2022年7月25日発売の週刊ヤングマガジン2022年34号で、『マイホームヒーロー』第156話が掲載されました。
マイホームヒーロー第156話は、志野を名乗る男からの脅迫が現実のものとなる様が描かれます。
志野から”家を燃やす”と脅迫された哲雄でしたが、志野を偽物と判断し、協力を断った。
志野は哲雄の反応も想定していたのか、躊躇なく哲雄の家の床下に仕掛けた発火装置を作動する。
その時、リビングから哲雄を呼ぶ歌仙の声が……
本記事では、マイホームヒーロー第156話[燃えるマイホーム]のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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マイホームヒーロー156話のあらすじネタバレ
【哲雄の家】
哲雄は志野を名乗る男を本物の志野ではないと判断しました。
強力を断れば家を燃やすと脅迫されていた哲雄でしたが、フォトアルバムの中の写真に写っていたカップルのことを教えるのを断ります。
志野は残念だと哲雄に告げてスマホを切りました。
その時、リビングから哲雄を呼ぶ歌仙の声が!
哲雄は慌てて自室を飛び出し、リビングへ急ぎます。
リビングでは歌仙と明が床下から立ち上る煙に驚いて立ちすくんでいました。
哲雄は志野の脅しが嘘ではなかったことを思い知ります。
急ぎ消防に連絡。
と同時に、哲雄はどうやって床下に発火装置を仕掛けられたのかが気になっていました。
なぜなら、村での事件後、昼夜問わず毎日ズケズケとやってくるマスコミ対策のため、家の外を見張る防犯カメラには普通の家以上に力を入れていたからでした。
昨夜確認した時には記者以外で防犯カメラに不審人物が映っていた形跡はありませんでした。
赤外線センサーに反応したら知らせる通知メールも来ていません。
とはいえ赤外線センサーは「熱」を感知してスイッチが入る仕組みのため、熱さえ遮断してしまえば反応しないこともあります。
哲雄は瞬時にそんなことを考えながら、歌仙が持ってきた消火器を使って必死の消火活動。
しかし一向に煙は引きません。
歌仙は家のアチコチの床下から煙が立ち上っていることに気づいて哲雄にそのことを報告します。
報告を受け、哲雄は発火装置は複数箇所に仕掛けられたとみて間違いないと確信。
瞬く間に家中が煙だらけになり、もはや自分たちだけで鎮火は不可能であり、命の危険があると判断します。
歌仙に外へ逃げようと声をかけた時、二人は明の姿が見えないことに初めて気づきます。
歌仙も突然の事につい明から目を離してしまっていたのでした。
哲雄と歌仙は煙を直で吸わないよう口元をハンカチで抑えながら、明を捜して家中を探索。
玄関には靴があることから外へは出ていないと見た二人は手分けして一階を隈なく捜しまわりましたが、明の姿はありません。
あとは二階だけ。
二人は二階へと駆け上り明を捜しましたがどこにも見当たりません。
この時、哲雄は以前に地震があった時に今と同じように明が姿を消したことを思い出します。
あの時はたしか明は怯えてベッドの下に隠れていた……
哲雄はすぐさまベッドの下を確認すると、そこには小さくうずくまる明の姿が。
哲雄は明の足を抱えてベッド下から引き出します。
ズリズリとベッド下から引き出された明は、うわんうわん泣きながら歌仙の胸に飛び込みました。
明の無事を確認した哲雄は家からの脱出方法を考えます。
明を捜している間にすでに一階は煙で充満しており、降りることは難しい状況。
このままでは二階も同様に煙で充満するのは間違いなく、一刻の猶予もありません。
哲雄はやむなく二階窓から裏庭へ飛び下りることを決断します。
もはや歌仙の承諾を待ってる時間はありません。
明を両手にしっかりと抱きかかえ、哲雄は窓から飛び下りました。
シッカリと両足を着いて無事着地出来たものの、思ってる以上の衝撃と痛みが膝と足腰に走ります。
哲雄はすぐさま明に怪我がないことを確認し、歌仙に飛び降りるよう下から声をかけますが、歌仙はやはり躊躇している様子。
それでも哲雄といくつも修羅場をくぐり抜けてきただけあり、泣き言ひとつ言わずに窓の外へ片足を出します。
ところが、それがいけなかったのか歌仙はバランスを崩して落下。
哲雄はそれを見て慌てて落下する歌仙を捕まえるべく手を伸ばします。
歌仙は推定50kg前後、二階から落下してくるその重さを軽く受け止められるような強靭な身体は持ち合わしてはいません。
それでも哲雄は何の躊躇も無く落下する歌仙をキャッチ!
衝撃で歌仙を抱きかかえたまま尻餅をついて倒れる哲雄でしたが、運よく二人にケガはありませんでした。
まさに火事場の馬鹿力。
その後、三人は家の燃える熱さから離れるべく、門の外まで避難します。
燃え始めた我が家を言葉なくただ見つめる哲雄と歌仙。
一階の窓からは炎が立ち上り、家を赤く照らしていました。
やがて消防車が到着し、隊員たちによる消火活動が始まりましたが、火はなかなか収まりません。
燃える我が家を見つめる哲雄と歌仙の脳裏に、家を購入した時から今までの出来事が走馬灯のように次々と思い出されていました。
やがて夜が明け、空が白むころに家はやっと鎮火します。
外壁だけが残った家を前に立ちすくむしかない哲雄と歌仙でした……
マイホームヒーロー156話の感想と考察
【志野を名乗る男】
前回ラストに志野を名乗る男の姿が描かれていました。
この男を私は”あの志野”と判断。
それは服装があの志野の服でしたし、セミロングのオールバックであったのでそう判断したのです。
ただメガネが気になるところではありすけれど……
まだ本物か偽物かいまいちハッキリしない感じではありますが、今のところ本物と考えて考察しています。
今回、容赦なく哲雄の家を焼き払った志野ですが、おそらくこれは想定通りなのだと思います。
哲雄に対して”こっちは本気だよ”ということを伝えるため、あえてあの程度にしておいたのでしょう。
殺すつもりなら哲雄たちが寝た後に発火させた方がいいわけですし、なによりあんな遠回しなやり方する必要がありませんものね。
発火じゃなくて爆破だってよかったわけですから。
ちゃんと哲雄たちが逃げられる時間を作れる程度の仕掛け、さらにご丁寧に今から燃やすねという告知。
これは哲雄にはまだ生きていてもらわなくては困るって言ってるようなもんです。
おそらく哲雄の事ですからすぐにそれを悟るでしょう。
ではなぜ生きていてもらわなくては困るのか?
全然わかりませんが、志野も窪がらみで哲雄が必要なのでしょうかね。
【哲雄と志野】
元・志野の部下たちを狙って殺している組織なり人物が哲雄を巻き込んだのは、志野と哲雄に接点を持たせることが狙いなのでしょうか。
だとしたらますます教団の生き残りか、小沢が怪しくなってきます。
その場合、目的は窪をおびき出すことにあるでしょう。
志野同様、こちらも哲雄が必要ってことですかね。
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