2022年4月27日発売の週刊少年マガジン2022年22・23合併号で、『ダイヤのA act2』288話が掲載されました。
『ダイヤのA act2』288話では、降谷に代わって沢村がマウンドに上がりました。
稲城実業の攻撃は8番の神宮寺からで、彼は1年生の時から公式戦で活躍していた沢村や降谷に対してライバル心を抱いていたのです。
御幸は沢村の表情が強張っている事に気づきます。
稲城実業の方針は沢村の球は降谷よりも遅いからついて行ける筈だし、変化をする前に打ち返すと言う方針を取っていたのです。
果たして、沢村の第一球は一体どんな球を投げてくるのでしょうか。
本記事では、『ダイヤのA act2』288話『マウンドの呼吸』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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ダイヤのA act2 288話のあらすじネタバレ
沢村がマウンドに上がると、打席には神宮寺が入りました。
彼は今でこそレギュラーだが、1年生の時は応援席で応援している立場であり、1年生の時からエース格だった降谷、リリーフをしていた沢村に対してライバル心を抱いていたのです。
御幸はマウンドの沢村の表情が強張っているのを感じ、甘いコースに行かないように、と考えていました。
バックネット裏にいる大和田は、気合は十分見たい、と言うと峰は、降谷の速い球を見せた後だから、と懸念を感じている言葉を発しつつ、こういう形で試合が動くケースもあるからどうなるか、と口にします。
神宮寺はピッチャー寄りに立ち始めた事を御幸は見逃さなかったのです。
沢村のデータは勿論稲城実業もあり、彼らは沢村の球が降谷の球よりも遅いので、打席をピッチャー寄りに立って変化する前に打ち返そうとしていたのです。
御幸は心の中で、打つ球を決めているな、と考えていました。
そして沢村は投げようとしていて、かつてデッドボールを白河に与えてしまい、それが切っ掛けで逆転負けを喫してしまった事を思い出し、あの時の事を乗り越えたい、と思って投げたのです。
しかし、指に引っかかってしまい、ワンバウンドのボール球になってしまいました。
それは沢村も気づいていて、心の中で落ち着かせようとしていて、小湊春市達も声を送ります。
沢村は2球目を投げるも、高めに浮いてしまってボールとなってしまいました。
試合を見ていた観客達は、この大会になって全然リリーフ登板していないから緊張しているな、と呟いていたのです。
御幸は心の中で、1番にまで回って来るから下手に塁に出したくない、と思いながら構えました。
そうしたら沢村はタイムではないが時間を取らせてもらい、深呼吸をし始めたのです。
試合を見ていた観客達はタイムじゃないのにこういう事をする沢村に驚きつつ、これこそが沢村だ、とも言っていました。
神宮寺は一旦打席を外れつつ、そんな事をしていれば緊張していると白状している、と思いながら再び打席に入り、打てる球を打ち返すだけ、と思っていたのです。
御幸は、自力で立ち直ってくれるなら助かるが、と思いながら、いい球を待っている、と思いながらミットを構えます。
そして沢村は球を投げると、その球はスクリューみたいに変化し、神宮寺は打ち返すも詰まってゴロになってしまい、倉持が捌いてアウトにしました。
一先ずワンアウトを取れたので、御幸は、ここでアウトを奪えたのはデカい、と思っていたのです。
続く打者もカットボールで詰まらせてセカンドゴロでアウトにします。
最初に比べ、何時もの調子に戻って来た沢村を見ていた多田野は、自力で立ち直った、と思っており、その様子を成宮は無言で見つめていました。
そしてツーアウトを取ったが、1番の神谷が打席に入りました。
御幸は心の中で、ここからが本当の勝負、と思っていて、それを感じたのか沢村も頷いたのです。
神谷は去年沢村が崩れているのを知っているので、去年の事を呼び起こす、と言うのでした。
ダイヤのA act2 288話の感想と考察
沢村がマウンドに上がりましたが、予想以上に緊張していたなと思いましたね。
勿論、今回初めてのリリーフですし、決勝戦の舞台だからと言うのもありますが、彼からすれば去年の雪辱を晴らしたいと言う思いが強すぎるのでしょうね。
確かに去年は苦い思い出がありましたので、それを考えてしまうのは無理ないと思います。
しかしながら、それでも自力で立ち直ってツーアウト迄取ったのは凄いと思いましたね。
このままでは去年の二の舞になると感じたから、何とかしようと考えたのでしょう。
そして神宮寺は沢村達をライバルのように見ていましたが、多分当時の他校の1年生達はそう感じていたんじゃないかなと思いますね。
1年生のうちに夏の大会を経験できるのはそうそういないでしょうし、それを踏まえると1年生ながらクリーンナップを張っていた轟とかにもライバル心を持っていたんじゃないかなと思いますね。
次回は神谷との戦いで沢村は去年の事を思い出すのではないかと思います。
第一球を投げようとした時も思い出していましたが、去年対戦していた彼の姿を見て、嫌でも去年の事を思い出す筈です。
そして最初の時のようにコントロールが乱れる可能性があるのではないでしょうか。
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