘れていっただろ」と電話がかかってきました。
――――― 「お前」って呼ばないで
私のことをお前と呼ぶのは秋山だけ ―――――
Episode7
――――― カズと瑠衣が出会ったのは雨の日。
瑠衣が男ともめて突き放された時、琉衣のスマホが落ち、そのまま去ってしまったのでスマホを持っていると翌日瑠衣から電話がかかってきて、二人は飲みに行くことになりました。
そこから二人は関係を持ってしまった ―――――
爽は職場の飲み会の後、まだ飲み足りないと思い、琉衣に電話をします。
瑠衣は家に来るよう誘うのですが、隣にいるカズに、これからお客さんが来るからと言って帰らせます。
初めて瑠衣の家に行った爽。
手土産に、カズが記念日にケーキを買ってきてくれたけれど食べきれなくてと、それを瑠衣と一緒に飲みながら食べることに。
しかし、瑠衣が歩いたり、爽に抱きつきたりする度にふわっと香る匂いに、爽はなんだか違和感を感じていました。
翌日夜、チートンに瑠衣と行くと、マスターがケーキを用意してくれていました。
それを見て瑠衣が昨日爽が、出会った記念日で旦那さんが買ってきて残ったケーキを一緒に食べたと話します。
その時爽は「出会った」記念日ということを誰にも言ってないのに、瑠衣がそれを知っていたことに驚きます。
瑠衣の部屋にいた時、妙に落ち着く感じの違和感があったことが蘇ってきたのでした。
Episode8
もしかしたらカズの不倫相手は瑠衣かもしれない。
そんなことを考えていて1日中ぼーっとしていた爽。
すると後輩の結(ゆい)が早退したために、秋山のお店の特集の取材を爽が代わりに行くことになりました。
秋山のお店に行くと、新メニューを食べてほしいと出され、爽は食べて感想を伝えます。
高校時代、ラーメン屋をしていた秋山の父は、新メニューができるといつも爽に食べさせていたことを思い出し、父親は爽の舌は信用できると言っていたと秋山は話します。
それを聞いた爽は誰でも信用するもんじゃない、と言うと、秋山は、爽は昔からいつも人を信用していなくて愛想笑いするから疲れると思う、それなら最初から思った通りにすればいいのにと言われます。
爽は秋山に言われた言葉でなんだか気持ちがスッキリしました。
秋山の店を出た後、チートンの店長から今からお店に食べに来てほしいとラインが入ります。
秋山に言われた「思った通りにすればいい」という言葉を思い出しながら、爽はチートンの店長に瑠衣は来てるかと尋ねます。
すると瑠衣に連絡したけれど今彼氏と一緒にいるから行けないと言われたと店長から返事がきます。
それを見た爽は、カズから今日は22時くらいに帰るという連絡がきていたのを見た上で、瑠衣に今から家に行っていいかというラインを送ります。
すぐに既読になり、琉衣から22時ならいいと連絡がきたのは21時13分。
それから爽は瑠衣のマンションの前に行き、隠れて見ていると、瑠衣の部屋から夫カズが出てくるのを目撃してしまいます。
カズと瑠衣がキスをするところも見てしまい、爽はショックでその場に立ちすくんでしまいました。
Episode9
瑠衣とカズの不倫現場を目撃してしまった爽はショックのあまり、家には帰らず、若菜に連絡をして泊めさせてもらいます。
号泣しながら若菜に全てを話した爽。
若菜はあのGPSは瑠衣が仕込んだに違いないと言います。
そんな時、爽と同じ会社でバイトの男の子、寺嶋から心配の連絡が入ります。
それから若菜の家を出た爽はチートンの前で寺嶋とチートンの店長に会います。
チートンで寺嶋と爽は話した後、二人は店を出て別れます。
すると、一人歩いている爽に、瑠衣が声をかけてきました。
爽は瑠衣を見るなり、今までの怒りがこみあげてきて、今まで可愛い声を出して私と旦那に近づいてきたんだと言います。
すると大声で笑い出す瑠衣。
そして瑠衣は爽がそんないい女を演じてるから旦那が外で女を作るんだ、自分は欲しいものは必ず手に入れる、不倫だろうが、既婚者だろうがそんなことはどうでもいいと言い放ちます。
今まで見たこともない瑠衣の表情、そして恐ろしい言葉。
瑠衣の本性を知った爽は怒りの頂点を越えてしまい、笑いさえ起きてきました。
瑠衣はさらに続けて、元彼と再会して喜んでいた爽は心の浮気じゃないのか、体の浮気と心の浮気とどちらが罪なのかと問いだします。
鳴かぬ蛍が身を焦がす~37.8℃~ 特別読み切り
爽が退社し、歩いているとどこからか金木犀の香りがしてきました。
香りと共に思い出される、バイクのエンジン音や蛍の群れ、そしてあの人の記憶が。
――――― 高校時代、爽と秋山は付き合っていましたが、爽のことは「おまえ」、言葉で「付き合おう」や「好き」とはお互い言ったことがありませんでした。
