漫画『ギルティ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~』は、2017年9月から講談社とまんが王国との共同プロジェクトとして、まんが王国にて独占先行配信されている丘上あい先生による人気漫画です。
2020年4月には女優・新川優愛主演でタイトル「ギルティ~この恋は罪ですか?~」としてドラマ化されるなど、大注目の作品です。
ギルティ1巻は、結婚して10年、共働きの爽(さやか)とカズはいつまでも仲の良い夫婦ですが、カズは不倫をしていました。
その相手は、なんと爽の飲み友達。
ひょんなことからカズの不倫を疑い出した爽ですが、そんな時、爽は偶然元彼に再開します・・・。
本記事では、『ギルティ』1巻のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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漫画『ギルティ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~』1巻のあらすじネタバレ
Episode1
女性ファッション誌の編集部に勤める爽(さやか)は35歳。
夫カズは広告代理店に勤めていて、仕事以外は自由に過ごす二人。
結婚して10年経ち、今もラブラブ夫婦なのには変わらないけれど、爽はそろそろ子どもが欲しいと思っていました。
しかし、優しくて完璧な夫はいつも避妊をするので、爽も子どもはいらないフリをしないといけませんでした。
そんな夫への小さな苛立ちを抱えた時、爽が気晴らしに行くのは決まっていつものバー「キートン」。
バーに行くとそこには、飲み仲間で爽にとっては何でも話せる友人の瑠衣(るい)がいました。
久しぶりに爽と会うなり、琉衣は彼氏と会ったけれど居眠りされたから屋台に置き去りにしてきたと愚痴を言います。
爽は夫のことを知らない人だからこそ話しやすいと言って、子どもが欲しいけれど夫にはその気がないという夫婦の悩みを瑠衣に打ち明けます。
子どもが欲しいとはっきり伝えた方がいいと瑠衣に励まされ、元気を取り戻した爽。
早速家に帰った爽は夫に、子どもが欲しい、ずっと前からそう思っていたとはっきり伝えます。
すると夫は、なんとなくそんな気はしていたけれど、爽は仕事が楽しそうだから、と言います。
それを聞いた爽は理由は他にもあるはずだと問い詰めると、子どもは欲しくないとはっきり夫に言われてしまいます。
すっかり落ち込んだ爽は家を飛び出し、再び琉衣がいるバーへ行きます。
瑠衣に泣きながら抱きつき、いつまでも恋人同士でいたいから子どもはいらないと言われたと伝えます。
その時、琉衣の携帯に着信が入ります。
ケンカした彼氏からの着信だから出てあげてと爽が言うと、今は爽のことの方が大事だからと携帯の電源を切ります。
そんな瑠衣の行為が爽にとっては嬉しくて、もう大丈夫だと瑠衣にお礼を言って爽は笑顔で帰っていきました。
その後、琉衣が自宅へ帰ると、インターホンが鳴りました。
玄関を開けると笑顔で立つ彼氏の姿。
瑠衣の彼氏は、爽の夫カズでした。
カズは慣れた様子で瑠衣の家の中に入り、激しく愛し合う二人。
何も知らない爽は、夜道をひとり歩いて自宅へ帰っていきます。
Episode2
爽が家に帰ると、夫はいませんでした。
気持ちがなんだか晴れない爽は、翌日もまたバー「チートン」へ。
すると瑠衣がやってきて、店員さんたちや瑠衣とみんなでワイワイ話していると爽は元気が出てきました。
チートンを後にし、琉衣と爽は二人で帰っていると、突然瑠衣から夫が一晩帰ってこなかったら浮気しているかもと心配にならないのかと尋ねます。
すると、それはないと笑顔で答える爽。
そのまま笑顔で二人は別れますが、爽を見ながら瑠衣は薄ら笑いを浮かべます。
それ以降、爽は夫カズとも今までどおり過ごし、たまに二人で外食したりして恋人のような夫婦でいられることを、これはこれで幸せだと爽は感じていました。
二人で外食をして家に帰った後、先に寝ていたカズを起こさないようにと物音を立てないよう歩いていたら爽は置いていたバックに当たってしまって、バックの中身が全部出てしまいました。
