2019年12月2日発売の週刊少年ジャンプ2020年1号で、鬼滅の刃185話が掲載されました。
184話では、地上に出た鬼殺隊、そして無惨の最終決戦が始まりました。
しかし柱は攻撃をすることができず、隊士達はそんな柱を守るために肉壁となって死んでいきます。
そして立ち上がろうとした炭次郎に異変が起きるのです。
無惨は攻撃に自身の血を大量に混ぜ、わずかでも息が残っている隊士を確実に細胞から殺していくという戦法を取っていたのです。
それと知らずに目に攻撃を受けた炭次郎は、顔面が大きくはれ上がり、仰向けで倒れていたのです。
それを見た無残は「竈門炭次郎は死んだ」と意気揚々と宣言したのです。
本記事では鬼滅の刃185話「匂いのない世界」のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
<< 前話 | 一覧 | 次話 >> |
鬼滅の刃185話のあらすじネタバレ
眠る禰豆子に呼びかける声がします。
それは炭次郎の羽織と同じ羽織を纏っている、つまり炭次郎と禰豆子の父、炭十郎でしょう。
その声は禰豆子に炭次郎の危機を知らせるのでした。
禰豆子はその声に目を覚まし、立ち上がります。
眠っているところを見守っていた鱗滝も思わずどう声をかけたものかと、ありきたりな言葉しか出ないようです。
次の瞬間、屋敷の扉を壊す音が響き、輝利哉を守っていた宇随と煉獄の父である煉獄槇寿郎の目の前を禰豆子と鱗滝が走っていきます。
おそらくこの際部屋の外か、輝利哉の部屋の中を守っていた宇随の妻の誰かがこの時扉を壊したのを確認しています。
槇寿郎はすぐに輝利哉に対して状況を報告し、指示を仰ぎます。
当然、輝利哉は予想外のできごとにパニック状態と言っても過言ではありません。
人間に戻す薬を飲んだとはいえ、禰豆子は鬼であり、無惨に操られて動いている可能性も否定できないからです。
太陽を克服した禰豆子が無惨の手に渡れば。もう無惨を止める手立てはないのです。
だからこそ、すぐにでも追わせるべきだと考えた輝利哉でしたがそれを止めたのは大きな手でした。
くいな達も指示を仰ぐ中、輝利哉は静かに追わなくていい、という指示をだしたのです。
それを聞いた周囲の人々は一斉にぎょっとしますが、輝利哉は涙をこぼしながら「父上が好きにさせろと言っている」というのです。
輝利哉の肩をそっと抑え「好きにさせなさい」という言葉を彼に与えたのは、他ならない、輝利哉の父である輝哉だったのです。
そして、禰豆子を追う鱗滝は、禰豆子の速さについていくことができません。
そして禰豆子の視界には行く先を指示する炭十郎の姿がありました。
それに従い高い崖を飛び降りていく禰豆子に、いよいよ鱗滝はその足を止めました。
人間に戻す薬が効いていないとも思えるその頑丈さに、鱗滝は嫌な予感が過るのでした。
一方、戦場ではいまだに膠着状態ともとれる一進一退の攻防が繰り広げられていました。
刀が折れ、柱三人がかりでもやっとである状況で、無惨の攻撃が三人に当たってしまいます。
せっかくみんながかばってくれたのに、と言いながら、甘露寺の体にとうとうその傷の影響が出始めます。
慌てて駆け寄ろうとする伊黒に、甘露寺は叫ぶのです。
自分のことだけを守って、と。
倒れ伏す甘露寺に無惨の攻撃が迫る中、それを止めたのは鎖付きの大きな鉄球です。
悲鳴嶼がようやくこの戦場にたどり着いたのです。
そして悲鳴嶼に意識を取られている中、無惨の頭に刃が食い込みます。
刃を一気に斬り下ろしたのは、不死川です。
かれはなにやら瓶入りの液体を投げ、それに気を取られた無惨は瓶を割ってしまいます。
不死川はシャボン玉をするように火を噴きこみ、無惨を炎に包みます。
小賢しい真似、という無惨の言葉の通り子供だましのようなその攻撃をしながら不死川は無惨をにらみます。
刀を使うまでもない、ぶち殺してやる、塵屑野郎、とい怒り心頭の様子です。
その様子を遠くから見ていた村田が、無惨の姿を目視し、家族の仇と走り出そうとしますが、それを押し留めたのは義勇でした。
炭次郎の介抱を、名指しで頼んだのです。
それにふと意識を戻された村田は炭次郎を引き上げ、医療班のもとへと連れていきます。
村田は大きく差がついたとは言え、義勇と同期であり、名前を憶えていてくれたことを泣きながら喜んでいました。
そこでようやく冷静になり、自分のできることをやろうとしているのです。
そして、青空がいっぱいに広がる中、炭次郎はただ立ち竦んでいました。
匂いがしない世界、そこで炭次郎は薪割り用の斧を持っていたのです。
鬼滅の刃185話の感想と考察
盛りだくさん、といったところでしょうか。
前回が戦闘続きでしたので、様々なキャラクターがかわるがわる出てくるのは少し楽しかったですね。
輝利哉と輝哉の絆と竈門家の絆、とても胸が熱くなりました。
おそらくこの二つが絡んでいるので、禰豆子が無惨に操られているということはないでしょう。
亡くなる前に輝哉が言っていた「繋がり」こそ鬼殺隊の強みなのですね。
そしてもう一つ、柱同士の絆、同期の絆は涙が出そうでした。
ピンチに駆けつけようとする伊黒を押し留める甘露寺と、それを守る悲鳴嶼、という構図はとっても見ていて嬉しかったです。
伊黒さんにとっては少し惜しかったかもしれませんが。
そして義勇と村田の同期組についても、義勇自身が錆兎を乗り越えたと言ってもいいでしょう。
突貫しようとしていた村田を押し留め、仲間を頼るということをした義勇に、私も村田さんのような顔になってしまいました。
あとは、死の淵で平和な世界にいる炭次郎です。
おそらくここで最後のヒノカミ神楽の習得をするとみて間違いないでしょう。
次回以降、炭次郎の覚醒が楽しみですね。
<< 前話 | 一覧 | 次話 >> |

