2020年3月2日発売の週刊少年ジャンプ2020年14号で、アグラビティボーイズ11話が掲載されました。
10話では、地球から新たな入植者が現れました。
グリスロウ・クラコフスキー、ヴォルク・カフペチ、アールシュ・ジャムワル、ルオ・イーヌオ、そしてアンドロイドの「リータ」です。
女性に期待を寄せるサガ、ババ、ゲラルドでしたが、残念ながらその期待は裏切られ、唯一女性の可能性を残していたリータがアンドロイドであることに非常に落ち込んだ様子を見せます。
そんな様子を見ていたグリスロウは三人がアグラビティボーイズであることをも居だして不快感を露わにしますが、到着したクリスに一目惚れしてしまうのでした。
本記事では、アグラビティボーイズ11話「Fior Di Latte」のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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アグラビティボーイズ11話のあらすじネタバレ
クリスの可愛いスマイル付きの自己紹介に即堕ちしてしまったグリスロウに気付かないまま、ヴォルクはアグラビティボーイズであることを思い出しながら慎重に交流を図ろうとします。
しかしグリスロウはクリスの手を握り、簡単に信じ込んで自己紹介をします。。
するとなぜか突然クリスが笑いだします。
訝しがるグリスロウに対して、クリスは「クリスとグリスロウってちょっと名前が似てないかな?ふふ、偶然だね!」と笑って見せたのでした。
思わず絶叫するグリスロウに船のメンバーたちも驚くばかりです。
「いやこれもうカップルじゃん!」とご乱心のグリスロウに思わず諭すメンバーでしたが、冷凍睡眠装置から目覚めたからという理由付けをされてしまいます。
そして改めてサガ、ゲラルド、ババが自信過剰ともとれるような形容詞を付けた自己紹介を終えるのですが、それに対してグリスロウの反応は薄いものです。
先にα・ジャンブローについていた彼らに会った時の心境を思い出し、さらにアグラビティボーイズであることを疎んでいた彼でしたが、クリスの存在にすべてを許した様子です。
紅一点とはまさにこのことだと納得しかけたグリスロウでしたが、ふと不思議なことに気付きます。
自由連合の中でも天才揃いの最強エリートチームとして名高いアグラビティボーイズは四人いる、さらにクリスが女子としてその一人としてカウントされていることに気付きます。
そこからグリスロウは残りの三人、先ほどから女子だなんだと叫んでいる山猿みたいな頭悪そうな男どもという評価を下しながら、この閉鎖空間に20年間、とそこまで考えたグリスロウは再び絶叫するのでした。
俺の純情を弄びやがって、この小悪魔が!とクリスを心の中でののしりながら怒りに震えています。
その拍子にたたきつけた拳を見とがめたクリスが、そっとその手を診せるように言います。
二人の距離が近くなり、鎖骨が見え、髪がすごくいい匂いで、そして、彼女はそんな女じゃないとグリスロウは改めてクリスへの想いを再確認したのです。
しかし、その次の瞬間に軽いボディータッチをするサガ、ババ、ゲラルドとそれに対して全く拒否反応を見せないクリスに再びグリスロウの心が閉ざされます。
天に召されたようなそんな恍惚とした表情から、石像のように固まった表情へと変化する自船のリーダーに思わずメンバーたちもたじたじです。
そして挙句の果てに「やつらは敵だ」と涙を流しながら宣言するのでした。
行動原理は分からないものの従うしかないメンバーたちを引き連れて船に戻ろうとするグリスロウでしたが、アグラビティボーイズが地球、と言った瞬間グリスロウ以外の面々の表情が変わります。
しかしそれ以上の会話を許さないグリスロウによって二つのチームは分かれることとなったのでした。
船内会議の後「アグラビティボーイズとの接触は全面禁止」と決まった直後に、クリスが彼らの船を訪ねます。
クリスはこの土地の病原菌に有効な薬を船の方針として持ってきました。
さらにクリスは仲良くなるために、温泉に一緒に入ろうとグリスロウを誘うのです。
アグラビティボーイズ11話の感想と考察
今回は一点だけ、気になる点が出てきましたね。
それは「地球というワードが出た瞬間のグリスロウ船のメンバーたちの反応」です。
グリスロウの宣言から。喧嘩別れすることとなってしまいましたが、それに対して無理に仲良くすることを強要するつもりはないのだとババにリーダーと呼ばれたサガは言います。
それに続けて「地球の荷物を別の星に持ち込むのは違う気がする」というワードも気になります。
第1話でもある通り、地球では大規模な核戦争が引き起こされて、そのタイミングでおそらく彼らグリスロウ達は地球をあとにした可能性が高いです。
ということは、地球の現状、そして彼らの目的もまた知ることができるでしょう。
もしかしたらいわゆる宇宙開発戦争的な発想で、グリスロウたちはやはり、自由連合という現代におけるアメリカのポジションとそれに対抗しうる勢力の出身なのでしょう。
そして大まかに見て、船員たちそしてグリスロウも、アグラビティボーイズ自体には大きな恨みやつらみを持っていることはなさそうです。
だからこそサガの言う「地球の荷物」というそれまでの立場や出身の違いによる2チームの対立はないものと考えてよいでしょう。
であれば、グリスロウ以下メンバーのあの反応は地球にまた別の想定外なことが起こっていると考えてしかるべきでしょう。
たとえば、彼らの船が出発した瞬間に地球が爆発したとか、そもそももう地球には人が残っておらず、命からがら逃げだしてきたとか。
ということはもう女子はいないということにもなりますし、再び、ジェナダイバージョンの登場ということにもなります。
これもゆるふわSFコメディの醍醐味なので、どどんとおかしなことが起こってくれないかなという期待もあります。
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