2020年2月27日発売の週刊ヤングジャンプ2020年13号で、『新サクラ大戦 the Comic』18話が掲載されました。
故郷に帰った傷心の天宮さくらは母の遺影の前で考えていた。
神山誠十郎はさくらを連れ帰ることは叶わず、遂に倫敦(ロンドン)戦が始まる。
さくらが不参加の状況で帝国華撃団に勝ち目はあるのか?
母の遺影の前でさくらが下した決断とは?
本記事では、『新サクラ大戦 the Comic』18話『さくらの決意』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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新サクラ大戦 the Comic 18話のあらすじネタバレ
天宮さくらを連れ帰ることが出来なかったことを神崎すみれ司令に報告及び謝罪を行う神山誠十郎に対し、神崎すみれ司令は「回復には時間がかかる」と判断します。
「さくらが夜叉の正体はやはり真宮寺さくらであり、二都作戦は彼女らの犠牲の元で成り立った作戦ではなかったか」と思っていると報告する神山誠十郎に対して、「早合点しない。『必ず全員で生きて帰る』が口癖のあの方がそんな作戦を立てるはずがない」と断言する神崎すみれ司令。
「帰ってこないと言うことはまだあちらで戦っているということ。だからみんなが帰って来た時の『家』を守る」と約束をしたのだと神崎すみれ司令は語ります。
帝劇はみんなの家、どこで戦っても必ず帰ってくるみんなの家。
神山隊長に「あなたは花組のみんなに『家』を作ってあげられるのか」と神崎すみれ司令は問います。
華撃団大戦当日、帝国華撃団と倫敦華撃団の開戦が間もなく始められようとしています。
倫敦華撃団のランスロットは「名前だけとは言え、あの帝国華撃団と戦えること」に落ち着かぬ様子を見せています。
開始残り時間10分となっても現れない天宮さくらを心配する帝国華撃団の花組の面々。
東雲初穂はじっと腕を組み、その腕に力を込めていました。
ゆっくりと近づいて来る靴の音。
戦線離脱した上海(シャンハイ)華撃団をヤン・シャオロンとホワン・ユイを見舞い、激励の言葉を受けた人物。
自分の夢を諦めず、大切なものを守る為に何をすべきか分かっている。
戦うのだろう。俺達の分も……
例え、夜叉の正体が真宮寺さくらであっても……
開始1分に迫り、全員に準備を頼む神山隊長と沈黙を続ける初穂。
足早に迫り来る足音に東雲初穂はただ一言「来た」と。
そこには息を切らし、「ただいま」と告げるさくらの姿がありました。
さくらに抱き着き、「遅いよ、バカ……」と告げる初穂に謝罪をするさくら。
「よく来てくれた」と喜ぶ神山隊長に謝罪しながら、「真宮寺さくらが誤った道を進むのであるならば、それを止めるのが私の役目。それが沢山のものを彼女から貰った私の彼女への恩返し」とさくらは告げます。
さくらが自身の機体を心配する中、司馬令士が試製『桜武』があると告げます。
『桜武』の性能は極端で、霊力の消耗が激しくてお蔵入りになっていた物、この機体は元々、真宮寺さくらの為に誂えられた試作機であることを告げられたさくらは唾を飲みます。
試合時間になっても姿を現さない帝国華撃団でしたが、倫敦華撃団のアーサーは耳慣れぬ起動音を不審に思います。
そこへ姿を現す帝国華撃団。
「待たせたな」と告げる神山隊長に対して、「宮本武蔵にあやかったつもりか」と返すアーサー。
見慣れぬ機体『桜武』に戦意を高揚させるランスロット。
『桜武』の中でさくらは表示されるモニター内容を確認しつつ、「自らの名と自らの機体名を名乗りながら参ります」と告げるのでした。
新サクラ大戦 the Comic 18話の感想と考察
神崎すみれ司令は二都作戦を大神一郎隊長が犠牲の上で立てた作戦ではなかったと断言しましたね。
「帝劇はみんながどこで戦っていても必ず帰ってくることの出来るかけがえのない『家』なのだ。その『家』を花組のみんなに、さくらに、神山隊長は作ってあげられるのかしら」との言葉は神山誠十郎の胸に響いたと思います。
迫り来る倫敦華撃団との試合10分前になっても現れない天宮さくらに動揺を隠せない帝国華撃団の花組のメンバー達でしたが、東雲初穂だけは沈黙を守り続けて、天宮さくらが参加することを固く信じているようでした。
さくらの回想における上海華劇団のヤン・シャオロンとホワン・ユイを見舞った時に掛けられた言葉が実に良かったですね。
戦うことを決意したさくらの前に用意された真宮寺さくら専用試作機『桜武』で倫敦華撃団を迎え撃つこととなった展開はこれぞサクラ大戦と言ったところでしょう。
『桜武』の性能は霊力の消耗が激しいとのことでしたので、瞬間的な爆発力には優れるものの、持久力には期待出来ない短期決戦型の機体と言ったところでしょうか。
倫敦華撃団も帝国華撃団との試合は意識していたことはランスロットが示していましたので、これより激戦の幕が開けられることは間違いないでしょう。
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