2022年4月14日発売の週刊ヤングジャンプ2022年20号で、『推しの子』78話が掲載されました。
ルビーとあかねは偶然、白骨化した遺体を発見しました。
その遺体の身元が判明し・・・。
本記事では、『推しの子』78話『利用』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
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推しの子78話のあらすじネタバレ
白骨化した遺体を発見し、その後警察に連絡して、調べると遺体のクレジットカードから名前が「アマミヤゴロー」だと判明しました。
洞窟前には立ち入り禁止のテープが貼られ、その前で無表情に立つアクア。
警察の取り調べを受けたルビーはホテルに帰るのが深夜になり、ミヤコもまさかこんなめにあうなんてと言いました。
そして顔色が良くないけど明日の収録は大丈夫かとルビーに尋ねると、ルビーは大丈夫と答え、部屋に入って言いました。
「あかねちゃん、どこにいったんだろう」と。
その頃、アクアとあかねはベンチに座って話をしていました。
アクアはあかねに、「大変な目にあわせてごめん、あんな朽ち果ててグロテスクなもの見たくなかっただろ、ほんとにごめん」と謝りました。
あかねはアクアの言葉に、一瞬言葉を飲みましたが、立ち上がって言いました。
「そうやって全部ひとりでしょい込もうとして、全部自分が悪いのか、なにもかも守れなかったら自分のせいなのか、そんなの違う」と言いました。
そして警察の人があの死体は多分他殺体で、悪いのは殺した人だ、なんでアクアがその責任を負わなきゃいけないのか、そんなの違うととても強い口調で言いました。
アクアがそうなのかなとうつむいてぼそっと言うと、あかねはそうだよと言いました。
するとアクアが話し始めました。
「でも、俺は期待していた、あかねならあの死体を見つけてくれるんじゃないかと、わざとあかねに情報をまいて見つけるように仕向けた」
さらにアクアは、「別に見つからなくてもいいと思ってた、今の俺には関係のないもので見つからない方が都合がいいくらいに思ってたはずなのに、本当は見つけてほしかったんだな」と。
そしてアクアはあかねに、見つけてくれてありがとうとお礼を言いました。
それを聞いてあかねは、あの人がそうだったんだと言い、でも私はたまたま見つけたと言いました。
アクアはあかねに、俺はあかねのことをずっと利用してた、父親のことも死体のこともその他にもたくさん、ごめんと謝りました。
するとあかねは、ずっと知ってた、やっと自分の気持ちを言語化できそうだと言って話しはじました。
あかねは話しながら思いました。
これでちゃんとさよならができると。
あかねは、「君は優しくて全部しょい込もうとするからその罪悪感ごと私は寄り添いたいと思った、でも私がいない方がいいんだよね」と。
あかねの目から涙があふれ出ていました。
あかねは明るく泣かずに話をするつもりだったのに、舞台だと涙はコントロールできるのに、次から次へと涙がとめどなく溢れてきました。
こんなつもりじゃなかった、私たち明るくお別れできると思ったからと言うも、涙が止まらず、あかねの頭にはこれまでのアクアとの過ごしてきた日々が蘇りました。
その時、アクアは立ち上がってあかねに寄り添い、あかねの涙をぬぐって言いました。
もっと早く言うべきだった、復讐はもう終わったし死体も見つけた、だから今度は俺があかねを守りたいと言って、アクアはあかねにキスをしました。
あかねはとても驚き、目を開けたままでした。
推しの子78話の感想と考察
ついに、アクアが自分の人生を生き始めた瞬間でしたね。
アクアの今度は俺があかねを守りたいという言葉とキスが、女子にとってはキュンキュンします。
あかねも今回の大分旅行は別れ話になると予想していただけに、まさかの展開にびっくりしますよね。
いきなりのキスに動揺して、目をつぶることができてないあかねが可愛かったです。
アクアは復讐は父親が死んだと分かって終わっていたものの、ゴローの遺体が見つかってないことにずっとどこかで過去に対してひっかかりが取れなかったのでしょうね。
殺されたと分かっていながらも、遺体を放置され、せめてちゃんと葬ってほしいという願いがあったんだなと思いました。
あかねならアクアのことをこれから癒していってくれるだろうし、もしかしたらあかねがルビーの心の傷も癒してくれるかもしれませんね。
でもルビーが癒えるのは、ゴローがアクアだということを知ることかなと思うので、そのあたりもあかねが気付いてくれるんじゃないかなと期待してしまいます。
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