慌てて拾う爽は、見覚えのない小さなボイスレコーダーのような機械を見つけます。
間違えて持って帰ってきてしまったのかもと思いつつもよく見ると、それはGPS発信機でした。
どうしてこんなものが入っているのか、頭がパニックになる爽はふと、外食した時、チートンの名前が夫の口から出てきたことを思い出します。
カズには言った覚えのない店の名前。
もしかしたらこのGPSは夫が仕込んだものかもしれない、爽は頭が真っ白になります。
Episode3
翌日もGPSを見つめながら、まさか夫が浮気をするために、自分にGPSを仕込んだのかもしれないと爽の頭の中はいろんな思いがぐるぐると回ります。
そんな時、夫から接待飲み会で遅くなるというラインが入ります。
もちろんそれは嘘で、カズは瑠衣と一緒にいました。
爽は、疑い出したら止まらなくなる気持ちを一人では抱えきれなくなり、友人の若菜の家に行きます。
若菜はシングルマザーで、小学2年生になる女の子、恵那がいます。
恵那が寝静まった後、爽はGPSを見せて若菜に相談します。
若菜は、カズが浮気しているからGPSを爽のバックに仕込んでいたに違いないと言い切ります。
そして若菜は実はカズと爽が結婚する時からカズのことをあまり信用できない、平気で嘘をつきそうだと思ったと言います。
それを聞いて、さらに落ち込む爽は家に帰ってから、カズの帰宅を待ちます。
夜遅く帰ってきたカズに話があると言うと、疲れているからと真っ先に寝室にいくカズ。
爽はGPSのことを聞くことはできませんでした。
ベッドに横になっているカズに抱きつくも、おでこにチューだけで何もしてもらえない爽は、なんだか自分がとてもみじめになりました。
翌日、爽はカズが職場の近くに仕事でくると以前言っていたので一緒にランチしようと誘いますが、急な会議が入っていけなくなったと返事がきます。
それを見て、やってはいけないと思いながらも気持ちを抑えきれず、カズの会社へ電話をかけました。
すると、電話応対した相手から、カズは昼からの出社になっていると聞かされます。
その夜、爽はカズに、帰りが遅いのは本当に残業なのかと言ってGPSを見せます。
訳が分からないカズは、このGPSを持たせて自分の行動を監視するつもりかと爽に言います。
てっきりカズがGPSを仕込んでいたと思っていたので、爽は気が動転してしまい、会社に電話したけれど昼からの出社だったと、うっかり言ってしまいます。
それを聞いてカズは怒り出し、爽の言動に呆れてその場を立ち去ろうとしますが、爽は慌てて腕にしがみつきます。
怒ったカズは爽の手を勢いよく振りほどいた瞬間、爽の片目に手が勢いよく当たってしまいます。
――――― 爽は母の言葉を思い出しました。
結婚したら片目を閉じなさいと。―――――
爽は気付きます。
結婚した時から今まで10年間、カズのことは片目でしか見ていなかったと。
カズは手が当たったことを謝り、GPSを半分に割って壊し、寝室へと入っていきます。
GPSの通信が切断されたその時、パソコン画面を遠隔で見ていたのは、琉衣でした。
Episode4
仕事が終わり、同僚の優希とご飯に行くことにした爽。
爽は優希に不倫についてどう思うか尋ねると、以前は不倫なんて全くダメだった優希が、当事者の問題だと言うと、勘のいい爽はもしかして優希は不倫しているのではないかと言います。
誰にも言わないでと言う優希に、さらに勘のいい爽は相手が会社の人だと気付きます。
優希は結婚する気もないし、相手も奥さんを大事にするようになったからお互いいい関係だと言うと、爽は言わないけど賛成できないと言います。
爽と別れた優希は不倫相手と会います。
二人がキスをしているところを誰かが陰から撮影していました。
それは瑠衣でした。
優希と別れ、家に帰るとカズは昨日のことを精一杯謝ってきました。
午前中会社にいなかった本当の理由を聞くと、仕事のことで会社には内緒で動いていたと聞かされた爽。
嘘をついていないように思えるが、それが真実かどうかも分からない、もしかしたら知らなくていいのかもしれないと思うようになってきました。
翌朝、爽が出社すると、社内は朝からざわついていました。
