2019年12月23日発売の週刊ヤングマガジン2020年04・05号で、『賭博堕天録カイジ』337話が掲載されました。
『賭博堕天録カイジ』337話は、黒崎GMが語る今後の夢という不毛そうな会話の中、遂にカイジ達を追う術を見つけた遠藤。
一刻も早くキャンプ場から本部へ戻りたいところだが、黒崎GMは帰してくれず……。
本記事では、『賭博堕天録カイジ』337話『停留』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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カイジ337話のあらすじネタバレ
黒崎GMが語る今後の夢から、カイジ達が今逃走している方法がキャンピングカーではないかと確信した遠藤。
24億という大金を持ちながら、3週間もの間煙のようにこの世から消え、足取りが辿れない理由はキャンピングカーを手にしたからだと断定しました。
大量の金の保管、移動、宿泊。その3つをいっぺんに解決出来る方法はそれしか無く、コインロッカーや駅にビジネスホテルという自分達がこれまで捜索して来た捜査網は全てカイジ達にとって危険なだけで不要な施設であったと狼狽気味の遠藤。
そんな表情を、黒崎GMは心配そうにどうしたと声を掛けますが、遠藤の顔は一転して輝いています。
キャンプに連れて来てくれた事の感謝、そして、心が洗われ充電も完了しましたと告げたところ、すっかり気を良くした黒崎GMは、来週もキャンプにどうかと誘います。
しかし、一刻も早く帰って捜査を再開したい遠藤は断固拒否します。
どうせ大した週末じゃないしとと食い下がる黒崎GMですが、遠藤は反論します。
40越えた毎週キャンプしているような輩はクズ、人間の落後者とまで言いきります。
夏休みの中・高生じゃなく、働き盛りの社会の中核なのだからどんどん社会で働かないとと力説する遠藤。
今回のキャンプで充電されて半年は持ちますと、コーヒーを飲んで帰ろうと促しますが、黒崎GMは予定とは違うと帰らず。
戻ってきた黒服達は頼まれていた食材を持ってきました。
せっかく遠出していたのだからせめて昼ランチまで、と黒崎GMはまだまだ命の洗濯を薦めます。
川に足を浸して大自然に癒されろと言いますが、足止めされている事にストレスが溜まる一方です。
遠藤が持っている携帯電話では、この山奥というキャンプ場は圏外になってしまい本部との連絡も取れません。
難航していた捜査に、やっと一条の光が見えたというのに、川に入ったりスルメを焼いたりとまだまだ帰れません。
その頃、本部に残った部下たちは遠藤が黒崎GMに拉致されて丸1日なんの音沙汰も無く、携帯の電波も入らないという状況から凄惨な制裁が下されているのではないかと推測します。
制裁はありませんが、尚も川に浸り精神的には大分弱っている遠藤のストレスはまだまだ続きます。
カイジ337話の感想と考察
前回の不毛な会話からの閃きで、ようやく今週は捜査に戻るかと思いきや、もしかして黒崎GMは無能なのかと思うほどののんびりぶり。
重役に限って現場を理解しきれていないというのはどこの会社でもあるのではないでしょうか。
ただ、遠藤もカイジ達を捕まえる突破口が見えたと案を言えば帰れたのかもしれませんが、解決策が見つかったならもう大丈夫と尚更ゆっくりして行こうとなるかもしれません。
遠藤が帰ろうと言った時に、予定と違うと言ったコマを見て、あぁ、ここから制裁が始まるのかと思いましたが全く違いました。
今更そんな展開は無いでしょうが、つい期待してしまいます。
それが『帝愛グループ』であり『カイジ』ですから。
けれど、今回は本当に何の裏切りも無くただゆっくりとキャンプをして『命の洗濯』をするものであり、『命の選択』はありませんでした。
遠藤は最新のスマホとか興味無いタイプなのかと思いましたが、本部の人間もガラケーだったので、作品の年代的にスマホは無いのかと気付きました。
ちゃんと設定されていますね。
そもそも、作中ではカイジがワンポーカーで24億円を手にしてからまだ3週間しか経っていませんが、このワンポーカー編の1巻が2013年に発行されたので6年前です。
時代設定は6年前なのかと思いきや、実はこのワンポーカー編も『沼』との勝負から半年後くらいなので実はカイジの時代設定はもう十数年前で止まっているのではないかと思います。
なので、携帯電話がガラケーなのではなく、それがこの当時は最新なのかもしれません。
そして、部下たちの勘違いぶりもさすが遠藤の部下だなという感じで、笑いました。
『帝愛グループ』というものがいかに恐怖で支配している所なのかがわかる表現だとも思いました。
さて、次回は遠藤、カイジに迫ると予告にありますが……どうでしょうか。
予想では既にカイジはキャンピングカーも手放しているようにも思えますが、どうなんでしょうね。
次回が楽しみです。
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