2022年6月6日発売の週刊ヤングマガジン2022年27号で、『賭博堕天録カイジ』425話が掲載されました。
『賭博堕天録カイジ』425話は、百貨店の出口に集中し、帝愛の完全封鎖と言えるような状況から、マリオ救出の手段は変更せざるを得ない状況になってしまいました。
数々の修羅場をくぐってきたカイジも躊躇するような無謀とも言える大博打とは、果たしてどんな手であり、成功するのでしょうか。
本記事では、『賭博堕天録カイジ』425話『蒸散』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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カイジ425話のあらすじネタバレ
百貨店出口からの正面突破ならぬ強行突破すらも不可能となってしまった今、カイジは自殺行為と自ら形容するような策をマリオに託しました。
そんな一か八かの賭けですが、上手く行けば煙のように再び帝愛の包囲網から消えることが出来ると、もう何も出来ることも無くタクシーの中で手を合わせながら成功を祈るばかりです。
その頃、トイレに向かったマリオを追って、追尾班の1人がトイレに向かいました。
予定通り、個室の1つが使用中になっており、他には誰もいません。
下手にノックをする必要も無く、間違いなくマリオを捕捉したと確信したものの、肝心のマリオが出てこないことには何もする事は出来ません。
手持ち無沙汰になってとりあえず用を足す帝愛の男ですが、通路で待つ安川も上下の階段に別れて待機している2人もやることは無く、マリオが再び姿を現わすという状況の変化までただ立ち尽くして待機するしかありません。
何の状況変化も無いまま、ただ待っているしかありませんでしたが、先ほど女子トイレに入った婦人方ともう1人が出て来ただけで、今か今かとマリオを待つばかりと思っていたその時でした。
男子トイレで唯一閉まっていた個室からは、全く知らない男が出て来ました。
トイレの中で張っていた男は大慌てで、その知らない男をこいつ呼ばわりして指を差し、安川に報告しました。
そんな慌てる男たちの事などつゆ知らず、こいつ呼ばわりされた男は不可解そうな顔を向けながらも何も言わずに去って行きました。
既にエレベーターで1度マリオを見失っている追尾班としては、ここで再び見失うわけにはいきません。
人が消えるわけはないと言い、安川は女子トイレにいると考えて捜索に向かわせました。
躊躇いもなく女子トイレに駆け込み、中を見てみたものの、女子トイレの中に並んだ個室は全て開いていて人の気配もありません。
現場を任されている安川は、またマリオを見失ってしまったことで狼狽した様子を見せました。
人が消えるわけはないと、至極当然のことを考えながらも、実際に完全に包囲したはずのマリオの姿はなくなってしまいました。
そんな時、通路に謎のドアを見つけました。
押してみると、そのドアは重く開き、その先は外に繋がる非常階段でした。
勿論非常階段から逃亡する事など、遠藤すらも想定していなかった為に帝愛の監視の目は一切ありません。
目の前から消えてしまったマリオが、ここから逃げたのだと安川たちは思うほかにありませんでした。
カイジ425話の感想と考察
カイジの博打は見事に成功したように見えますが、それはマリオがタクシーに乗るまでまだまだ安心は出来ません。
1度読んだときは、安川たちのように非常階段で逃げるとは思いもしなかったと予想を裏切られた気持ちになりました。
けれど、読み返してみると作中ではまだ明かされていませんでしたが、女子トイレに入った婦人方が2人だったのに対し、出て来た時には3人になっていました。
帽子とサングラスをかけた最後尾の1人は、髪も見えていましたが、完全にマリオでした。
予想していた通り、母へのプレゼントとして買った服やアクセサリーで変装して逃亡するという手段だったようです。
カイジ達がデパートの周りを1周したときに非常階段を見つけて、非常階段から逃げたと思わせつつ、変装して逃げる作戦かと思いましたが、デパートのトイレの位置まではカイジも把握出来るとは思えないので、この非常階段への誘導は何度も訪れたマリオへの幸運だったのかもしれません。
婦人方が通ったときに、安川は3人の方を見ていたのですが気付きもしませんでした。
次回は遠藤に報告してまたどやされるところから始まり、地上で待機している帝愛たちはまんまと非常階段に集結してしまうのかもしれません。
カイジすら予想もしていなかったと思われる大博打の結末は、見事な勝利に終わるようですが、今回の遠藤はひと味違うので変装をして突破している事を見破ってしまうかもしれません。
マリオ救出戦もいよいよ遠藤との直接対決が始まるのでしょうか。
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