2022年7月27日発売の週刊少年マガジン2022年35号で、『ダイヤのA act2』298話が掲載されました。
『ダイヤのA act2』298話では、前園が出塁し、降谷がバントでランナーを2塁に進めた状態で打席に立つ東条。
ベンチの作戦通り、成宮が投げてくるチェンジアップを見逃して、速いボールに手を出していきます。
しかし、成宮の球は衰えるどころから、ますます威力が上がっていたので中々前に飛ばせません。
そして成宮は渾身のボールを投げ込んできて、東条も来た球を打ち返そうとバットを振ります。
果たして、打ち返す事が出来るのでしょうか。
本記事では、『ダイヤのA act2』298話『ワイルドカード』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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ダイヤのA act2 298話のあらすじネタバレ
前園がヒットで出塁し、降谷は送りバントで確実に前園を二塁へと進塁させました。
そして打席には東条が立つと、ベンチの指示通りチェンジアップは見逃していく事でカウントを有利にしていきます。
多田野は成宮にボールを返球しながら、またチェンジアップを見逃したから、ストレート系を打とうとしているのか、と思い始めます。
前園はショートの白河に自分は何時でも動くぞと言う構えを見せる事で、彼に警戒させ、三遊間を開けさせていたのです。
成宮は、見逃してくるなら手を出させてやる、と思いながらカットボールを投げ込んできて、東条はバットを振って当てるもファールになってしまい、悔しそうな表情を見せます。
多田野はさっき思っていた事が本当なんだと気づき始めます。
観客席から見ていた天久は今の成宮の投球を見て、成宮のカットボールは衰えるどころかキレが上がっている、と言いました。
成宮は再びカットボールを投げ込んできて、東条はバットを振るのだが、このカットボールはより小さな変化をしたので、バットに当たるも芯から外れたのです。
それ故にピッチャーゴロになり、前園も三塁に進むことが出来ず、ツーアウトになってしまいます。
ツーアウトになってしまった事に絶望し始める青道ナイン。
観客席にいる天久も舌打ちしていて、ベンチにいる稲城ナインは盛り上がっていました。
今のところ、成宮は105球を投げていますが、カットボールでゴロを築けるのもあって、まだスタミナには余裕がありました。
そして金丸が打席に立とうとした際、ベンチから片岡監督が出てきて、選手交代を告げます。
金丸に代わって、結城将司が出てくることになり、その様子を見ていた成宮は内心、この試合には出場しないと踏んでいた、と思うほど待ち遠しく感じていました。
観客席にいるOB達も彼の登場に盛り上がっていたのです。
ここまで結城将司はホームランを3本も打っている事から、長打を期待されていました。
観客席にいる兄の結城哲也は2度も成宮と戦った経験から、そう簡単に打てないから、思い切りいけ、と内心思っていたのです。
金丸は結城将司に、ホームランを打つシミュレーションを終えたか、と言うと彼は頷きます。
思い切り打ってけ、と言って結城将司を送り出す金丸だったが、ただ先輩らしく送ってあげただけでした。
本当は自分が成宮と対戦したい、自分の手でランナーを返したかった、と言う悔しい思いを抱えてベンチへと戻るのでした。
多田野はネクストバッターサークルにいる沢村を見て、ここで打者を変えると言う事は沢村は続投か、と思います。
そしてその沢村は結城将司に檄を送っていました。
成宮はバッターボックスに入り、バットを構える結城将司を見て、兄の事を思い出したのか、警戒し始めました。
多田野は外角にミットを構えながら、長打を避けていこう、と思います。
そして成宮は全力でボールを投げ、結城将司も全力でバットを振るも空振りしてしまいます。
ダイヤのA act2 298話の感想と考察
9回で105球はかなり球数を抑えているなと思いましたね。
プロ野球でも7回か8回くらいで100球以上になるのに、9回で100球超えたと言う事は8回までで90球くらいだったのでしょうね。
そうなって来るとカットボールの存在が球数を抑えてくれているから、今も勢いが衰えないのかなと思います。
この事からも成宮は尻上がりに調子が上がってくるタイプで、早いうちに点数を取っておくべきだったかなと思いましたね。
そして結城将司が出てきて、金丸がベンチに退く事になりましたが、これは当然なのかもしれません。
金丸はこの試合でもそうですし、それ以外の試合でもそれほど活躍しているわけではありません。
これに対して結城将司は確実性は低いけど、地区予選でホームランを打っているので下手すれば成宮から打ってくれる可能性が大です。
それに沢村にも投げてもらわないといけないので、この交代は必然だったのでしょう。
次回は成宮と結城将司の戦いに決着がつくと思います。
結城哲也が言っていたように成宮はこれまでの投手と違って甘い球を投げてこないですし、積極的に行かないと三振で終わってしまいます。
成宮も手は抜かずに投げていくと思いますし、結城将司に出来る事はフルスイングをする事でプレッシャーをかけ、甘い球を引き出す事じゃないかなと思います。
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