2022年4月18日発売の週刊ヤングマガジン2022年20号で、『賭博堕天録カイジ』421話が掲載されました。
『賭博堕天録カイジ』421話は、安川の活躍によって、遠藤すらも騙されたマリオの擬態が暴かれてしまいました。
帝愛側は急遽作戦変更でマリオを即確保の動きに移ります。
本記事では、『賭博堕天録カイジ』421話『急告』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
<< 420話 | 一覧 | 422話 >> |
カイジ421話のあらすじネタバレ
中華店でマリオと追尾班との差額を故意に作り出し、空白の40分間のアリバイを証明したマリオでしたが、1人その差額を疑った安川によって罠であることが見破られてしまいました。
その報告を受けた遠藤は、安堵の表情から一転焦りを見せて即確保しろと指示を変えました。
マリオの工作をマヌケ面のくせにと言いつつもその巧妙さには感心してみせた遠藤は、そのトラップを見破った安川のことも認めました。
そして現場の指揮を安川に任せ、追尾している仲間と合流して確保するように遠藤は命じました。
そんなタイミングで、安川の注文したラーメンがテーブルに届きましたが、お代はしっかり払いつつ急用と言い残して手を付けることもなく安川は店を飛び出して行きました。
煙草を吸いながら、一網打尽にするつもりだった計画が頓挫してしまったことを遠藤は予測していました。
マリオを捕まえてアジトを吐かせたところで、既にカイジとチャンは姿をくらましてもぬけの殻になっている可能性があると言います。
マリオは自分の包囲に気付いた時点でカイジ達に伝え、とっくに逃亡しているはずと予想し悔しがりながら煙草を踏みにじり、火を消しました。
安川はマリオを囲っている追尾班に追いつき、確保の指示が出たことを伝えました。
そのマリオは、今は回収し忘れたファッショングラスを受け取りに来たところで、店員と話が弾んでいる様子です。
母親へのプレゼントと知った店員は、そんな親孝行な息子を持つ母親が羨ましいと大絶賛です。
話もそこそこにマリオは裏口の行き方を尋ねました。
エスカレーターで1階に降りたら右か左とあやふやな店員でしたが、他の出口には無い3~4段の階段とスロープがあると目印を教えてくれました。
間違えようがないと言う店員は、今度は自分の息子の冷たい態度を話し始めると、マリオは戸惑いつつもその場を離れることが出来なくなってしまいました。
そうこうしているうちにショップの出口を左右2人ずつ配置し、マリオがショップから離れて数歩歩いた時点で挟み撃ちにする段取りが完成していました。
即刻確保・拉致・撤収とマリオの未来も絶たれる展開がもうすぐやってくるのですが、店員の長話がかろうじてそれを遠ざけていました。
さすがにマリオが店を出ようとしたとき、安川に確保を一旦中止するように命じる電話がありました。
対面にいる2人にも動かないように急いで知らせる為に駆け寄る追尾班の姿を、マリオは見逃しませんでした。
罠である事に感情的になり、即刻確保と口走ったものの店内はまずいと遠藤は言いました。
確保する際に暴れて助けてと騒がれた場合、百貨店はそれを看過せずに警備員が飛んで来て面倒な事にもなり、防犯カメラも店内にはあります。
よって、マリオの確保は店を出た後に外で行うのが望ましいと、遠藤は改めて指示をしました。
安川たちは追尾に専念し、実際に確保するのは外の人間が行うと言い、遠藤は電話を切りました。
現在、店内のエスカレーターやエレベーターで張っている百貨店内の兵隊を引き上げさせ、3カ所ある出入り口の歩道側に配置換えするように、西嶋に命じさせました。
どの出口から出ても、圧倒的優位な状況で店を出た瞬間に確保出来る、鉄壁の布陣で遠藤達はマリオを迎えるのでした。
カイジ421話の感想と考察
素直に安川の報告を信じ、あげく安川を認めたのが意外でしたが、感情的なまま即確保の指示を撤回しなかったらまた違う展開が待っていたかもしれません。
遠藤の言うとおり、警備員がやって来て事は大きくなり確保どころではなくなってしまうかもしれません。
それを防いだのは店員の長話でしたが、これがマリオにとって吉となるか凶となるのかはまだわかりません。
遠藤が冷静になって店内での確保はまずいと思い、外での確保に切り替えたことで店を出た瞬間のダッシュで追尾を振り切るというカイジの作戦が困難になったように思えます。
また、マリオも急遽作戦変更をしたショップ前の追尾班のおかしな動きを見てしまったため、何かを察して警戒するかもしれません。
追尾されている状態ではカイジに連絡も出来ないため、まだまだマリオ単独での闘いは続きますが、両手一杯の荷物と昼酒三昧の身体で帝愛の鉄壁を破ることが出来るのでしょうか。
<< 420話 | 一覧 | 422話 >> |