2020年3月11日発売の週刊少年マガジン2020年15号で、『XEVEC(ゼベック)』5話が掲載されました。
ゼベック5話は、妨害してきた宗厳を撃破した鎮馬ですが、今度は士郎が仲間を引き連れて現れました。
しかも宗厳がビルの解体工事の知らせをXEVECに承認させていたので、ほぼ逃げ場がない状況になっていたのです。
次々と特権を繰り出して襲ってくる士郎の部下達に、鎮馬は自らの特権を使って何とか凌いでいき、ブラウザーも傍観者として助ける気はありません。
鎮馬は自らを犠牲にしてでも深月を助けようとしていたので、死なれたら暇潰しが一つなくなるという形でブラウザーが助けるのでした。
本記事では、ゼベック5話『接敵干渉』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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ゼベック5話のあらすじネタバレ
何とか宗厳を撃破した鎮馬達の前に士郎達が現れたのを映像を一人の男が飲み物を飲みながら見ていたのです。
彼はこれは大ピンチだと愉快そうに言いながら、鎮馬に対してカッコつけて弱者の味方をするからこのような目に遭うんだと侮蔑の言葉を投げかけました。
そして士郎の姿を見た深月は姉が命を落とした時の事を思い出し、怒りを露わにして彼の名前を叫びながら近づこうとしたのです。
そうしたらマンションにあるテーブル等の物が宙に浮いて鎮馬達に命中すると共に身動きを取れなくさせました。
士郎は近づきながら深月の恨みには興味ないが、シムラ文書には興味があると言って大人しく文書を渡して町から出ていかなければ、姉と同じ運命を辿ると脅したのでした。
深月はこれは姉から託された大事なものだから渡す気は無いが、このままではどうしようもないと思っていました。
そんな中、鎮馬は緊急避難のために創成権の解放をXEVECから許してもらい、巨大なメカの手を生成して自分達の動きを止めているテーブル等の物を破壊したのです。
深月に対して契約したのにここで諦められたら契約違反になると鎮馬は言うも、彼自身既にボロボロでありました。
そんな中、士郎は現実を知れと言って指を鳴らすとマンションが崩れ始めていたのです。
これは宗厳が管理権を奪われる前にビル解体工事のお知らせをXEVECに申請していた事であり、開始は5分前で速やかに退去しないと自己責任になると言うものでありました。
ビルそのものが必殺領域なので深月はどうすればいいのかと言い、鎮馬はもう自分達に住民権が無いから脱出するしか手が無いと言ったのです。
しかし、士郎はそうはさせまいと特権を使って瓦礫を操って鎮馬達に向けて飛ばし、彼らは辛うじて回避しました。
鎮馬はナノマシンで物体を持ち上げていて、能力の全てにおいてA等級特権かと心の中で思いながら再度メカの手を生成しましたが、士郎の部下の一人がメカの手を破壊したのです。
メカの手を破壊した部下は戦闘サイボーグだったのでありました。
この事に深月は動揺していると警告のメッセージが出現したと共に遠くからレーザーが飛んできて、彼女は辛うじて回避したのです。
レーザーを放ったのは銃火器を扱う特権を持ったツインテールの少女でありました。
これにも動揺している深月の近くにあった枯れ葉が斬れたので、鎮馬は彼女を庇うと手に傷を負ってしまったのです。
今のはイケメン風の男性によるナノマシンコーティングによるステルスの特権でありました。
深月はブラウザーに頼めないのかと聞くと、鎮馬はブラウザーは常に傍観者であり、人が弱っているのを安全圏から見て楽しむ悪趣味な男だと言い放ったのです。
完全に打つ手なしで絶望しかける深月に士郎達は自分が引き付けておくから、深月はさっさと通用口から逃げるように促します。
深月はどうして自分のためにそこまでするのかと言い、映像を見ていたブラウザーも赤の他人のために命を落とす気かと驚いていた。
そうしたら鎮馬は守ると決めたものは何があっても守るとあの人に誓ったと口にしたのです。
そんな中、ブラウザーは暇潰しが一つ減ると言う理由で鎮馬達の自由行動権を剥奪しました。
ゼベック5話の感想と考察
宗厳を倒したのに続けて士郎達が現れましたので、万事休すかなと思いましたが間一髪でブラウザーが助けに来てくれて良かったです。
ブラウザーはかなり悪趣味で捻くれた感じがありますが、得にならないのに何だかんだ理由をつけて助けると言う優しさがあるのではないかなと思いましたね。
次回6話はブラウザーが鎮馬達を自分の部屋へと連れていくのではないかと思われます。
弱っている人を見てその人本来の本質を見ようとする悪趣味な男ではありますが、助けると決めたら何だかんだ理由をつける事で助ける者なのでしょう。
それに鎮馬と深月の自由行動権を剥奪したのは宗厳や士郎の部下達との戦いで少なからずダメージを受けていますので、彼らに無理をさせないようにすると言う彼なりの優しさなのだと思われます。
対して鎮馬達と同じように自由行動権を剥奪されている状態の士郎達は動かず、仮に振りほどいたとしても一時撤退をするのではないでしょうか。
ブラウザーは自室に引きこもっており、それは裏を返せば慎重だという事にもなり、士郎とその部下達の特権やそれに対する対策も立てている可能性があります。
そうでなければ鎮馬達を助けようとはしないはずであり、士郎達もそれを感じて徹底するのではないでしょうか。
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