2019年12月9日発売の週刊ヤングマガジン2020年02・03号で、『1日外出録ハンチョウ』62話が掲載されました。
『1日外出録ハンチョウ』62話は、外出時の監視役・通称『黒服』でお馴染みの宮本に彼女が出来たという話題で、地下作業場でも盛り上がります。
そして、12月24日というカップルが楽しむ日に一日外出により解放された大槻を監視するのは……宮本でした。
あんなに浮かれていたのに何故か……。
本記事では、『1日外出録ハンチョウ』62話『聖夜』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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1日外出録ハンチョウ62話のあらすじネタバレ
ページ一面に『速報!』の文字から始まり、アニメ化か実写ドラマ化の宣伝かと思わせておいて本編スタートです。
黒服宮本に彼女が出来た事を知り、大槻達もおめでとうございますと祝福します。
大した事じゃあないんだけど、と宮本は気取りつつ写真を見せたり外出中や地下労働場でも、彼女へのプレゼントを考えたり、貰った物を身に着けていたりと浮かれてる様子です。
そして、12月24日に解放された大槻は街中を見てクリスマスイヴという事に気付きます。
今頃宮本さんも彼女さんと……なんて考えている横から、起きたかと声を掛けたのはその宮本です。
帝愛はブラックだから休みなんて貰えなかったのかと、大槻は気を利かせ尋ねますが、宮本からはただ一言。
『別れた』
との事です。3度も言いました。
せっかく外出出来たというのに、クリスマスを前に別れた宮本と二人の空気はとても重いです。
道中、以前の外出で通った際に彼女にプレゼントを買った店の前を通ると、宮本は付き合って2週間で上着をプレゼントしたことが重かったのかな……と聞きますが、大槻は答えられず。
その後も、元カノと入ったイタリアンだ。などと街中を歩きながら言う宮本。
オレの事は良いから外出を楽しんでと、そんな状況で言ってくれる宮本ですが、もう面倒くさいと大槻は宮本を呑みに誘います。
カップルの賑わうイルミネーションで華やかな駅前から、カップルの寄り付かないサラリーマンがはびこる路地裏の商店街へ、大槻は連れ出しました。
クリスマスという事もあり、鶏料理専門店に入った二人。
焼酎の薩摩維新と鶏刺しの三種盛りという、クリスマス感の無いメニューに宮本は不満そうにターキーだろとボソリ。
しかし食べてみれば鶏も焼酎も美味しい。
追い打ちでやって来たのは骨付きモモの炊き鶏。
鶏ガラソースを掛ければ、熱した鍋の発する音・湯気に身を乗り出しています。
そんな鶏や焼酎の効果もあって、数十分後にはすっかり酔ってなんでも話す宮本が完成していました。
別れた理由について、特に何も無いけれど趣味を共有したいかどうかなど小さな事の積み重ねだったなど、もう止まらない様子です。
そして、結婚も考えていると言った宮本に対し、全然考えられないかな~と返した彼女。
じゃあなんで付き合ってんの!? と宮本は更にヒートアップして行きます。
そんな思いを吐露した所で、当てつけのような感傷モードだった宮本も少し回復し、二件目のスナックでミスチルの『乾いたkiss』を熱唱。そして『Over』『CROSS ROAD』と歌いすっかり機嫌も直った模様。
男二人の夜は、雪も舞うクリスマスになりました。
1日外出録ハンチョウ62話の感想と考察
今回のお話はあるある系ですね。
よくクリスマスや夏祭りなどイベントに向けて彼氏彼女を作ろうとする人もいるようですが、肝心なそのイベントまで辿り着けなかったパターンです。
大っぴらに自慢したくはないけど自慢したい、話を聞いて欲しいっていう宮本みたいな人、周りにいませんか?
スマホで彼女と二人で撮った写真を待ち受けにしていて、いつもは画面を消してテーブルに置いておくのに敢えて画面を点けたままテーブルに置いていたり。
右手で煙草吸ったりジュース飲んだりするくせに、ペアリングのある左手でやるようになったり。
実際いたので、描写されていない日常の宮本の様子がよくイメージ出来ました。
そこから別れるとダメージも大きい分、発言がいちいちあてつけがましいんですよね。
宮本が服屋さんやイタリアンの前で話したところで大槻は呑みに誘いましたが、このまま歩いているともっと続いたのでしょう。
そんな男に楽しんでって言われても楽しめるか! と(笑)
この時の気を使った宮本の顔は本当に、心から楽しんで欲しいと思っていたように見えるのですが、大槻からすれば無理な話です。
焼酎の薩摩維新というチョイスが、大槻流石だなと思いました。
3話前の話が前振りになっていますね。
個人的にミスチルは聴かないのですが、よく恋愛中も失恋中もミスチルの曲は歌われるような気がします。
カイジ本編もしたが、『男二人』は面白いですね。
今週号は合併号なので、次回は年明けのようです。
新年ネタはどんなものになるのか楽しみです。
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