2019年11月18日発売の週刊少年ジャンプ2019年51号で、「鬼滅の刃」183話が掲載されました。
182話では、苦戦を強いられる冨岡と炭次郎の元に、恋柱の甘露寺と蛇柱の伊黒が無惨の元に到着しました。
これは愈史郎の助力であり、珠世を失ってなお彼は鬼殺隊の力となっていたのです。
琵琶の音で城内を自在に操ることのできる上弦の肆「鳴女」の視界を操り、対峙していた二人を死んだかのように見せかけることに成功した愈史郎の怒りが無惨の計画を焼き尽くしました。
本記事では鬼滅の刃183話「鬩ぎ合い」のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
<< 前話 | 一覧 | 次話 >> |
鬼滅の刃183話のあらすじネタバレ
琵琶の音が鳴り響く城で、同等の心の叫び声が響きます。
この緊張感のある中で、非常に面白いモノローグを突っ込んできたのは、恋柱の甘露寺蜜璃です。
今まで見たどの鬼よりも怖い、間合いに入らずんば即死せよ、などとおかしな語録を飛ばしながらも、なんとか攻撃する機会をうかがっているようです。
悲鳴嶼を「心細いから」という理由で早く来ることを願ったりするあたり、まだまだ彼女自身の余裕はありそうです。
そしてここで、謎の協力者鬼少年愈史郎の柱みんな死んだふり作戦、というのが明かされます。
甘露寺の服をつかんだのは、当然、愈史郎でした。
そして、見知らぬ存在に「だれなのー!」と騒ぐ甘露寺に、愈史郎はただ一言「馬鹿じゃないなら今すぐ理解して協力しろ」と言います。
その言葉に馬鹿じゃない、と我に返った甘露寺は愈史郎の言葉に耳を傾けます。
愈史郎は琵琶を扱う上弦の肆、鳴女を乗っ取り、支配下に置くことで無惨の脳をも支配することに至ります。
その間に柱を全員死んだと見せかけ、裏で戦力を集めて総力戦に持ち込むというのが彼の作戦です。
相も変わらず「かっこいー!」という少し抜けた感想をつぶやくものの、甘露寺はすぐにそれを助けるためにあたりを動き回ります。
これは無惨の意識を周囲に散らすことで、より愈史郎が無惨に有利になるようにするものです。
いわば、無惨と愈史郎による覇権の取り合いです。
大きく揺れ動く城の中で、重症の炭次郎はなんとか動く城に潰されないように動きます。
しかし、無惨の力は強大で、鳴女を支配している愈史郎の細胞ごと取り込もうとします。
その時、近くにいた隊士が自分を食べて力を上げる、ということを提案しますが、これを一喝し、愈史郎は人を食べることなく無惨に立ち向かうのでした。
その甲斐もあってか、動き出した冨岡、伊黒の存在に気付くことができなかった無惨はその攻撃を回避することができません。
それでも得意の再生力と伸びる腕で何とかしのぎ、彼らを始末しようと態勢を変えます。
そうすると、自然と愈史郎の方から意識が外れ、愈史郎はさらに無惨を乗っ取ろうと力を籠めます。
その時、鳴女の頭が破裂し、愈史郎の目論見が崩れます。
同時に城の崩壊が始まり、鬼殺隊の命が危ぶまれます。
無惨を乗っ取ることはできなくても、城を維持し、逃げる時間を作ることはできる、とあきらめずに愈史郎は鳴女の体に手を伸ばします。
急激な城の変形についていけないのは、その場にいた柱を含めた隊士全員でした。
技を斬り終わったあとの冨岡と伊黒の体はせりあがる部屋にたたきつけられ、炭次郎ももはや起き上がることすら難しい状態です。
その視界の片隅に、死んでいった隊士たちの亡骸が映ります。
炭次郎は力を振り絞ってその折れた刀を手に取るのでした。
一方、唯一動くことのできる甘露寺は一人でなんとか無惨を押しとどめようとします。
しかし、その実力差は明らかで、間一髪、と言ったところで、先ほどの炭次郎が持っていた折れた刀が無惨の脳天を突き刺します。
怒りに震える無惨に呼応してどんどん城は崩壊のスピードを上げます。
そして、瞬く間にそれは崩れ、決戦は城の外へと変化していったのでした。
鬼滅の刃183話の感想と考察
愈史郎の大活躍に、涙が止まりません。
珠世さんを失ったことで裏切る可能性が、などと考えていた自分が恥ずかしくなりました。
珠世の無惨を倒すという願い、そしてそんな願いを踏みにじって珠世を殺した怒り、その純粋すぎる気持ちによって彼は動いているのだな、と感じました。
何より、隊士が「俺を食え!」と言った時に迷う暇もなく一喝したその姿にはきっと珠世さんも喜んでいることでしょう。
また今回の扉絵が、善逸や伊之助、カナヲといった決戦最初期に鬼を打ち取ったメンバーがそろって決戦に向かう姿でした。
これに加えて失意の中でも立ち上がった柱二人が加われば何とか、朝まで無惨を外に釘付けることができるのはないかと期待しています。
これでお話がひと段落、もしくは完結してしまうのかと思うともう少し無惨には頑張ってほしい気もしますが、それとこれとはまた別のお話です。
今後も鬼滅の刃が楽しみですね。
<< 前話 | 一覧 | 次話 >> |