何があったのかと聞くと、編集部のメーリングリストに、昨日優希と局長が密会している写真が送られていたのです。
一体誰がこんな写真を送ったのか、謎が深まる中、優希は爽を呼び出します。
優希は昨日爽に話した途端、社内にばらされたのでこのメールを送った犯人は爽だと言います。
爽は自分ではないと必死に伝えるも、優希に信じてもらうことはできませんでした。
爽は優希に信じてもらえないことが悲しくて、その夜泣きながらカズに今回のことを話します。
カズは爽の話を最後まで聞き、爽の気持ちを大切に受け止めます。
そして爽を優しく抱きしめ、そのまま二人は愛し合います。
翌日、爽は若菜に電話をし、カズが浮気しているかどうか真相は分からないが、優しくしてくれるなら片目をつむると言い、とりあえず悩みは解決したと伝えます。
すると若菜は悩みが解決したなら良かったといい、この間デパートで秋山慶一とその奥さんと子どもに会ったと話します。
秋山は爽が高校時代、本気で好きだった彼氏。
秋山の名前を聞いた爽は、胸の鼓動が鳴りやみませんでした。
Episode5
――――― 爽の母は、愛されたいという思いが人一倍強い人でした。
高校時代、爽が秋山と交際しているのを知った母は爽にこう言いました。
自分には爽しかいない、母か秋山かどっちが大事なのかと。―――――
休みの日、爽は母が買い物に付き合うよう言われているからとカズに伝え、出かけていきます。
カズは今まで爽の母親について何も聞いてくることがなかったので、爽は母親の現状を隠していました。
爽の母親は精神医療センターで入院していました。
20年くらい前、突然爽の父親が失踪し、そのショックで母は記憶喪失になり、20年前で記憶が止まっているのでした。
母の面会を終えて、自宅へ帰る爽。
爽が留守の間、琉衣が爽の家にあがりこみ、カズと愛し合っていました。
そして瑠衣が帰ったと同時に、家に帰ってきた爽。
一瞬動揺したものの、カズは何事もなかったかのように振る舞います。
翌日、爽が出社すると、撮影予定のお店がダブルブッキングで使えないというトラブルが起こりました。
慌てた他のメンバーが横浜で隠れ家的なイタリアンのお店を知っていると言い、急いでそのお店を予約します。
有名モデルを使っての撮影だったので、とりあえず場所は変更になったものの予定通り撮影ができると安堵しながら、イタリアンのお店に向かう爽たち。
お店に着くと、外観を見た爽は昔の記憶が蘇ってきました。
今はイタリアンのお店が、昔は秋山がいた思い出のラーメン屋さん。
緊張しながら店内に入ると、カウンターには、秋山がいました。

漫画『ギルティ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~』1巻の感想と考察
1巻から内容がハードです。
まさかの夫が不倫、それも不倫相手は自分の友達。
よくありそうだけど、一番しんどい関係ですよね。
カズは最低な夫だけれど、琉衣は爽の夫だと知っていて不倫しているのが一番たちが悪いです。
カズは、瑠衣と爽が友達同士ということは知らないのでしょうか。
これでもしカズも二人が友人だと知っていた上で、不倫していたなら本当に最低最悪な男です。
爽が素直でまっすぐな性格だからこそ、カズと瑠衣の関係が本当に腹が立ちます。
でも、カズは完璧に不倫がバレないようにしていることを思うと、爽のためには、このままバレないようにやってほしいところですね。
それと瑠衣の言動には謎が多くて、本当の正体がまだ分からないです。
なんで優希の不倫現場の写真を社内に広めたのでしょうか。
二人の仲を悪くさせる嫌がらせをしたかったのか、他に何か目的があるのか、謎です。
また、カズが不倫しているかもと少し疑った気持ちが生まれた時に、元彼の秋山に偶然出会うなんて、さらにドロドロの展開が予想されます。
どんなに純粋な爽でも、大好きだった秋山と今後仲良くなっていったらやっぱり不倫してしまうのではないでしょうか。
ギルティはW不倫漫画なのか、そのあとみんなバレてもっとドロドロになるのか、2巻は爽と秋山がどんな風になっていくのか楽しみです。
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