爽の母親は、父親と顔を合わせるとケンカをしていて、精神的にもとても不安定だったので、母親が泣きながら怒って爽に文句を言ってくる時は、母の怒りが収まるまでひたすら母の話をを聞くことしかできない高校生活を送っていました。
家庭でストレスを感じていた爽にとっては秋山との時間がとても幸せでした。
秋山のバイクに二人乗りして下校した日の夜、爽の父と母はまた大喧嘩をし、母は爽の部屋に入ってきて家を出るから荷物をまとめるよう言います。
そこへ父がやってきて爽を巻き込むなと怒鳴ると、母は父に荷物を投げつけ、指図するなと言います。
その瞬間、母が、秋山からもらった大事なクマのキーホルダーを踏みつけてしまい、クマの耳が割れてしまいます。
それにショックを受けた爽は泣きながらなぜこの家に生まれてきたのだろうとキーホルダーを強く握りしめていました。
その時、家の前でバイクのエンジン音が聞こえます。
慌てて出ていくと、そこにいたのはバイクに乗った秋山でした。
秋山は「呼ばなかった?」と爽に言い、泣いている爽を優しく抱きしめます。
二人はそのままバイクに乗り、秋山に連れられてきた場所には、たくさんの蛍が飛んでいてとても幻想的でした。
初めて蛍を見た爽に笑顔が戻りました。
二人は蛍を眺めながら話をし、なぜ家に来たのかと尋ねる爽に、親ともめていると思ったから迎えに来たと秋山は言います。
家が大変だけれどそれでも強くいようとしている爽のことが、晴れた空に曇り空を見ているような顔だったからと、言葉を詰まらせながら、照れ臭そうに頭をかく秋山。
はっきり好きと言わない秋山に、爽は胸がドキッとします。
翌日、学校の屋上で涙を浮かべながら空を眺めていた爽に、秋山はさぼろうといって声をかけます。
爽は「私のこと好き?」と秋山に聞くと、秋山は爽に優しくキスをし、「聞こえた?」と言います。 ―――――
口に出さないけれど、いつだって爽のことを深く想ってくれている秋山のことを、爽はカズと結婚した後もどこかで当時のことが忘れられないでいました。
爽は主婦向け雑誌の「忘れられない恋」特集の編集を担当した時、爽と秋山のことを文章にすると、上司からとても褒められ、爽は20年経ってまた秋山に助けられたと思います。
そんな爽の机の上には、秋山からもらった大事なクマのキーホルダーが置かれていました。

漫画『ギルティ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~』2巻の感想と考察
2巻では、ついに瑠衣の本性があらわれましたね。
爽が問い詰めた時、普通だったら動揺して、奥さんに謝るとか、知らないふりをするとか、そんな反応になると思うのですが、そんなの一切なかったですね。
瑠衣の本性が怖すぎて、読んでいて若干引きました。
瑠衣のこと大好きだった爽にとっては、夫が不倫していたこともショックだし、大好きな友人が、これまでの知っている友人とは全く別の本性が現れたこともショックだし、きっとショックすぎて怒りがピークに達して笑いすら起きてましたが、人によっては失神するレベルだと思います。
瑠衣は最初から爽にバレてもいいと思って不倫していたということですよね。
今回爽が疑いだしたからバレたものの、爽のような素直でまっすぐな人がいつまでたっても疑うはずはないので、GPSを仕込んだのは、爽の行動を監視するためだけじゃなく、不倫に疑いを持たせるためだったのかもしれません。
それだったらさらにめちゃくちゃ怖いんですけど。
3巻ではそのあたりも分かってくるかもしれません。
瑠衣の本性が出て衝撃が強い分、次の読み切りのストーリーは、爽と秋山の高校時代の話で、なんだか心温まる感じだったのが救われました。
高校時代の秋山がかっこよすぎますよね。
好きとか言葉には出さないけれど、秋山の言動全てから愛されていると分かるので、高校時代からこんなことができる秋山は、爽にとってとても大切な人だったというのが分かりました。
爽の家庭環境も大変だったのですね。
普通だったら思春期なので、家出をしそうなものの、母親の、夫に愛されたいという欲求のはけ口になってあげていたことが、普通の高校生とは違って爽も大人だったんだなと思いました。
そんな大人な二人だからこそ、惹かれあったのかもしれませんね。
3巻では不倫がバレた瑠衣が次にどんな行動を起こすのか、そして爽はカズに不倫のことをどうやって問い詰めるのか、これからの展開が楽しみです。
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